お留守番のあとに。

これからは、客観性に欠いた記事ばかり書いていこうと思います。(前からですよ)

【復刻】勝手にメンバー紹介(2017年PENTAGON)

※この記事は2017年にかかれたものです。文章は当時のままですが、写真等は紛失しています。当時とは、かなり状況(と私の印象)が変わっていますのでご了承ください。 

 

 やったー。早くも2ndカムバック! 早くも2nd単コン! 我らが、生き急ぐアイドルPENTAGONは、今日も事務所のためにやたら働くのである。ヒョナとのユニット「TripleH」では、とてもデビュー半年の新人とは思えぬ老成っぷり 堂々っぷりを連日披露してくれてるフイ&イドンだが、やはり、彼らの魅力(ってか面白さ?)はグループ側にこそあるわけで。てことで、改めてメモをまとめておこうと。

  
1.フイ  93年8月28日生 A型 173㎝57㎏ Modern K Academy出身 2010年JYPオーディションベスト男性ボーカル1位 リーダー
メインボーカル。10人中7人がボーカルというこのグループにおいて、とはいえやはり彼をさしおいて誰がメインボーカルが務まりましょうや。ってくらい換えがきかない真のメインボーカル。ジノはポイントポイントを歌い上げるが、その他のベースとなる部分は、この人がどしっとしっかり確実に歌いこなしている。どのアルバムのどの曲も大層聞きごたえがあり、完成度が高いものに仕上がっている主な要因は、恐らく彼の歌だ。単なる歌うまではなく、少しハスキーかかった歌声なので、ダンスやファンク、ロック音楽などにも、メランコリックやロマンチックなどのエモーション味つけができるのが強い。個性が出るのではなく、無私のエモーションが出るのだ。つまり、EXOベッキョンから「俺が俺が」の自己顕示欲をごっそり抜いたようなタイプの歌い手だ(わかりにくい例え)。逆にいえば、無私かつ模範的すぎて、お手本にはいいけれど顔が見えてこないキライがある。
作詞作曲編曲ができる。ピアノも相当弾けるわけだが、シノンの情緒たっぷりのピアノプレイに比べると、どこか宮川彬良的な「作曲家先生が、弟子にレッスンをつけるときに弾きながら教えるピアノ」という感じが否めない。ジノやイドンやこの人の場合、キャリアは相当長く、こういう音楽的な作業現場では、テキパキサクサク仕事をこなし、どんどん仕事を進めるさまが見事でそのプロっぽさに圧倒される。がしかし、音楽以外の普段の様子は、皆ふわふわと優しいというのが共通点だ。関係ないけど、昔女装コンテストで優勝したことがあるらしい。
普段話す声は、かなり高め。そして、立て板に水が流るるがごとくスルスルスラスラと早口高音で喋り倒す。あまりにスラスラなので、あたかも効果音のようで、話が頭に入ってこない。話してる内容は冗談やどうでもいいことが多くさほど重要なことはない。リーダーなのにやたらいじられる。ちょこちょこ動き、まめまめしく皆に絡むというスキンシップ好き。誰にでもどんどん触っていく。でも一番の仲良しはイドン。古代から顔相見では、上唇の分厚い人はひとに愛情を厚く与える人、下唇の分厚い人は、ひとから愛情を厚く与えられる人といわれているが、この人の唇は上も下も相当な分厚さ(なのにブサイクではないという奇跡)。あの真っ赤な唇を見るたび私は「ああこの人は、広く皆を愛し、皆から愛される人生なのだなあ」といちいち思う。顔相当たってる。
 
 
2.ジノ 92年4月17日生 A型 168㎝52㎏ 元SMエンターテイメント練習生 兼ボーカルトレーナー 
メインボーカル。最年長。最も身長の低い人。力んで歌うと鏡リュウジに似てしまう。どこの何を見ても、まず「歌がうまい」ことが紹介される。たしかに古巣SMでは、SMバラッド(社内の歌うまが集合してバラードを歌う企画物)メンバーだったし、Modern K Academyで歌唱指導していただけあって、どんなジャンルのどんな歌がきても、それはそれは見事に歌いこなし、聞く者を必ず「うまいわ~~💛」と唸らせてしまう実力者。ちなみに、このModern~とは、ボーカルに特化して専門的訓練をする施設で、あのEXOチェンやBTOBウングアンはじめ、名だたる歌うまアイドルを輩出している所らしい。ここに、フイが通ってた時期があり、そこからの繋がりでCUBEからお声がかかったらしい。ご縁ですねの一件だ。
「桁違いの実力のあるとても小さいひと」という意味では、せぶちのウジと似てるわけだが、なんだろう実際は多分ウジ君の方が小さいのに、この人の小ささは、なんかやけに目立つ。不思議だ。メンバーに規格外にでかい子が多すぎるせいなのか、性格なのか顔なのか年なのか、気のせいなのか。
性格はとても優しい。人見知りだし大人しいしあたりが柔らかいし本当に優しい。8年もデビューできず地獄の苦労をした人とは思えぬ優しさは、まるで菩薩様か田舎のおばあちゃんを見るかのよう(おじいちゃんではなく)。笑うと目が極端に垂れてますます優しい顔になる。が、満面に静かな笑みを浮かべて菩薩様が何か仰ってるな~~と思ってよく聞くと、結構、毒づいたことを(その顔で)ブツブツいってたりして、さすが年長者、優しいからってナメてはいけない。へらへらしだした時こそ要注意だ。
SMでは、世代的にEXOメンバー候補だったとされる(チャニョルと仲良し)が、今思えば、EXOに選ばれず逆に良かったのではないかと思う。この人のお人柄だと、どう考えてもCUBEの方が馴染むし仕事もやりやすかろう(まあ向こうもそう思って外したんだろうが)。英断であった。てかほんとにご縁。日本語より中国語が得意。なのに、耳が異様によい為、日本語曲をカバーすると、どう聞いても日本人が歌ってるとしか思えないほど発音がよい。
 
3.イドン 94年6月1日生 O型 174㎝60㎏
高音ラッパー。最もアーティストぽい。最もフォトジェニックなひと。おしゃれさんでお洋服大好き。短パンから裸からガチスーツまで、何でも着こなす。背中や首、肩や腕にあるタトゥは本物らしいが、いまだ全貌を公開しておらず詳細不明。疲れると上沼恵美子に似てしまい、機嫌が悪いとつんく♂さんに似てしまうと思ってるのは、私だけか。
デビュー半年で組んだユニットTripleHのMVでは、偉大な先輩ヒョナを相手に、共に上半身裸でベッドインする撮影をものの見事にこなしてみせ、世間をあっと言わせると同時に、青少年に悪影響と物議を醸させた。が、あれは物議を醸させるのが最大の目的だった為、イドンとしては心からほっとしてよい。お疲れさま。ホントはすごく真面目な人だと思う。
今、韓国で高音ラップ担当でアイドルグループデビューとなれば、誰しも、まずGDRAGONをロールモデルとして意識せずにいられない時代だと思う。がそれにしてもこの人は。声の出し方からラップ技術から、顔の作り方や表情、体つきや仕草、スタイルへのこだわり、仕事に対するアプローチ、普段の佇まいに至るまで「どんだけ好きなんすかっ!」といいたくなるほどいろいろ似てる気がしてた。ずっとしてた。がそれは私の勘違いだった。全然そうじゃないらしい。とまあ、それくらい最初からアーティストっぽい人である。年はジノやフイより下だが「ホントに新人?」というベテランぽさでは、一番かもしれない。でもほらほんとは真面目だから。
ラッパーだが、ダンスもお得意で、キノとはまた違うタイプのダンサー。身体が柔らかく可動域が広いので、粘りのある大きな踊りができ、振付けをつけることもできる。どんな時のどんな舞台でも決してダンスの手を抜かない点は感心に値する。
フイにぞっこんLOVEなのは有名。仲良し。気が付けばどこでも隣同志だったりする。どこの何が繋がって惹かれ合っているのかまだ私には未知の世界だが、絆は相当深そうである。普段話す時は、かなりふにゃふにゃゆっくり話す。冗談もいうし弟たちとわーわー遊んであげるけれど、実はそんなにお喋りでもはしゃぐタイプでもなく、どちらかというと寡黙に周囲を観察していて、結構、1人きりで我慢してたり努力してたり緊張してたりするタイプなのではないか。大人だな。ヒョナ姐さんとは以前から仲良し。日本語もかなり熱心に勉強していて上手。
 
 
4.ホンソク 94年4月17日生 A型 181㎝ YGのMIX&MATCH脱落 2012年JYPオーディション最終ラウンド参加 
ボーカル。地黒。いわゆる帰国子女。イドンと同い年ながら彼に相当な好意、というか憧れを抱き、彼を追ってCUBE入りしたという伝説をもつ。どんだけ!案件指定だ。今も、彼への憧れはまったく収まることはなく、ことあるごとに「かっこいいかっこいい」と1人でクラクラするのが好きなひと。一方で面倒見がよく寮母がごとく進んで働く。お人柄だ。
ここのメンバー共通点の1つに「意外にすごい」「実はすごい」というものがあリ、この人も、実は、意外に背が高かったり、意外に歌うまであったり、意外にダンスうまだったり、意外に筋肉だったりエロかったりと、本当に「実は意外に相当すごいハイスペックだった」人だ。もともと、人を押しのけてでも自分が前へ出たい性格でなく、ミクマに脱落したことも手伝って、いよいよ自分に自信が持てなくなってたこともあり、そういう意味では損をしている。ソロで活動できるほどに実力とルックスはたしかなのである。デビュー以後は、本来の明るさと無邪気さと自信を戻しているらしく、喜ばしい限りだ。それでいい。
が、何かが1つ外れると、がーーーっと周囲が見えなくなり猪突猛進してしまう部分もあり。同じ誕生日のジノに「墓場まで一緒に行こうケーキ!」を嬉々として作ってしまったり(ていうかネーミング)、取材でいったん興が乗り始めると延々と自分の話ばかり説明し続けてしまったり、憧れのイドンに「かっこいいかっこいいかっこいい」を1人連呼してたりして、怖いといえば怖い。帰国子女かつA型の典型的なパターンだと思う。こういう時、比較的早い段階で普通は誰かが注意したり止めたりするものなのに、わりと、しーーーん、でいつもすませてしまうところがまた、このグループのいいところというべきか。もっと早く誰か教えてやれ。
中国語と英語はかなり流暢。
 
5.シノン 95年12月11日生 A型 184㎝68㎏ 
ボーカル。イケメン担当。このイケメンぷりは初見わかりづらい。特に日本人にとっては。目が吊っていて口角がJOKERだからだ。なのでにわかには難しいが、2度3度と見ていくうち、彼が自他共に認めるイケメンでありファッション担当とされている事がわかってくるだろう。多分生でみるとよくわかるんだと思う。この点では、せぶちウオヌと似てるといえる。顔そのものというよりは、高身長・肩幅の広さ・優しい微笑み・立ち姿の美しさ・声のロマンス調・出すぎない品の良さ・素直さ・正しさ・オシャレカフェ出身という経歴、情緒たっぷりなピアノ演奏と、それぞれの細かい要素があいまって全体的なイケメンムードを合成しているといった感じだ。王子様キャラかと思わせといて、実はなかなかの奇行と大声が有名であり、そのギャップも含めてマニアックな人気は相当高いと思われる。カメラの前でズボンを下ろそうとしたり(膝を見せようとして)、犬を怖がって文字通り飛び上がって叫んだりするのは、きっとこの人にとっては日常茶飯事で、24時間一緒にいたら結構いろんなとこでいろんなことしてそうで面白い。
なかなか雰囲気のある声で歌もうまいのに、出番が少ない、少なすぎる。まあ10人もいるので仕方ないといえば仕方ないが、今後もっと歌ってほしい人ナンバー1である。
そして、真に注目すべきは、彼の「本質を見抜く力」だ。誰もいってないが私はそう思う。この人のコメントには、物事の本質を突き、それを端的に表現するという類まれなセンスと才能に溢れていて、時に驚かされる。サバイバル脱落などという誰もがいっぺんどおりの感想しかいえないであろう号泣パニック時も、そして、ほんとにちょっとした日常的な挨拶も、メンバー同士の会話というどうでもいいような場面でも、そして、SNSにあげる一言にいたるまで、なんというか、思いもしないようなことを、聞いてるこちらがハッとするようなことを、するりといったりする。すごい。若いのに大したものよ。特に本人が意識してるふうでもないので、生まれ持った天性のものらしい。こういう人がグループに1人いると、集団心理で意味もなく、情に流されたり雰囲気に吞まれたり奢ったり落ち込んだりすることを避けられるので、大変貴重な存在だと思う。
 
 
6.ヨウオン 96年3月27日生 B型 179㎝60㎏ 
ボーカル。眉毛ボーイその① 白目の面積が大きく日本人に見える時あり。いつもニコニコしていてサービス精神に溢れ、すごく腰が低くて誰に対しても絶対に偉そうにしないというお人柄が裏目に出て(?)若干損をしている。実は、意外に背が高く、意外に歌がうまく、意外に綺麗で整った顔をしているという、PENTAGONによくいる「意外にすごかったんだ!」シリーズのハイスペックメンバー。それなりのメークをしてドヤ顔を決めれば、ゾクゾクするほどの色気や男らしさが溢れんばかりに匂いたち、その辺の女子が倒れる。もっと偉そうにしていいんだよーーーといってあげたい。それくらいいい人。ほんといい人。そして、演技の訓練を受けていたということで芝居は本当に、それこそ本当に「意外なほど」上手い。のちにはいわゆる「演技ドル」になるのかもしれない。この点では、EXOのドギョンスに似てるといえる。
中国人イエナンは同い年ということもあって、ソウルに来てからずっと(文字通り)つきっきりでお世話係をかってでており、イエナンがたった1年余で驚異的に韓国語が上達したのも、かなりの内向性を矯正できたのも、すべてこの人のお人柄とご苦労があってこその成果である。
個人的に気になるのは、女子なみの細さだ。痩せているのではなく、首、手首、腰、肘、足首など体のくびれが、どこもかしこも激細なのである。しかし、肩幅や腰骨は普通にしっかりしているので、ひょろひょろした感じにはならず「がっしり。でもくびれバッチリ」という欧米の典型的な女性モデル体型なのである。かなりの美脚。あんな細い脚でよくぞボーイズの激しいダンスをよく踊れるものだなとどうでもいい興味をもってしまうほどに、細い。当然、女装がよく似合う。リーダーフイより、個人的にはこの人の方が、女装がしっくりくる気がしている(だからどうしたという気づき)。そういや、泣き方も女子だ。
 
 
7.イエナン 96年10月25日生 中国上海出身 A型 186㎝70㎏ 上海航空サービス学校卒 
ボーカル。眉毛ボーイ② 186㎝もあるのに一番後ろじゃないっていう。。ま、それはどうでもいい。透明感溢れる美声を武器にCUBE入り。
これまで20年間女子とつきあったことがないという話をわりと早い時期から公言している。この話が出るたびにわちゃわちゃ盛り上がるのだが、いじればいじるほど「じゃあ他のメンバーは、ごく普通の若者として過去に何人かの女子とつきあってたんだねってことをいちいち公言することになってる」気がして、「大丈夫なのか」とこちらが当惑する。ので、もうこの話題しない方がいいと思うマジで。
顔が濃い。整っているとかイケメンとかいう次元を遥かに超えて、もう顔が濃すぎる。眉毛など平均の2倍くらいあるんじゃないか。昭和の日活スタアを彷彿させる見事な太眉だ。しかも剛毛で多毛で額が狭いと来ている。ものすごく濃い。いわゆる「顔が古い」典型的なスタァタイプだ。しかし顔が古いイコール「男前」という証拠であり、ヘアメーク次第で、天井知らずのイケメンに仕上がるということだ。この点において、今後眉毛ボーイの多いこのグループは本当に伸びしろハンパナイ。実に楽しみである。
韓国にきた当初は、ほとんど韓国語が話せず、内向的で大人しすぎる性格が悪目立ちし、声はいいけど歌はいまいち。という状況だったとか。が、その後の猛特訓により、かなりの短期間で「伸びと力のある歌い方」「基本的な韓国語会話」「明るい性格」という3つの目標を見事クリアし、堂々とデビューを飾った。素晴らしすぎる。私はあかの他人だが、この話を思うと本当にCUBEのスタッフとメンバー、特にヨウオンの人徳が偲ばれて本気で泣ける。世の中一番尊いのは、やっぱり「無償の親切」なんだなっということを学ばせてもらった。感謝する。個人的には、SJキュヒョン並のブラックみを感じる。
 
 
8.ユウト  98年1月23日生 日本長野県長野市出身 O型 182㎝63㎏ 元JYP練習生?
低音ラッパー。マンネ組① 長野が生んだ初のK-POPアイドル。182㎝もあるのに、このグループではなんと4番目、真ん中よりちょい後ろってことになる。そ、そんなグループある?が、全身細身で脚も長く顔も小さく、実際よりさらに身長は高く見える。最高身長ウソクとは同い年で仲良し。ユウトと呼ばれたいのにマニアほど安達と呼ぶ。
高校では野球部だった。今でさえ色黒なのに今より数倍真っ黒だったらしい。今年の誕生日には長野駅構内に、ファンによるセンイル広告が貼りだされ、K-POPファンの間ではちょっとした観光名所になった(今もまだあるかも)。門真でさえ、いまだ目撃されていないのに、地方都市ナガノのファンの、その手があったか的な発想と熱量におおいに驚かされた。あと、野球とK-POPアイドルには全く親和性がないと思っていたが、CrossGene拓哉も野球部キャプテンだったと先程知り、意外に野球部員てアイドルに向いてるんだなと知った。日本の生まれ育ちだが、東京にはほとんど行ったことがなく、デビューショーケースで都内を訪れた際は、いろんな意味で興奮してしまい、メンバースタッフを不思議がらせた。「松本潤に似てるとよくいわれてた」の発言が忘れられない。
PENTAGONは、年齢やキャリアによる厳しい上下関係が比較的薄く、マンネ組の日本人でも、ガンガン突っ込んだりタメ口攻撃できる環境。控えめにいって素晴らしい。誰が誰にツッコんでも面白いが、この人の日本語によるツッコミは特に秀逸で、的確でいて自然体でも容赦ないのは、少なくても日本人にとっては最高だ。「コラコラコラ」「無視?」「それなりに」「お仕事なので(皆)はしゃぎすぎないように」「早いわっ」「なんで?」等々、多くのアダチ名言を生み出し続けている。
私服は、黒が多い。あと仕草がいちいち上品で丁寧、時に女性的ですらあり、どんだけ育ちがいいのかと訝しがらせる。両親どちらにもあまり似ていない。ちなみに父親のことは「パパ呼び」。担当は、低音ラッパー。正確なピッチに舌を巻く。偉そうでごめん。普段話す時の、全然声が張れてないおどおど弱弱しい様子とは一変、超低音でよく響きよく回る強めのラップは、実に見事である。ハナから韓国語でラップを練習してきたため、日本語訳された日本語のラップは韓国語のものより一回り劣るという謎の仕上がり。
 
9.キノ   98年1月27日 B型  177㎝62㎏
ボーカル。マンネ組② ニッコリ笑うと福田彩乃に似てると思うのだがどうだろう。実は顎がかなり発達してるかも。刺さるといたそう。彼も白目と黒目の割合が日本人に近い。まさかのマンネ組?と誰もが一度は思うオトナっぽい人。私など最初「あ、この人がリーダー?」と思ったくらいしっかりしている。小学校時代から、何度も学級委員や学年委員を任され、勉強も運動も歌もダンスもついでに日本語もできてしまう、なんなら、性格もいいし友達も多いしかっこいいしかわいいし正義感もお茶目感もあるし、もう何もかも手に入れた状態が「基本です」という腹の立つほどできたおひと。なのにまだ19歳。噂では家族全員がこのような「よくできてるのが基本」みたいな人らしい。裕福なご家庭みたいだしすごいなぁもう。まあいるよね、こういう優等生タイプ。オニュさんや黒ミニョクさんも頭がよくて勉強相当できたらしいし、性格いいから嫌味にならずに人気もあるっていう。
ハリとツヤのある声質でよく通り、声量もあり、滑舌がよく音程がしっかりしているので、歌手志望一本できたのかと思いきや、この人はダンスに特化して鍛えてきた人なのである。それで、自分で振り付けることもできるし、あらゆるジャンルのダンスを踊ることができる。PENTAGONでも、部分的にフリを考えたり指導したりすることが多い。フォーメーション的には前列に立つことが多く、すぐ見つけられる。
高校生までは、顔も体も今とは少し違った感じだった。デビューしてからは、大きな目が、ますます丸く大きくなって切る気がして、どんぐり目になってしまった怖い。もともと細身でガリガリだった時代もあったが、デビュー以後、日に日に体格がよくなりむっちりしてきてるのは、太ったとか筋肉がついたとかそういう話ではなく、恐らくそういう遺伝体質なのだと思う。今後年齢とともに、さらにむっちりして、いろんなところが分厚くなるような気がする。意外にも額が広く既に長かった印象が強く、中高年以降はかなり禿げ上がる可能性も。余計な心配か。すまん。
せぶちバーノン、GOT7ユギョムとお友達。そういえば、3人共高度にリベラルなところがとても似ていてなるほどと思った一件。やはり、思想が似ている者は黙っていても惹かれあって仲良くなるものなんだなあ。
 
 
10.ウソク  98年1月31日生 O型 188㎝70㎏
低音ラッパー。マンネ組③ 眉毛ボーイ③ 公式には188㎝とあるが、年末の自身の発言で「最近1㎝伸びた」とあり189㎝。てか190㎝でいいよもう。股下は驚異の108㎝。顔がとても小さい。あまりに背が高く、脚が長すぎるために、いわゆる「ジャイアント馬場効果」(決してスローではないのに、動きが実際よりもとてもゆっくりに見えてしまうこと)が発動してしまい、同じ曲を同じように踊っているのに、この人だけなんだかすごくとろく映ってしまいがち。気の毒である。あと、小さいメンバーたち複数がよくこの人の脚周辺で転びそうになっている。脚が長くて笑えるレアなケース。ガリバーか。
満島ひかりに似ている。イケメンはイケメンでも、目が大きく丸くてとてつもなく「キユート」な顔だち。この点が、クリスやカイといったいわゆる「しゅっとしたイケメンが売り」とは違うところ。満島ひかりには似ていても満島真之介には似ていない。メークなしすっぴんでも十分強い顔面なので、変にメークするとtoo much感が漂う危険あり。
クリスやカイはじめ普通のしゅっとしたイケメンは、大体クールで真面目なことが多いものだが、この人の場合は、ちょっと「アホのコ」(関西弁のニュアンスを汲んでほしい。愛しさの表現だ)が入っている。他のメンバーだと「この子アホなのかな?」と思うところ、この人の場合は躊躇なく「アホだろ!」とすっと指摘できるのが嬉しい(褒めてる)。本当にかわいい。全然偉そうにしないどころか、後ろの方でいつもユウトとへらへらヒソヒソにやにやしている姿は、幼児のようであり、もう好感を超えてある種の感動さえ覚える。かわいい!この点、せぶちのミンギュと似ている。アホのコは理由なしにかわいいし強いということを知ってほしい。そして、マンネが背高のっぽで「アホのコ」入ってるというのはBTOBも全く同じ図式。これはいい。これをCUBEにおけるお家芸にしてほしい。理由は単に面白いから。
担当は、低音ラッパー。ユウトも低音だが、容易に聞き分けられるほど2人の声質やタイプは違う。広がりがあってよいと思う。新曲Beautifulでは、比較的メロディのあるラップを披露、これはなかなか普通に歌ってもうまいのではないか、と思わせた。自分なりのファッションスタイルへのこだわりがあるのだが、メンバーからは常に変な恰好だとされている。イドン兄に至っては「あれはおシャレとはいわない。おかしなセンス」とぴしゃりと指摘されていた。そこまでいわれても全然堪えないところがまたこの子の、そしてこのグループのいいところである。
 

【復刻】勝手にメンバー紹介(2016年Oh My Girl)

※この記事は2016年に書かれたものです。文章はほぼ当時のままですが、写真等は紛失しています。当時と状況(と私の印象も)がかなり変わっていることをご了承ください。 

 

Oh My Girlは、やっぱり、いい。ほんとにいい。
デビューしてはや一年。ここへきて「一歩二歩」があまりに名曲すぎて久々に音楽で泣いたので、やっぱり、我慢してたけどメンバー紹介させて下さい(なぜ我慢してたのか。それは情報が古いから)
本人たちが持ってる個性や実力、趣向とは、全く別のところを目指しており(ていうかそのように教育され強要されている)、そういう意味では、プロデユーサーさんの

企画どおり、なんだろうが、ちょっとずつちょっとずつ本人たちの持って生まれた魅力がこぼれ出るんだよなあ。そこがいい。
あと、デビュー以来、一寸もぶれないサブカル路線に寄せたポップスは名曲揃いで、本当に大したものだ。これだけぶれずに、しかも失敗もせず、人気も売り上げも確保するとは見事な手腕。一曲ごとに、がらりと路線を変えてくる多くのガールズグループの中で異彩を放っていると思う。アイドルというよりアーティストより。
関係ないけど、巷で話題のInstagramからもわかるとおり、彼女たち専属のスタイリストさんやメークさんの仕事っぷりは、目を見張るほど根性が入っており、メンバーより多忙を極めてるんじゃないかと思うほど充実している。

 


ユア 本名ユ・ヨンジュ、1995年9月17日生、A型、ボーカル

 通称「ゆあたま」。最近では、自ら日本語で「ゆあたま」とサインするとかしないとか。すっかり浸透した「ゆあたま」称。桐谷美玲似。
人類最強の小顔。驚きの9頭身・大きて丸い瞳と魅惑的な唇・つるびかのセルロイド肌・陸上部で鍛えあげられたアスリート脚、何をとってもハイスペックすぎるアンドロイド。デビュー前から「お人形」と呼ばれている。これだけ完璧なボディを持ちながら、ダンススキル&ボーカルの実力も相当なレベル、それなのに性格もよく、欠点がないのが欠点という人生を地で行くひと。
顔が小さすぎて、隣に立つひとをものの見事に「でか顔」に仕立ててしまう功罪あり。スタイルがよすぎる為、彼女だけはどんなに露出が多くてもどんなポーズをとっても全然いやらしくならない。個人的には、必要以上に胸を突き出すクセが気になっている。 肌は、褐色。なるほど納得のソウル出身。

 

 

ヒョジョン 本名チェ・ヒョジュヨン、1994年7月28日生、リーダー、リードボーカル

 通称「キャンディ」。絶盛期の横山めぐみ似。

キャンデイの愛称は、日本の漫画「キャンディキャンディ」から。どんなに辛いめにあっても明るく元気で常に笑顔というところがキャンディに似てることから、自他共に認める愛称に。こんなに、裕福なご家庭のお嬢様に見えるのに、実は若い頃から(今も若いが)相当な苦労があったらしく、デビューする迄は、あらゆる仕事で働きづめの勤労少女だったらしい。一番年上がゆえにリーダーなのだが、口数は多い方で絶対に気取らず賑やかで楽しいひと。
80年代の日本の芸能界であれば、間違いなく「お嫁さんにしたい№1」や「ミス女子大生グランプリ優勝」だったろう的な老若男女受けする愛され系顔。割烹着姿で小芋など煮つけたら世界一似合うと思う。本当に笑顔が素敵。でも相当な美脚。ボーカルスキルは相当なものでかわいい系よりもR&Bやソウル系など難しくて渋い歌も得意。
安養市出身。

  

 

ジホ 本名キム・ジホ、1997年4月4日生 A型 ボーカル
成海璃子河北麻友子似。
これまた絵に描いたような美少女。本当に美少女だらけのグループだ。眉毛がキリッとしていて瞳が大きく、覚えやすい。ついでに日本語が本当にお上手なのでどうしても「本当に日本人ではないのか?」と疑ってしまうほど。
つい最近まで高校生だったというグループでは年少組メンバーなのだが、身長も高い方でどーんとしてて何かしら風格があり、大袈裟にはしゃぐ方ではないため、年齢よりは落ち着いてみられることが多い。この人をみていると「健全な精神は健全な肉体に宿る」という最近ではあまり使われなくなったことわざをなぜか思い出す。
印象的な美少女ルックスから、デビュー時からずっとグループ全体のアイコンやセンターを果たしてきたが、今後はそれに縛られず、意外な趣味や趣向などを出してきてくれるものと個人的には期待している。

忠清道の沃川郡というところの(どこなのだ)出身。

  


ジニ 本名シン・へジン、1995年1月22日生、 A型 ボーカル

 半井小絵大地真央松田美由紀似。

この人も、眉毛がまっすぐ太目で日本人に似ている。
美少女というより「美女」といったムードが濃厚で、全身から漂うしっとりした熱気のような湿気のような「お色気」がたまらない。本人にはまったくその自覚はないだろうが、おそらく経験豊富なオジサマたちが愛人にしたいタイプの美女だ。
デビュー時は、いわゆる中肉中背であり、決して太っていたわけではないが、その後自らの意思で、カムバまでに7キロ近くも減量してきたというど根性の持ち主。どうやったんだろう。顔には出さないがこれは相当のポテンシャルを秘めていると思わざるをえない。

肌が、白人系の透けるピンク色。寒い時期など生肌を晒しているとどんどん赤くなって、なんといえない妖気である(変態)。
慶尚北道裏項市出身。

 

 

 ミミ 本名キム・ミヒョン、1995年5月1日生 AB型、ラップ

 水川あさみ似。

出ました済州島出身! 
あそこは、ソウルから遠く離れているが、だからなのかそれでもなのか、独特の才人を生み出す島なのだなと思う。とにかく男前。
デビュー時、まさかの酒やけ的ハスキーボイスで見事なラップを披露し、大衆を驚かせた。ガーリー路線を打ち出した美少女揃いのグループには「こういうラップは不必要なのでは?」という声も多く聞かれたが、あの男前ラップのおかげで各タイトル曲がいかに奥深くレベル高い名曲になったかって事をよーく考えてほしい。あんなミニスカはいて三つ編みヘアで、あんなラップをくらわす男前美少女がどの世界にいるのかっちゅう話だ。ダンスはゆあたまと双璧をなす腕前。しかし、ゆあたまとはダンスのベクトルがまったく違っており、その違いもまたファンには見どころが多くて面白い。見た目どおりの気さくでかっこいい性格、そしてイラストが得意、オシャレのセンスがいいという美大系少女。ちょっと黄みがかった色白美人。スタイルもかなりいい。
男前すぎて、たまにヤンキー臭を漂わせてしまうのはご愛嬌。

 

 

スンヒ 本名ヒョン・スンヒ、1996年1月25日生 B型 リードボーカル 

アジアン隅田(元気かな)、横澤夏子似。

おまごるは韓国人には珍しく眉まっすぐタイプが多いのが特長なのだが、この人の眉は盛大に下がっており、絵に描いたよな八の字眉が特長的。マニア向け美少女。おそらく、メンバーの中で今後もっとも外見が進化するのはこの人だと思われる。実に楽しみだ。
スーパースター2ndシーズンに出てたので歌はお墨付き。9歳の時、近くのワカサギ祭でトロットを歌って褒められたのがきっかけで歌手になろうと思ったらしい。ワカサギ祭ってなんだろう。そっちが気になる。
番組出演後、契約し、グループに合流するまで約1か月、デビューまで約3か月という驚異の短さからわかるようにダンスやマナー面において、かなりの無理と苦労があったと思われる。持前の前向きさとやる気で乗り切ったうえ、弱気なところを見せない姿は本当に立派であったと思うが、案の定、それらのストレスとプレッシャーは彼女の中にちゃんと蓄積され、遂には自律神経に変調をきたし過呼吸で倒れてしまったのは記憶に新しいところ。そんな彼女を妬まず苛めず暖かく迎え入れ助けてきたメンバーたちも優しいと思う。
あの「冬のソナタ」で有名になった寒冷地・春川市出身。

 

 ビニ 本名ペ・ユビン、1997年9月9日生 O型、ボーカル
高良健吾、せぶちのジョシュア似。

ショートボブが特長的で最初に覚えちゃう人。
子役出身。が、まったく擦れたところがなく、むしろどがつくほどの真面目さと勉強熱心さと礼儀正しさが長所。グループ1のしっかり者である。

上半身の信じられない薄さ細さとは対照的に、下半身の太さ逞しさどっしり安定感は、アジア女性独特の体躯を誇る。意外に粘着質でスタミナのある体質なのかもしれない。か細く、高音で、ふわふわと不安定に喋る姿は、実にいたいけで女の子らしく、見てる誰しもが「どちたの、おじょうちゃん~~?」と思わず幼稚語に陥ってしまうほどのオジサマ殺し。
余計なお世話だが、こういう真面目で優秀でいちずな人が、熱烈な恋愛をした場合、周囲が見えなくなって暴走しちゃう可能性大なので、勝手に心配している次第。
若干青みがかった肌色であるため、「貧血だいじょうぶ?」といいたくなるような色白タイプ。彼女も春川市出身。

 

 
アリン 本名チェ・イェウォン、1999年6月18日生 O型、ボーカル

 通称「ありん姫」。たまえちゃん(元めだか)似。

そしてマンネ。各方面の美少女がいかんなくガーリーな魅力を発揮してやまないおまごるにおいて、このマンネにしてとどめを刺されるというこれぞマンネ。
まさに、ふわふわのマシュマロそのもの。歌っても踊っても、喋ってもはしゃいでも、見る者の目を細めさせるマンネパワーに誰もさからえない。イメージに反して、実際はそんなに低身長でもひ弱でもドジッ子でもなく、ダンスも歌もそつなくこなすできたマンネ。メンバーはもちろん誰からも愛されている。
ふわふわの色白美少女。アイドル名産地として有名な釜山出身らしいので、きっと、今後は、思いもしない魅力が公開されることと期待するばかりである。姫はまだ16歳。

 

 

【復刻】勝手にメンバー紹介(2015年SEVENTEEN)

 ※この記事は2015年に書かれたものです。文章はほぼ当時のままですが、写真等は紛失しています。当時と、状況がかなり変わっていることをご了承ください。

 

今年は、2012年度(EXOやVIXX、BAPなどがデビュー)に次ぐ大型新人デビュー戦争といわれているらしい。
MONSTA XとかiKONくらいしかわからん私であるが、できれば「遅れてやってきた大型新人グループ」SEVENTEENに新人賞を獲らせてあげたいものよのぅ と思う。
明日から初カムバを果たし、また新たな魅力・新たな可能性が見れると思うとワクワクするが、その前に、いまいちどメンバー紹介をしておこうと思う。この紹介分を更新せざるを得ないくらい、新しい魅力を見せてほしいところだ。

途中、偏った記述があれば申し訳ない。雰囲気だけでも伝われば。どうか皆様、せぶちをよろしくお願いします。

 

1.ウジ
本名イ・ジフン 96年11月22日生  A型
小さい。とにかく小さい。アイドルに身長など全く関係ないという事を証明した偉人。
精神年齢的には老成しきった才能豊か&実力溢れる一番の大人で、その存在感は誰よりもデカい。そんな人にいつも短パン穿かせて申し訳ない。(でもすごく似合ってる)
ほぼすべての曲の作詞作曲とプロデユースをしてる為、「自分が失敗したらせぶち全体の失敗になると思うと荷が重い」とどプレッシャーだったみたいだが、最近ではそうでもなくなったとのこと。よかったのひとことだ。とはいえ、アルバムを制作するたび、じわじわ労働過多に陥るため、作曲家PDとアイドル自演をどこまで両立できるかが今後の課題。
ボーカルグループのリーダーだが、実はダンスやラップもかなり上手い。どちらかといえばダンスでやっていこうと思ってたところ、初めてホシをみた時、あまりのダンスの上手さとセンスに絶句して考え直そうとしたらしい。普段は、釜山方言を隠しているが、ひとたび気を許すと、超早口でなまりまくりあおりまくりが圧倒的すぎて怖いが、本人に悪気はない。プサンとはそういうところ。かなり笑い声が甲高い。化粧水などつけたことがないらしいのだが、どんなに徹夜してもお肌はすべすべつるつる。プライベートでは結構なおしゃれさんだと思われる。


2.スングアン
本名ブ・スングァン 98年1月16日生 B型
最もよく寝る人。JYP練習生のスカウトを断ったことがあるらしい。12年プレディス入り。
メインボーカル。とにかく明朗快活で、よく喋りよくしきりよく気が廻り優しく面白くてしっかりしてて雰囲気をよくするムードメーカーでありながら、実はまだ17歳というできた人。幼少の頃より、歌ならなんでも好きで、童謡から軍歌まで幅広くなんでも歌いこんできた生まれながらのザ・うたいびと。今や済州島といえばぶー。ぶーといえばちぇじゅど。というくらい島を有名にした功績はでかい。観光局に起用される日が近いことを願う。
こぶ平とかアンパンマンとか(私に)言われ放題だが、ひとたびセンターで歌いだすとその伸びやかで素直な歌声と、クリアな超高音。息をのむような一瞬の美を発揮することがあり、悪口いったことを(私が)反省させられる。


3.DK(ドギョム)
本名イ・ソクミン 97年2月18日生 RH-O型
明るい。ホントに明るくて清々しい。こういう人がいるといないでは、グループ全体の雰囲気が全然違うと思うから有り難い。逆に、こういう人がひとたび落ち込むと大変暗くなってどうしようもなくなることが多いとも思うのだが、彼はどうなのかな。黙ってる時とふざけてる時のギャップが誰より巨大。
ウジの肉体をセクシーだと讃える変わった感性を持つ。
リードボーカル。スングァンとはまた異なるよく伸びて響く声で、おいしいパートは彼が歌いこなす。大変正確な音とりとピッチ。頼れるボーカルだ。背丈も肩幅もあり顔だちが大人っぽく堂々としてる為、最年長クラスに見えるが、まさかのいまだ18歳。自信満々にみえて結構センシティブ、意外によく泣く。彼もまた大変な努力家である。


4.ジョシュア
本名ホン・ジス 95年12月30日生 A型
通好みのイケメン。瞳の中に星が飛んでて印象的。でも目は離れ気味。甘くて優しい。首が長い。意外にも地黒。ハーフではなく両親は純韓国人。でも韓国語より英語の方が楽という、脳内は英語圏。妹がいる。ママは美人。ジョシュア(ヨシュア)という名から判るとおりバリバリのクリスチャン。LAでは聖歌隊で歌っていた。聖歌隊の衣装(白いケープにベレー帽)がここまで似合う少年がいるだろうか。でも実はEXOのファン。うさぎをこよなく愛すというパブリックイメージそのままなのがなんとも憎い男。日本のアニメ(ワンピースやナルト、ブリーチ)が好きらしい。ボーカルグループ。


5.ジョンハン
本名ユン・ジョンハン 95年10月4日生 B型
美しいロンゲが特長的で最も覚えやすい人。彼のフェミニンビューテイはせぶち全体の印象を底上げするのに貢献してやまない。求められればいくらでも高い女子力を披露してくれるが、実際はがちB型男なので,鼻から下は、むしろかなり男っぽい。ひげが濃かったり、盛大にがに股だったりマイペースだったりするのは、逆にファンにはご愛嬌。彼を初めて「ジャイアン」と呼びだした人(多分日本人)を私は尊敬してやまない。その通りであるからである。ボーカルグループ。あんなに踊れるが実はダンスは嫌いだし興味もないし大の苦手だったらしい。この、嫌なことでもやらねばならぬことはちゃんとやりますよ、という責任感に安易に惚れませんか?
ジスと奏でる「せぶちのハンサムコンビ~優しい柔らかい編~」はあまりにも美しい画づらで卒倒モノ。実際ずっと仲良し。自らを天使と呼ぶのは慢心ではなく、誕生日が10月4日(チョンサ=天使の意)だからというだけの理由。アッキンダより20が好きという音楽的嗜好を覚えておきたい。

 

6.ホシ
本名クォン・スンヨン 96年6月15日生 B型 
芸名ホシは、虎視眈々という場合の「虎視」が由来。のち日本語「星」の音と同じことがわかりそれも後付になっている。日本語が得意だという噂もある。先輩にゅいの日本イベントでは、そのバックダンサーとして来日、うしろで盛大に踊ってたらしい。よく聞けば、その振り付け自体も彼が考えたものがほとんどだというので、デビュー前からコレオグラファーとしての才能は認められていたということの裏付けである。
パフォーマンスリーダーだが、実はボーカルもラップもかなり上手というウジと共に才能豊かな人。実際より少し小柄に見えがちなのは落ち着きがないからか。グループの振付と全体のフォーメーションは当然すべて彼の仕事。ダンスというより、現代舞踊やパントマイム、当て振りに通じる振付が得意で、既存にない立体的でストーリー性のあるアイドルコレオがせぶちの強みになっている。挨拶と気遣いがうまい。頭いいんだと思う。そして、彼もまた、隠れイケメン。


7.THE8(ジエイト)
本名シュー・ミンハオ(ミョンホ) 97年11月7日生 O型
5歳から中国拳法をやっている。これまでのK-POPグループには見られなかったタイプの中国からの新たなプリティ刺客。全員うたうまのせぶちの中では、ボーカルはイマイチという残念な点と、仏教徒でありながらクリスチャンというよくわからない点だけが謎。パフォーマスチーム。
クロバットやマーシャルアーツ的なことは、ほぼ簡単にやりこなす。一芸ではなく、ちゃんとダンスの途中に組み入れられる、つまり、運動の拍を正確に勘定できるくらいのプロということだ。また、非常に軽く軽くやりこなすのを見ると、細い体ながら筋肉量もすごそうである。当初は韓国語が全然できず、やたらカタコトでやたら口ごもるという場面が多く、大層可愛らしい印象だったが、実はかわいいのはお顔だけで、元来の性格は相当気が強く、負けず嫌いらしい。そんな彼もまた当然努力家である。デビューしてからも背が伸びている。


8.ジュン
本名 ムン・ジュンフィ 96年6月10日生 B型
キム・ヒチョル酷似の人。間違いなくイケメン。が顔は似てても性格は全然違うので注意。以前は彼もロンゲでよく似合っていた。てか、どんな髪型でも似合うことだろう。あれだけずば抜けた美貌に高身長高運動能力とくれば、もっと爆発的に人気があってしかるべきところ、なぜか割と程遠い気がする。一体何が足りないのか調査中。パフォーマンスチーム。
中国にいた頃、SuperJuniorのヘンリー・チョウミが見事な韓国語で歌い踊り、さらには驚くべきMC能力で番組を廻すのをみて、「中国人なのにすごい!」と感激したのが韓国芸能界入りのきっかけだそうだ。この話、今どき中韓てそんな時代なのかと昭和な私を相当驚かせたことで有名。幼少時から子役で馴らし既に中国ではそこそこキャリアのある人が何を考えているのか。心の読めない男だ。彼も武術ができる。韓国語は今やほぼネイティブ並。実は歌もうまい。


9.ディノ
本名 イ・チャン 99年2月11日生  A型
出ました99年生まれたったの16歳 ピッカピカの高1生。パフォーマンスチーム。
小さい小さいというけれど今はどうみてもウジ氏よりは高い。そして、まだまだ成長中というから最終的にはぶーぐらいにはなるのか。若いがモノオジせずに自分の意見はしっかり述べ、ヒョンたちに遣いっ走り扱いされてもされても、ボケるときはボケてみせ、やるべきところはやり通す強いメンタルと勇気は素晴らしい。個人的には、デビュー当時のBigBangスンリの張り切りっぷりをなぜか思い出す。
芸名DKは、ディノザウルスから。マイケルジャクソン好きは有名。当然ダンスも相当うまい。キレッキレという意味では最も速いし、それだけじゃなく首の角度、顔の付け方、肩の角度、腰の止まり具合、どこを切り取ってもすべて完璧である。そしてそれは、両親が双方ともかなりのダンサーで、高校のダンス部で知り合って付き合いだしたという嘘みたいな馴れ初めを聞く限り、DNAレベルであることは間違いない。そしてEXOファン。愛国心が深い。


10.ミンギュ
本名 キム・ミンギュ 97年4月6日生 B型
EXOでいうとカイ、日本でいうと福士蒼太や松阪桃李タイプのイケメン。グループ1の高身長。美脚。ロシア人バレエダンサー並にまっすぐで細い。韓国では、彼がダントツでイケメンといわれてしまう、そういう顔らしい。
だが、メンバーには「せぶちの中で最も第一印象から遠い男」といわれており、まったく気取ったところがなく、非常に楽観的でフレンドリー、世話好きでまめまめしく面白いという話だ。ウオヌ様と仲良し。ラップチーム。とまどうほどの低音から繰り出すラップはリズム感もよくさすがにカッコイイ。いわゆるスカウトされてオーディションを受けることになったらしいのだが、もともと歌手志望でもなんでもなかったため、とりあえず大韓民国の国家を歌ってみた!というツワモノ。それでも合格するときはちゃんと合格するのだから、顔面偏差値や身長がいかにオーディションでは大事かって話だ。


11.バーノン
本名 バーノン・チェ(チェ・ハンソル)98年2月18日生 A型
父親が韓国人で母親がアメリカ人。どちらにもあまり似ていない。彼もまたせぶちで最も目立つファーストイケメンに違いない。ブラッドピットとジョニーデップとディカプリオが好きという、絵にかいたようなわかりやすい大スター好き。このことから、歪んだところが一切ない、いい人に違いないということがわかる。いつ見ても常に「笑顔」であり、どうしたって感じがいいし、彼が嫌いという人などいないだろう。
5歳までNYで暮らしていた。芸名を、ハンソルからバーノンに変えてのデビューになったのは、やはりSMルーキーズのハンソルと被るのを懸念したためか。こっちが早いのに。妹ソフィアを溺愛。今後せぶち以外に、活動を多方面に広げる可能性が最も大きいひと。ラップチーム。英語とハングルを混ぜてつくる自作のラップはこなれていて声もよくカッコイイ。それにしても若干17歳。ほんとお若い。


12.ウォヌ
本名チョン・ウォヌ 96年7月17日生 A型
イケメンのラスボスみたいな人。ジョンハンやジス、ミンギュのようにぱっとみて誰もが「あ、イケメン!」とマークするタイプではないが、次見た時、次の次見た時には必ず誰の目にも「最もカッコイイ」と思わせるイケメン魅力に満ち溢れている。中身はいたって普通の青年なのだが、外見においては、せぶちの「大人っぽくてセクシー」担当といえよう。
肩幅や身長があり、頭も小さく、雰囲気があるので、俳優としてもいけると思うが興味ないのだろうか。もっとも「オッパ臭」「アラサー臭」を漂わせているが、実はまだ19歳だということに心底驚く。笑うとたまらなくかわいい。実はざくろ好きという渋い味覚嗜好まで、オッパイケメンである。ラップチーム。


13.S.coups(エスクプス)
本名 チェ・スンチョル 95年8月8日生 AB型
リーダー。誰がどういおうとリーダー。美男美女の里、テグ出身。1最年長でありながらデビュー時19歳だった。本当に全員若いグループで眩暈が止まらない。ラップチームのリーダー。髪型でがらりと印象を変えることができる稀有なタイプ。
芸名は、かっこいいラッパーぽいものを!ということで決めたらしい。フランス語?いずれにせよ、純粋な韓国人でありながらのあの風貌、間違いなく彼もイケメンである。
テコンドーの黒帯保持者。よくみるとそのような体格をしていることに気づくだろう。
N'uestの最終メンバー候補だったらしい。せぶちの前身テンペストの元メンバー。せぶち唯一のAB型であり、唯一公式に「俳優志望」としている人。あまりにもメンバーや会社や周囲に気を遣いすぎているので、総リーダーとはいえ、もう少し自分にも優しくしてあげないと倒れてしまうのでは?と思ってしまうほど、徹底して気を配っている。なかなかできない。AB型のしし座。

 

 

 

こんな時こそ、「太腿戦略」について考える。

今日は、とびきり、くだらない話をします。
なんつっても、太腿の話ですよ。アイドルの太腿。どうだ、くだらないだろう。これほど不要不急な話もあるまい。ふはっはっは。でも、息の詰まるような話ばかりで、身体壊す前に精神を潰してしまいそうな、このご時世。これくらいどうでもいいことを考えて過ごすことを提案したい。家にさえいればいいのだから。頑張って生き延びようぜ!

 

 

太腿戦略とは
バストやヒップや鎖骨ではなく、ダントツ「太腿」が気になる私。実は、女子だけじゃなく男子であろうと、なんなら子供も中高年も老人(?)の脚にも目がいっちゃう。フェチというより、クセというかヘキというか「太腿を見ればその人のことがよりよくわかる教」の信者なのかもー。
そんな私が、昔から「アイドルの太腿戦略」と呼んでる売り方がある。
「太腿戦略」とは、「グループ全員で」太腿を使って、「何か」のイメージを表現するということ。全員で!っていうのがポイント。1人ではグループ戦略にならない。

例えば、いくらソンソ(宇宙少女)がいい太腿を持っていても、

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どんなに、ヒョソン(元SECRET)が意図的に素晴らしい太腿で魅せてくれても、   

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どんなに、スンヨン(CLC )が最高にカッコイイ太腿で踊り狂ってくれても、

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一人の太腿だけでは、どうにもならないという話だ。

「太腿戦略」とは、そのグループのイメージ「何か」を「グループ全員の」脚を使って表現する。努力し、工夫し、表現することを定義としている。

しつこいけど、いかにソウォン(GFRIEND)の太腿が細く長く保険をかけたくなる美脚でも、ヨチン全員の脚を使って何かを表現しようとしたことがないので、ヨチンは太腿戦略をとったことがない、とそういう話なのである 。が。かといって、ユギョン(ERLIS)のように、限界以上に細い脚に生まれついてしまった場合は、なかなかグループ全員で太腿を揃えて訴えようというのは無理だろう。1人だけ細すぎて。いい太腿があってもやろうとしないグループ、やろうとしても実際できないグループ、いろいろあるが、そんなハードルを超えてとっても成功してきた「太腿戦略」を思い返したい。

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先駆者は少女時代~スタイリシュ脚~

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2009年だったか、少女時代は「GEE」で全員スキニーを履きこなし、美脚旋風を巻き起こした。デビュー時から脚はおしげなく出していたが、「太腿戦略」というほど意識的にやってたかといえば、全然、そんなことなかった。
少女時代のもともとのグループコンセプトは、清純。「GEE」で、想像以上にスキニー美脚が評判になったことにより、事務所はそれ以降「少女時代といえば美脚」というビジュアルイメージに執着し、強力な「太腿戦略」をとるようになる。以来、どんなに違う感じの楽曲がきても「美脚推し」というビジュアルだけは絶対に訴求してきた。
続き「GENIE」における、これまたSMらしく少女時代らしい太腿戦略が功を奏し、これで「少女時代といえば美脚」イメージが決定的なものになった。ちょうど日本初のショーケースを行った2010年夏のメイン曲がこれだった。このGINIE衣装と写真で、日本でも即、美脚イメージが広がり、少女時代のみならず、K-POPガールスは全員美脚、という認識にまで及んだ。これは大きい。本当に、SMと少女時代は、太腿戦略においては先駆者であり功労者だといっていい。

SMは、最初に決めたグループコンセプトを、曲ごと、あるいは加齢とともに、がらりと変えることをよしとしない。
どのグループも、まあ5年以上はトップグループとして活躍させるつもりでデビューさせるが、その間、ほぼコンセプトを崩さず売らねばならぬSM、その辺が中小事務所と違って苦しいところだが、事前に考え抜いてるだけあって、ちゃんと原理イメージを外さずうまく続けてらっしゃる。先駆者少女時代のグループコンセプトは「清純」なので、太腿戦略として脚を売る場合、どんなに大人っぽい曲がきたとしても、そこはセクシーやお色気になってはいけない。てことで、どんな大人路線にもフィットし、「清純」から遠くない太腿・・・。そう、それは「スタイリッシュ」だ。恐らくこれは「GEE」以降に練り上げられた太腿戦略だろうが、スタイリッシュな太腿ならば、美脚イメージを保ちつつ、大人の曲もいやらしい曲も(ほぼないけど)かっこいい曲もかわいい曲も全部いける、と。
具体的には、ベタベタしてない脚。常にサラサラで清潔で湿り気ゼロって感じ。汗臭さなど微塵も感じられない。ムダ毛もなく、汗もかかず、凸凹もなく、まるでリカちゃん人形のような、ビニール肌を強く感じる脚だ。SMが目指す「スタイリッシュ太腿」は、多分そういうビニル感を目指していた感じがする。少々、写真の補正をやりすぎて、ほぼ人間離れした、CGみたいな脚になってしまってる事例も多くあったが、この後、そういうやりすぎ補正も含めて、他社後輩「太腿戦略」が広まっていくことになる。

 

BLACKPINK~1ミリでも細く、1ミリでも長く~ 

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 ここ数年、もっとも強力に太腿戦略を展開しているのが、BLACKPINKだ。他の追随を許さない。
このグループは、元社長の「少女時代みたいなガールズグループを作りたい!」という長年の悲願を現実化しただけあって、「美脚であることを必要以上に推してくる」グループ。YGが憧れた少女時代イメージって、綺麗で上品といわれてきたが(私の中で)、ひょっとしたら、それ以上に「全員美脚」というのが目的だったのかもしれない。
どんな太腿かといえば、具体的には「どこまでも細く、どこまでも長く」。これである。実際は、いつどこでどんな条件でも脚が細いのは、ロゼだけだと思う。もう1人、リサを加えてもよい。あとの2人は、時期によってあるいは衣装によって、ひどく足が太く見える時があり、特にジスはツアーに出るとすぐ太り、常に美脚というわけではない。それをカムバ前には死ぬほどダイエットさせ、脚痩せさせ、さらにはオフィシャルの写真は、えげつない修正を入れる。当然、衣装はデビュー時からずっと太腿をきわきわまで出すものが圧倒的に多く、1ミリでも脚を細く長く見せることに執着している。。ファッショントレンドより、細く長く見えることが重要なのだから。そこまで徹底して太腿戦略をやってる点では、BLACKPINKが一番だと思う。

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藤田ニコルんと並ぶとこんな感じ。誰かと並ぶと途端に普通ぽくなる)

 

 少女時代は9人もいたので、全員が同じデザイン同じ色のスキニーを履くだけで、なんともいえぬ迫力があった。人海戦術みたいなもんである。9人18本だもの。あれは常に、概念としての美脚を見せてるだけであり、この子のこの脚になりたいとかいう具体的なビジュアルは提供してなかった。BLACKPINKは、4人しかおらず、全員違う恰好をしてることからも、団体としての美脚というより、「ジェニになりたい」とか「リサに憧れる」という個人への憧れを大事にしてるように思う。
BLACKPINKの太腿戦略には、例えば、スタイリッシュだとか清潔といった具体的な方向性は特にない。とにかく、「1ミリでも細く、1ミリでも長く」魅せられればそれでよい、というもの。これはこれでわかりやすく、潔い。


TWICE、ITZYの絶対健康主義~どんな太腿もそのままが一番いい~

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 ここは特別。TWICEとITZY、できれば別々に話したいが時間がないので、JYP組ということで一緒に。
少女時代以降、「太腿戦略」と呼べるほど意識的でなくても、どの事務所もどのグループも、一応は美脚に盛るのが当たり前となった昨今、JYPガールズグループは、珍しくそれをしない。でもそれは伝統的にそういうのがお嫌いだからだと思う。ワンダーガールズには、ソンミやヒョナという現在でも美脚女王といっていいメンバーがいたのに、そこは全然売り物にしてなかったし(最後の最後は出してたけど)MissAなどはあれだけピチピチの衣装が続いて曲もダンスもかなりきわどいものだったのに(私にいわせると)太腿はいつも無表情で何も訴えてなかった。そんな彼女たちの後輩、TWICEとITZYも、その考えを貫いている。

少女時代そっくりのジャケ写があったり、BLACKPINKと同じ貸衣装を着てたり、絶対に補正しません!てことはないが、ほぼ自然のままにしてることが多い。ここまでくると、逆に、特別な意志や執着を感じざるをえない。

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このJYP(てか餅ゴリ)の意志、「そこまでして美脚を作らなくてもいいんじゃない?」的なやり方は、逆に、彼女たちメンバーにものすごい信頼と自信があるということだ。美脚はいくらでも作れるという時代だからこそ、そして、好きなように盛れる業界にいるからこそ、「うちは本物」という自信の表れでもある。

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(同じ衣装を着てたときのBLジスとTWICEダヒョン。並べるとあまり変わらない。作られたイメージって怖いなと思う)

 

TWICEは特に、「健康的で活発で自然」コンセプトでデビューしただけあって、必要以上に飾り立てたり盛ったりするのがあわないのかも。ITZYに至っては、全員高身長でリア以外全員がメインダンサーというほど、ボディそのものと身体能力がすこぶる高い。そのまま見ていただいても負けない程の自信かあるのだ。人間なので、太ったり痩せたりむくんだりするのが当たり前、うちは過剰な修正はかけませんというやり方は、それはそれで、逆に「太腿戦略」と呼べるのではないかと思う。

歴代JYPガールズグループが、女子だけでも男子だけでもなく、わりと偏りなく愛されるという理由は、こういうところにもある。


AOA~ヤンキー寄りのコンパニオン脚~

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次いこう。AOAは、最初バンド形態で頑張ってたが、それをやめて、美脚路線を始めた途端、売れだしたグループだ。
ここの太腿戦略は、スタイリッシュありセクシーあり、POPもレトロも元気路線もあり、う~んひとことでいうとなんだろうと思っていたが、ある時、「コンパニオン」であることが判った。満足だ。
常に生足(に見える)を訴えるSISTAR姐さんとは逆に、AOAは、常にストッキングを履いてるような脚に見える。パンストの時もあるし、かなりデニールの大きいタイツみたいな時もある。ヒールであろうとスニーカーであろうと常にストッキング着用ということで、コンパニオンだ。これは古い概念で今はそんなことないのかも。と思うが私自身が古い人間なので仕方ない。悪いけど、「その特徴はもーーコンパニオンやないか!パンストにスニーカーといえばコンパニオンしかおらんのやから。コンパニオンに決まりよ!」とミルクボーイにいわれた気になってほしい。本当にそう思えてくるから。そう思って見てみると、どの曲の衣装もどのメークも、見事にコンパニオンのそれである。あと、AOAは当初からなぜかヤンキーぽいので、ヤンキー寄りのコンパニオンということでいいと思う。楽屋で喫煙してそうな雰囲気もコンパニオンぽくてピッタリだ。
FNCという事務所は、男も女もとにかくしつこい。売れるまでしつこくしつこく、食い下がって勝負し、なんとかして売れてやるとど根性でクソ頑張り、遂には売れてしまうという執念しゅうねん執念の事務所。もちろん本人たちの努力も根気も相当だろう。そういう根性とか頑張りとかいった姿勢もヤンキー寄りだし、ここの太腿戦略には、そういう根性が感じられる努力を感じる。面白い。

 

SISTAR~湿り気抜群、セクシー生足~

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さて、そのSISTAR姐さんである。

SISTARは、MAMAMOOと同じく、本質的には、アイドルというよりはボーカルグループといえるので、すごく歌がうまい。こういう本格的な歌うまには、実年齢以上に、大人っぽい曲や大人っぽいビジュアルがピッタリはまる、と昔から決まっている。だから、当然「太腿戦略」やるなら、大人の女。セクシーな女、路線になるのだろう。(ちなみに、MAMAMOOは、それぞれメンバーが好きなファッションがあってこだわりが強いらしく、ビジュアル選びや衣装は本人たちにある程度まかせてるらしい。つまり、グループとしての戦略は皆無)
具体的には、すごい湿度である。夏であろうと冬であろうと、ビチョビヨである。当然、生足に間違いない。少女時代のサラサラ感に比べて、SISTAR姐さんたちの湿り気ったらない。すごく肌呼吸してそう。写真だけじゃなくて、テレビなどで見ても、ちゃんと湿度を感じられたのですごいと思っていた。本物のプロだと思う。そして、姐さんたちは、常にすごいヒールを履いていた。たしかに、典型的な大人のセクシー太腿を完成させるには、ハイヒールやピンヒールは必須アイテム。あれだけ踊るというのに、セクシー脚のために、何センチか知らないが相当高いものを履いていた。あっぱれである。転ばずに歩くだけでも大変だろうに、大けが覚悟で、我々にセクシー生足を長年みせてくれて「ありがとう!」という気になる。本当にありがとう!
実は、私は、SISTARのことはよく知らない。知らないし、解散後も見直してないので、偉そうにいえることは何もない。この辺にしておく。

 

と。お気づきかもしれないが、これらの事例、ITZY以外は、かなりのベテラン(あるいは解散してしまった)グループばかりである。
そう、最近は、気合を入れて「太腿戦略」をやってくれるグループがあまりないのだ。ガールズグループ自体の個性がここ数年薄まりつつあるので、太腿がそんな憂き目にあうのも仕方ない。TWICEとかITZYみたいな理由ならいいのだが。てか、あれはあれで独自の太腿戦略なわけなので、純粋にパワーが弱ってるんだろうなあと思う次第である。

しかし、何事にも流行があって、今は10人前後の大グループが流行らないと同じように、そして、全員が制服のように同じ衣装を着るのが流行らないように、太腿も過剰に調整して統一して意味を出す、みたいやり方が流行ってないんだと。そう思いたい。

ちょっと期待してしまうのが、SMの新ガールズグループ。

f(x)もRedVelvetも、デビューした時は、先駆者・少女時代がまだ活動していたので、1つのことを被らせるのが嫌いなSMだけに、太腿はなんともできない領域だったんだと思う。えぷは全員いい脚をしてただけに本当に勿体ないことであった。

一周回って、また少女時代なみに気合の入ったグループ、お待ちしてます。あ、あと他事務所ももっとやってくれーー。


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【TXT】その世界観はオカルトファンタジー

TOMORROWxTOGETHER(以下TXT)の世界観というのは、およそフレッシュな新人アイドルらしからぬ、奇妙で不穏で不気味な空気を孕んでいる。だだ誰もそんなこといってないだろうが、わわ私はそう思う。とてもそう思う。あんなに、明るく元気でPOPな美少年たちなのに、彼らが歌う世界観は、どこか暗く冷たく、そして恐ろしい。

 

❶怪物思想

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だって、デビュー曲がいきなり1-②「ある日、頭から角が生えてきた」(CROWN)だもの。そう。いうなれば、この曲の歌詞が、TXTの世界観を端的に要約したコンセプトストーリーといっていい。でも、全世界注目の新人のデビュー曲が暗くて怖いってのはよろしくないので、公式MVでは単に元気で明るい映像にとどめてる為、あれでは何もわからないことになっている。そのかわり、1-⑤「Nap A Star」(星の歌)MVの方で、童話風に話をアレンジして映像化してるのでそっちを見るとわかりやすい。まず、デビュー曲の方の歌詞を超意訳すると、こんなふう。

「僕、普通にしてるのに皆と違ってるみたいで、毎日、嘲笑われて(いじめられて)るんだ。辛い。とても寂しい。誰か助けて。もう嫌で嫌で逃げ出したい。消えてしまいたい。そんなある日、僕の頭から角が生えてきた。ああ、僕はもともと怪物だったのか!僕は怪物、僕は悪魔。ああこれが僕の完璧。これで完璧になった。これは王冠みたいなもの。そしたら突然、目の前に君が現れた!君にも翼がある。僕と同じ傷があるね。僕たち2人はもともと一緒だったんだね。よかった。一緒に逃げよう。永遠に遠くへ。もう辛くないよ。苦しくない。ほらもう僕には角が生えてきたのだから」

そして、「Nap A Star」MV版では、ある朝、頭から角が生えて怪物になったヨンジュン以外の別の4人も、それぞれの場所でそれぞれ目.肩.耳.背中が異形化しており、全員なんらかの怪物だった話になっている。角が伸びていく己の姿が怖くなったヨンジュンが森に逃げて1人で寝てるところに、4人がきて再会、抱き合ってヨカッタヨカッタと。(ちなみに2-⑥「Magical Island」で「覚えてる?あの星の歌を」といって続きが語られてる)恐らく、もともとのコンセプトは、僕(主人公)が1人、一緒に逃げる君が1人だろう。メンバーが5人いて全員で芝居するので5人共怪物に変えただけだと思う。それをいうと、もともとのコンセプトストーリーも、TXT側がいちから全部書き上げた話じゃないと思う。この怪物思想みたいな発想は、どこかの民間伝承とか有名伝説が元ネタなんじゃなかろうか。ユニコーン(一角獣)やドラゴン、天使、モンスターなどの寓話的なお話が。私が知らないだけで!申し訳ない。最初から元ネタがわからないので話しにくいが、いや、ある。きっとあると思って話を進める。 
 怪物というモチーフやキーワードは、他にもよく出てくる。例えば、1-①「Cat&Dog」の角。犬のような猫になってずっと側にいたいというかわいい歌だが、MVでは、犬や猫の耳が、結局、立派な角になってしまってる5人とか。あと、フルアルバム2枚目には、2-⑤「怪物を生かしておいてはいけないの?」(Can’t We Just Leave the Monster Alive)という歌まである。こんなフレーズをタイトルにするとは、わかる人だけわかればいい的なメタファーとはいえない。で、この歌だけど、RPGゲーム中の話としながらも、「怪物がいてもいいでしょ 君は英雄になる、僕は怪物になる」というフレーズがあったり、「森の中の怪物も大好き」(1-⑤などのこと)などがあって、矛盾のない話となっている。
 怪物の話は、今後もまだ歌詞になるだろう。これがコンセプト原型になってるぽいので。しかし、人間ではない想像上の生き物と超常現象の話である。いくらかわいい着ぐるみを見せられても、根底に不気味でダークなものを感じてしまうのは私だけか。少なくても、健康的ではない。空を飛んだり村を燃やしたり見えないものが見えたりするんでしょ。だからこそのファンタジーだし神秘的なんだろうが、それはやはり恐ろしい。

 

❷「片割れ」思想

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突然だが、映画「君の名前で僕を呼んで」(17)をご存じか。美少年と美青年が北イタリアでいちゃこらする美しい同性愛映画だ。主演のティモシー・シャラメを「地球上で最も美しい生き物」とまでいわしめた名画だが、この映画はじめ他諸作品の元ネタ思想の影響もマジで感じている私だ。BLのことではない。タイトルの「君の名前で僕を呼んで」のことだ。
この考えは、「二体一身」俗に「片割れ」思想といわれる話で、元の元ネタは、プラトン「饗宴」に書かれてるもの。アリストパネスの演説に〔元来人間には、男と男(男)、女と女(女)、男と女(両性具有)という3種いて、脚4本頭2つあり背中でくっついてた。がある時、全能の神ゼウスを怒らせてしまい、ゼウスが人間を真っ二つに切り裂いてしまった為、人間は、それ以降ずっと自分の半身(片割れ)を探して彷徨うようになった]という思想だ(ちなみに、3種の人間の中では圧倒的に両性具有タイプの人数が多かった為、切り裂かれた後、男は女を、女は男を探すケースが多いのだという話も)。日本でいう「赤い糸で結ばれてる」説にも近い。
映画で、自分が愛する運命の君に「君の名前で呼んで」と頼むのは、自分は君の片割れだったからだ。僕は君で君が僕で、状態なのだ。実際に、2人は抱き合いながら自分の名で相手を呼ぶ。
それと同じで、TXTコンセプトストーリーの中では、苦しむ自分を助けにくる「君」を、たった1人の自分の「半身」片割れと描写してることが多い。だからこそ、たった1人なんだという感じや、やっと見つけたという感じが出るのだ。1-②「ある日、頭に角が生えてきた」にある「君以外、誰も持ってない」「君の翼も僕と同じ傷があるのかな」というのは、昔、1つの身体でくっついてたから同じところに傷があるってことだし、「やっとこれで完璧になれた」は、片割れを見つけて完全体に戻れたってことで、「僕たち2人は2人2人2人じゃないか」も、もともと2人は同じ人間だったという意味だ。この歌は、あと、現れた天使にズバリ「僕の半身にいってやってよ解決するのは僕じゃないって」「ボクの名前が呼ばれた瞬間」などもそう。

そして、1-①「BlueOrangeade」には、「お互いに惹かれてばかり」「僕たちは同志同志同志同志」「君が側にいてこそ完璧なんだから」というズバリフレーズもある。2-②「9と3/4番線で君を待つ」(93/4)(RunAway)に関しては、アルバムタイトル「MAGIC」からわかるように、魔法使いと魔法ということで括っているので、怪物が魔法に変わっている。が、歌詞はほぼデビュー曲「ある日頭に~」と同じ話である。タイトル曲なので、これも超意訳しとくとこんな感じ。
「僕以外は皆幸せそうなんだけど、僕は笑えないほど辛くて 苦しくて もう我慢できない 君がいないと僕はもう ねえ僕の手を握って さあ一緒に逃げようよ? 夜になって暗くなったら あの魔法学校行きの特別列車に乗って 夜の空を一緒に走って逃げ出そう ねえ僕の永遠になって 僕の名前を呼んで 夜が終わりそうなら 魔法で時間を巻き戻すから 世界の終わりまで永遠に僕と一緒に」
ストーリーはそのままだし、「僕(の名前を)呼んで」「僕の永遠になって」などは、「片割れ」思想やそれとは関係なくこの映画のうっとり美しい雰囲気なども盛り込んでるように思う。

 

❸ 吸血鬼(化け物)と永遠に生きようとする世界
これまた唐突だが、私が大好きな映画「ぼくのエリ」(08)「モールス」(11)の影響も、色濃く感じる。「モールス」は見てないが、でもスウエーデン映画「ぼくのエリ」をアメリカでリメイクしたものなので、ほぼ同じ内容かと。

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これらは、バリバリの吸血鬼映画で大量に人間が殺されるので、ホラーやオカルト、クライマックスはスプラッターとも言える内容なのに、そんな吸血鬼との友情から始まるとこがとてもいいのだ。そしてそこが似てるんだって。
つまり、TXTのコンセプトストーリー「毎日いじめられてて辛い僕 そんな時 目の前に君が現れて 僕を救ってくれる さあ一緒に行こう これからずっと永遠に一緒に行こう」という部分が、これまた、まんま映画のあらすじなのだ。「君の名前で僕を呼んで」と違って、「ぼくのエリ」は設定などもざっくり似ている。まあ、よく考えたら、学校でいじめられてる子が強い友達に助けられる話なんてよくあるのかもしれないが、その子が吸血鬼であること、人間とは明らかに違う(食べ物とか跳べるとか不老)生き方なこと、そんな子と強い絆で結ばれてること、そんな子だからこそ助けてくれること、一緒に街から逃げ出すこと、永遠に一緒に逃げ続けること。。。っていう映画の設定とストーリーが、どうもTXTの世界観に被ってる気がしてならない。怪物も吸血鬼も同じようなものだ。ついでに、吸血鬼という要素だけ見ると、1-①「BlueOrangeade」には、「君がいるから僕はずっと若くいられるんだ」「冷たい僕を溶かしてくれ」「真っ暗な世の中」、そして、朝に「僕がおはようといったら君はおやすみといって寝てしまう」という歌詞も、吸血鬼エリの日常そのもので、映画にはその描写もちゃんとある。
そして、タイトル曲2-②「93/4番線で君を待つ」。これはたしかに、ハリーポッターという、ファンタジーの中でも最もPOPで上品で楽しい絶好作品だと思われ、絶好のモチーフを採用したと思う。冒険感もあるし。よく思いついた。でもギリギリだ。怪物や吸血鬼が、今度は魔法使いにかわっただけで、結局、人間の姿をした超能力をもった化け物なのはかわらない。
この曲は、歌詞よりMVで、不気味さを伝えてくる。例えば、冒頭にヨンジュンがナイフで指にケガをして血が出てるのだが、最後に、魔法の国へ行った時には綺麗に傷が治っていたこと。教科書やらドアやらが盛大に炎を出して燃えるところ。やはり映像にしてくれると不気味だねえ。そして、クライマックスは、何よりもプールのシーン! ネタバレになるのでいえないが「ぼくのエリ」で一番壮絶なイジメがあるシーンと瞬時に救われるシーンが、プールなのだ!あのカタルシス!忘れられない。思い出しただけでも、ぞぞ~~っとする。めっちゃびっくりしつつ爽快感ありつつ恐怖感マックス!というわけわからん面白さなので、是非見て欲しいのだが、あのプールがMVの最後重要部分で登場するのだ。プールだからって、あんな惨劇が起きるわけじゃないが、映画見てる人はぎょっとすると思う。監督なのかPDなのか、絶対この映画見てて、ファンの人がいると思う~。メンバー5人は、夜の学校のプールに飛び込んだりして遊んでるうち、プールの底に秘密のドアを発見。そこは魔法の国への入り口。5人が入っていくと、鬱蒼とした森が広がり、その先にはまた大きなドアが。。。っていう、正直、細かいことはわからんが、夜!少年たち!傷!血!プール!眼鏡をかけると違う景色が見える! 炎! 魔法陣!などなどのアイテムは、表向きは「ハリーポッター」というつつがないメジャーな題材にしておいて、マニアックに見ていくと実は「僕のエリ」的な、美しくも残酷で不気味な世界と読めなくはない。そして、血といえば、1―⑤「NapAStar」MVで、角の生えたヨンジュンが、なんとか角をへし折ろうと、森の中でゴリゴリやってたら、えらい流血量で血まみれになって倒れてしまった(ほんとに可哀想だし怖かった)のに、2―⑤「怪物を生かせておいてはいいけないのか」では、怪物である「僕はナイフで切られても全然平気だ ここがピリっとするだけ」とかいってる。完全に怪物になれば大丈夫ってことなんだろうか。わからんが実際、血の話も結構出てくる。
最後のトドメ。1-②「ある日頭から角が生えてきた」のイントロを思い出してほしい。楽器の音が出る前に、まず、モールス信号みたいな音が入っている。曲が始まってからも、ちょいちょい聞こえてたと思うが、これは、映画「モールス」のタイトルにもなってる通り、あのモールス信号だと思って間違いない。「ぼくのエリ」「モールス」の中で、主人公のいじめられっ子と隣に越してきた子が、壁伝いに連絡をとるのに使っていたのが、モールス信号なのだ。デビュー曲の、真っ先に聞こえてくる音をモールス信号にするなんて、やはり、誰かスタッフにファンがいてオマージュを捧げてるとしか思えない。それか、「これはあの映画のことですよ!」と気がついてほしくてわざとやってると思う。

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以上。いかようにもとれる歌詞を、自分のバイアスをかけまくって、少々無理めに解釈してみた。韓国語がわからない私は、疑問に思って調べてみるから、あそうなんだとわかるけど、韓国語が母国語の人は、歌を聞くたびこんな変わった歌詞のことどう感じてるんだろう。

間違ってるかもしれない。てか、私が勝手に感じた体験談なんでそりゃ正解ではない。しかし、こういう映画が強く印象に残ってる者(私)にとっては、初めてTXTのMVや歌詞を見た時から、すぐ、あの辺のオカルト&ファンタジーを思い出して結び付けたくなった。一度そう思うと、あとはもう何を見てもオカルトを連想してしまうし、その影響の跡を探してしまう。

いいたいことはわかるのだ。TXT世界観の底には、「姿かたちが違う者とも仲良くできる!要は愛!要は友情!」てことを、全地球の皆さんに訴えたい!できれば、うちも国連スピーチでメッセージを送りたいくらい!ということだろう。が、繰り返すけど、新人K-POPアイドルが使うジャンルとしては、化け物ファンタジーは少々不健全だし、もともとが人間界と敵対してる異質世界なので親しみやすさに欠けると思う。神秘的すぎて、黄泉の世界つまりすぐ「死」を連想してしまうから。

TXTの世界観は、一作ごとに新たに作るのではなく、BTS先輩のように、細かく丁寧に作りこんだ同一のものを、今後数年間3部作くらいにわたって徐々に展開していくと思われる。同じ若者の葛藤や疎外感を表現しているにもかかわらず、BTS先輩は、どの時期も常に、泥臭く真っ向からストレートに心のまま正直な世界観を創ってきたことを思うと、まったく同じことをやっても、しょうがないのかもしれない。大体、自分で自分を救う方法まで編み出したBTS先輩にくらべ、後輩TXTは、常に、救いの君をただ一方的に待ってるだけ。そんなことでいいのかっ!という気もするが、同じことしても意味ないから、正反対の方向から、TXT独自のやり方で、少年たちの葛藤や孤独との闘いを描こうとしてるだけなのか・・・。などと、偉そうに思いました。

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※TXTメンバー5人は、BTS先輩とは違って、自分たちで曲や詞を書かない。恐らく、グループコンセプトなどの協議にも参加してないと思われるので、どこまで、こういう大人たち(制作陣&プロデユーサー)が決めたコンセプトや世界観を聞かされているのか、それに対してどう思ってるのか。とかは考える。しかし、どういうふうに思ったとしても、それに何か違和感を感じたり文句つけたりできる立場ではないだろうし、ただただ一生懸命理解して消化して、日々働いているのだろう。私は、個人的には、先述したように、常に「この世界観で大丈夫なの?」と心配する気持ちを持つことにより、その分、ひとより余分にメンバー5人がいたいけでかわいく見えてしまう。というメリットに預かっているのである。いいだろう。私だけの特典だ。なので、めっちゃかわいくて仕方ない。これが、自分たちで自作の何かやるようになったら、途端に可愛くなくなるかもなー。
とりあえず、絶対センターヨンジュンの「あれだけなんでもかんでもダントツにできるのに、どこか所在なげな繊細なエロさ」が爆発してるのが最高だし、マンネ・ヒュニンカイの「K-POP初の欧州顔美少年が無意識にこれでもかと見せつけてくる美しさと親譲りの気持ちいいボーカル」が最高である。大人たちが少々無理めなコンセプトを強化していこうと、その辺が無敵であるうちは、TXTはコンセプトが変わっても注目に値する。

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※最後の最後に、今年みた「永遠に僕のもの」っていう映画も、BLで連続殺人犯の美しくも怖い(実話の)映画で、実に素ん晴らしかったので、BigHitのTXTPDさま、是非次作のモチーフにいかがでしょうか。あ、でも「永遠に僕のもの」って邦題だった。

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人たらしアイドル オブ・ザ・イヤー!2019

人たらし。なんと甘美な響き…。人をたらすわけですから、そりゃもう甘い甘い。
「人たらし」とは、悪い意味でしか使われない「人でなし」「女たらし」とは違って、今では立派なホメ言葉。かかわった者は皆、その人の虜になり、気がつけばめっちゃ好きになってる。その人と仲良くなりたい!そばにいたい!力になりたい!と願うあまり、あれこれ世話をやき面倒をみてしまう。できれば自分のことも好きになってほしいけど、そうならなくても愛情が減ることがなく、頼まれてもないのに永遠にその人の幸せを願って生きる。私の考える「人たらし」とは、大体そんなイメージです。
もう、ほんとにね、妖精か天使かってくらい、素晴らしい存在だと思うんです。人の悩みの9割は人間関係といわれている現代社会において、かかわった者すべての人に無償で愛されるなんてこと、あります? ある意味最終兵器ですよ。どんだけ前世で徳を積んだら、そんな人間に生まれかわれるんでしょうか。近くに「人たらし」が1人いれば、それだけで確実にハッピーになれますし、身内から「人たらし」が出れば一家円満でしょうし、もっといえば、自分自身が「人たらし」になってみたいものです。そんくらいの値打ちは十分あります。ただ、「人たらし」は、生まれ持った才能なので、自分が今から人たらしになるのは無理。せめて、「人たらし」たちのクセや考え方を真似して、誰からも愛される要素を身に着ければ、人生が上向きになりそうじゃないですか。
そういうわけで、私も「人たらし」が多数いるアイドル業界から、日々お勉強させてもらっています。本当に、アイドル業界というのは、人たらしの宝庫でありまして、考えてみれば、人から愛されることが仕事であるアイドルだけに当たり前のことなのです。そして、いろんな「人たらしアイドル」を見るうちわかったことは、人たらしから何かを学んで身につけるより、一方的に人たらしに「たらされてる」方がずーーっと幸せだということです。特に、K-POPアイドル界は、どの国のアイドルよりも「大衆に愛されること」のハードルが激高ですから、天然物の純度100%人たらしでないと生き残れないところ。とても多種多様で、レベルの高い「天然人たらし」アイドルが生息しているのです。こんな幸せなことはないわけで、学んでいる場合ではない。日々有難く「たらされて」おけばいいのです!他力本願ありがたい!
前置きが長いっ! では、これまでの人たらしアイドルを改めて(いや初めて)紹介しつつ、今年度の人たらしアイドルをご紹介いたします。

 

2016年度優勝 ASTROチャ・ウヌ

「優等生型人たらし」

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爽やか。誰からも愛されるという定義から、「人たらし」とは、聖人君子みたいな完璧人とイメージされがちですが、実際は、むしろ、どこか抜けてたり足りなかったりつまらなかったりするドジっ子キャラの方が多い。尊敬するより庇護してあげたくなる子が多いのです。ところが、16年1月にデビューしたASTROのウヌは、それこそ非の打ち所がない完璧な青年。稀にみる「優等生型人たらし」でした。
顔よし。スタイルよし。性格よし。頭よし。しかも、その偏差値すべてSS。実際、学級委員長や生徒会長をやってたり、ソウル大学(東大みたいなとこ)行って裁判官になるのが夢だったというほんまもんの優等生だったようで「なぜ、そんなお子が芸能界に?」と思わずにいられませんが、そこが「人たらし」としての運命なのかも。とにかく、あたりが柔らかい。デビュー当時から、人気ドラマに出演していて、1人だけ死ぬほど多忙だったのですが、そんな状態なのに、ドラマやアイドルの仕事どこへ行っても、そこの現場スタッフが全員、ウヌにメロメロだったというじゃありませんか!メロメロなんて、いまどき使いませんが、メロメロという腰抜けな感じが妙にピッタリくるため、あえてメロメロといいたくなる、それが「人たらし」チャ・ウヌの本領です。ウヌが、まわりの人を虜にしてしまうのは、顔がいいとか背が高いという外見ではなく、柔らかさ、優しさ、品の良さ、腰の低さにあります。時にはにかみ、時に微笑み、あの吸い込まれそうにキラキラした瞳で見つめられながら、小さい声で話されたら、そりゃメロメロになるわな。わかる。ASTROでも年長組メンバーなのに、決して弟たちに偉そうにしない。あれだけ何でもできる人間なのに、常に謙虚なために、弟たちにまで大事に思われ愛されているのは本当に誠実で優しいからだと思います。ちなみに、ウヌは、一度やると決めたら、ダンスも歌も英会話も筋肉バディも、どんな努力をしても手に入れます。やると決めたら死んでもやる!という暑苦しいほどの情熱と根性の持主なのです。そんな男が、他人に対してはどこまでも優しく腰が低くできるというのは、なかなかできることではない。「人たらし」でなくても愛されて当然かもしれません。

 

2017年度優勝 WANNA ONEイ・デフィ(現AB6IX)
「戦略型人たらし」

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デフィは、自分が人たらしであることを知っています。女子より細いスレンダーな身体に、女子並におしゃれ好きでかわいいことや楽しいことがだぁい好き。自分のちょっとしたリアクションや言動が、本当にかわいらしく皆に愛されるものであることをよく知っています。が。幸か不幸か、彼は、もとより音楽的な才能や実力、センスに秀でていて、自分でも自信があったのでしょう。本人としては、幼い頃から「自分はできる人」という分相応のパーソナルで生きてきて、そのキャラで仲間や会社とうまくやれていたのに。17年春、PRODUCE101の合宿中などで「それでは世間に嫌われる」いうことを初めて知ったのです。あの若さ(当時16歳)であのかわいさですから、何も間違ったことをしてなくても、たしかに偉そうに思われたのです。今思えば人生最大クラスのショックだったと思う。普通のお子だと、もうどうして生きていったらいいのか、キャラ迷子になってしまうこと間違いなく、少なくてもしゅんと落ち込んで終わってたはず。しかし、イ・デフィは違います。知った瞬間すぐに切り返したのです。「自分はできる人」という面を全部隠し、「かわいいデフィ」という面だけを残すことに決めたのです。この舵を切った瞬間、アイドルとしてのイ・デフィの成功は確定したと思います。彼の本当にすごいところは、こういう、状況を読んで的確に判断できる勘の良さ、判断したとおり即実行できる勇気だと思います。JYPを「こらアカン」と辞めた時も、WANNA ONEになるため自分を「こらアカン」とすぐ上書きした時も、頼りにしたのは自身の勘のみ。若いのにどっかのCEO並に大した器だと思います。
そして、ただの「人たらし」になったデフィは予定通り成功するのです。別に無理に演技せずともかわいく生まれついてるので、ただただ兄たちやファンたちに甘えていればいい、デフィにとっては簡単なお仕事だったことでしょう。実際、な~んも考えずキャーキヤーいってるデフィは本当にかわいい。少々ファニーフェイスに生まれたのがかえってかわいく、一緒にいたら絶対楽しいお子だと思う。女子は女子と遊んでる気分だろうし、男子も、女子をかわいがってる感覚だろうし。
WANNA ONE活動中、おくびにも出さなかったプロデユーサー気質の面は、19年AB6IXになって以降、いかんなく発揮されています。私は、社長(会社)が決めたといってるAB6IXのいろんなことは、実は、全部デフィが決めてるんじゃないかと思ってるくらいです。そう。社長は、さすがに、デフィの才能やセンス、そしてその勘の良さを熟知してるでしょうから、彼が「できる人」キャラを隠して、単なる「人たらし」をやっていることに全面協力してるんじゃないでしょうか。

2018年度優勝 NCTU ルーカス(現WayV/SuperM)
「友好型人たらし」

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近年稀にみる超スピード出世した「ワールドワイド人たらし」です。ついでにワイルド。17年末にSMルーキーズとして公開、18年2月にNCT2018とNCTUでデビュー。本人の「わし、DREAMに入りたいんじゃぁ~~」の声も虚しく、19年1月にはWayVとして中国デビュー。続いて19年秋には、頂点SuperMのメンバーとして全米デビュー。デビューアルバムがこのたびビルボード200で1位獲得と。これ以上の成功ある?ってくらい申し分ない成功譚です。彼が「人たらし」だから成功したとはいいませんが、「人たらし」だから選抜されたとは思うんです。もちろんルックスも申し分ないけれど。

どこへ行っても陽気で明るく、常に「楽しもう!」という気持ちで臨んでいるため、何がなくても大体1人で笑っています。みんなと仲良くなれるのが心底嬉しそうです。新しく友達になったり、先輩や後輩や上司とかと親しくなるのが、何より嬉しい友好型の「人たらし」なのです。特に、私がさすがと思うのは、わからないことはわからない!知らないことはわし知らん!といえる素直さです。間違ってる、おかしいこともそういえるし、助けてほしい時や手伝ってほしい時も、正直にそういえるのです。いわゆる「ひとの懐に入るのが上手い」というやつです。これをやられて、嫌な気持ちする人はいない。どんな人もこの子の役にたってあげよう、面倒をみてあげようと思っちゃうわけで。そして、自らのイケメンを自慢せず常に腰が低いチャ・ウヌに対して、ルーカスは、「でっしょー?俺ってイケメンー。脚だってこんなに長い~~」と平気でいえちゃうかわいさがあり、これで笑いをとって、さらに場が馴染むのです。こんな難易度の高い技を使える「人たらし」はルーカスぐらいでしょう。こんな奔放な感じでも皆に愛されるのは、ルーカスの方こそ1人1人のことが大好きで愛しているからなのでは。SuperMにしても、1人1人の先輩のことが大好きで大好きで、心の底から「仲良くなりた~~い♥」と思ってるからこそ、相手も嬉しくてつい可愛がっちゃう、という場面がたくさんありました。誰もがみんなルーカスにやられてて驚きました。まるでデカい犬のようにかわいかったです。なんだか、なーんも苦労してないように書いてしまいましたが、ダンスもラップも、そして韓国語や中国語もこんな短期間に苦労して身に着けてたことは、素直にすごいと思っています!それもまた、仕事のためというよりは、なんでも前向きに! みんなと仲良く親しくやっていくために!というつもりでやったのかな?と思うと、ほんとにいい奴だな!と思ってしまう。そんな人です。

 

2019年優勝候補 ATEEZウヨン
「小粒系人たらし」「やんちゃ系人たらし」

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歴代の「人たらしアイドルNo1」に比べると、若干、小粒であることは、私もわかっています。「人たらし」というのは、まわりのすべての人を巻き込む能力のことなのに、彼の場合は、かなり限定的な効力しかないので、その意味でひじょ~~~に小粒です。納得できない人もいることでしょう。大体、8人いるATEEZの中でさえ、ウヨンが断トツで「人をたらしている」と言い切れないという小粒っぷり。ATEEZは、全員が愛さずにおれないメンバーだらけなので仕方ないとはいえ、それにしても小粒です。
それでも、どうしても今年のNo1に挙げたいのには理由があります。限定というのは、サンちゃん限定、まあ広げてもATEEZ限定なのですが、そのサンちゃんに対するウヨンの「人たらし」っぷりが、もはや「人たらしじゃなく、人でなしなのでは?」といいたくなるほど、強烈なのです。誘っておいて放置する、甘い顔をしたかと思えばすぐ冷たくなる、喜ばせておいて無視する、期待させといて浮気すると、なんとも気の毒なプレイの数々。たらしてるというより、たぶらかしてるって感じの時も。特に、私はサンちゃんの大ファンなので、かわいそうすぎて胸が痛い。多分、ウヨンにはなんの悪意も計算もなく、普通にサンちゃんが好きなだけであって、自然にしてるとそうなっちゃうんだな~てだけでしょう。

そうなのです。そこなのです。ここにも、彼を推したい理由があって、それは「人たらし」は、無意識にツンデレなことをしてしまう人が多い。そしてまた、冷たくされた方もただ優しくされるより時に冷たくされた方が、より好きになってしまう。という大法則を書きたかったからです。「人たらし」には多くのタイプがありますが、この「やんちゃ系」、好き勝手やってるだけなのに倍々ゲームで逆にどんどん愛される、というタイプが、もっともその本質をついてると思います。天使というより悪魔的です。ウヨンを見てるとほんとにそう思う。
実は私、いかにもわかったようなことを書いてますが、「人たらし」と呼ばれる人が何を考えているのか、さっぱりわかりません。自分が「人たらし」でないからわからないわけですが、でもわからないからこそ、たらされる側の人間としてはいつまでも飽きることなく、永遠に魅了されることが可能なのです。何を考えているのか読めればそこで終わる。ウヨンに代表される「やんちゃ型人でなし」を見ていると、あまりにも考えが読めな過ぎて神秘的ですらあります。そして、気がつけば、サンちゃんに共感するあまり同化してしまい、サンちゃんが好きなウヨンのことが、自分も好きになるという始末。結局サンちゃんも、サンちゃんが好きなウヨンも、えらいこと好きなのです。これぞ「人たらし」の二次効果!すごい!人たらし恐ろしい。

 

※殿堂入り Shineeテミン
「永遠の人たらし」

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説明の必要もないくらい、「人たらし」の名を欲しいままにしてきたイ・テミン。随分前に殿堂入りしました。10年以上キャリアを重ねても、「人たらし」としての能力は、少しも衰えることはなく、それどころか、ベテランの域に入ってますます円熟味が増してきております。彼の「人たらし」とは、ズバリ何を考えてるのかわからないところ。一番わからないということは、一番の人たらしということかと。恐らくこの人は、35歳45歳になっても全然現役で、まわりの人たちをたらし続けることでしょう。今年は、SuperMの中で、兄っぷりを披露する機会が多くありましたが、兄であろうと父であろうとどの位置にいでも「人たらし」としてのベクトルや性質がまったく変わらないことがわかって、感動しました。やはり天然ものなのですね。そして、そんなテミンがすっかり夢中になってたルーカスのすごさにも驚きました。あと、今気がついたのですが、テミンやルーカスだけでなく、SuperMのメンバー全員が、(私にとっては)何を考えているのかさっぱりわからない人たちなので、ひょっとしたら、あのグループは、世界一の「人たらし」軍団なのかもしれません。顔やダンス能力で選ばれたといわれていますが、実は、こういう「人たらし」能力がかわれて選ばれたのかもしれませんねぇ。

 

てことで、素晴らしき「人たらし」の世界。今年もわずか2カ月を残すのみですが、来年も再来年も、どんどんいろんな「人たらしアイドル」が出てきて、どんどんたらしてくれることを願っています。








【ITZYとTWICE】自己肯定感のもち方と餅ゴリについて

今年、餅ゴリは冴えてる。めっぽう冴えている。
普段、「いや~また、うちの女の子たちに嫌われちゃいましてね、ハハハ。俺の曲じゃない方がいいっていうんですよ。ったく、ハッキリいうよね~女子は。まいっちゃった」と苦笑し、いいオジサンぶってる餅ゴリだが、ここぞという勝負時はただのゴリラに戻り、「よっしゃーっ!どけどけ~~俺の出番じゃ!俺の仕事だ!俺に任せろ!」と、すべての仕事を的確に指示しまくり完璧に仕切りまくって、我々に、見事な作品と活動をお届けしてくれる。さすがである。かっこいいとさえいう。正直、JYPに多くを望んでない私だが、たまにこういう神レベルの仕事を見せつけられると、尊敬せずにおられない。すげーな餅ゴリ。
何をそんなに感服しているのかというと、いわずもがな。ITZYとTWICEのプロデユースのことである。ITZYのディレクションの素晴らしさについて書こう書こうと思ってたら、TWICEでさらに(餅ゴリの能力)キレッぷりを見せつけてきたので、今私は倒れている。うまく説明できるかわからんがゆっくり説明するから、聞いておくれ。

 

①ITZYの自己肯定感とは

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当初は19年夏ごろデビュー予定だったのを、前倒しして2月にデビュー。グループコンセプトは、「強い自己肯定」だ。もちろん、それを決めたのは餅ゴリだろう。デビュー曲「dalla dalla」をみてみると、
「私は綺麗なだけで魅力がないお子様とは違う」「外見がちゃらいからって何よ」「私はあなたとは違うの」「あなたの基準に私をあわせようとしないで」「私は今の私が好き」「私は私」「他人の視線はどうでもいい」「やりたいこといっぱい」「お姉さんたちは、それじゃまだ大人になれないねっていうけどさ」「大人になんかなりたくない」「私の人生、好きに生きるわ止めないで」「私は自分がよくわかってる」と、強力なワードとフレーズのてんこ盛り。当然見た目もクールでかっこいい5人なので、JYP版ガールクラッシュとして大ヒットデビューとなった。新人で9冠なんて久々なんじゃないか。
が、この歌詞は若干強すぎて、自己肯定ならぬ自己陶酔とか自分勝手、あるいは単なるわがままなのでは? ととられかねない残念な点があった。若いっていいわね的な。そこで、「いかーん。それは誤解じゃーっ説明させろー」と鼻の穴をふんふん膨らませた餅ゴリが登場。第2弾「ICY」では、より丁寧により強力に説明すべく、あのpenomeco先生に歌詞を依頼。このぺの作詞が読めば読むほどよく出来ていて、餅ゴリが依頼したであろう事細かな要求が全部入っていて唸ってしまう出来なのだ。しかもダブルミーニングトリプルミーニングが多用されてるため、表面的には、ただのご機嫌サマーソングにしか聞こえないという素晴らしさ。ヘイ!とかボンボン!などの掛け声も含め、天才的である。頼んでよかった。そして餅ゴリも自ら曲を書きアレンジをしてできあがった「ICY」は、
「私クールに見えてるけど、実は夢があって、それに向かって燃えてるからほんとはいいたいこと山ほどあるのよね」「自信あるしどんどん近づいてるし」「まだまだ行くわよ」「みんなお喋りだね。いいよ。そのままずっと喋ってるといいわ。私は私でどんどん前へ進むから」「あなたの枠に私を合わせるつもりはないんだよね」「みんな私に忠告したいみたいだけど、私なら大丈夫きっとうまくやるわ。勝手に言ってれば」「きっといつかあなたたちもわかるはず」と、少々意訳しちゃったけど、自己肯定感を口に出さず胸に秘めることにしたのだ。「dalla dalla」では、大声で自分の正しさや違和感を叫んでたけど、今回はもう無視して黙々とやりたいことやってる感じ。「お前の基準にあわせるな」と抗議してたのを、「お前の枠に合わせるつもりないから」と進化したのだ。言ってる内容は同じだが、誰も下げることなく、ざわつかせることなく、信じる道を行きますよと。それをクールといいきって、100点満点のお手本ソングに仕立てたと思う。
そしてこれが、デビュー曲を超える大ヒットとなったことで、ITZYの「強い自己肯定感」イメージは揺るぎないものになった。


MVが、カラっと晴れたアメリカのストリートで、人々をほったらかして女子がガンガンガシガシ歩き続ける映像で、本当にスカっと気持ちいい。まさに健康的で前向きで、いいたいことがよく表現できてるなーと感心する。自己啓蒙ビデオと呼びたいくらいだ。ガールクラッシュとは、女子がかっこいい女子に憧れるさまをいうらしいが、これはもはや、かっこいいとかかわいいとかの問題ではない。とかく、自己肯定感が低い低いといわれてる今の時代。女子だけではない。男子も同じ。さらに若者層だけじゃなく中高年から老人まで、もうほとんど人が「自己肯定感が低い」といわれているらしいから。私が聞いたのは日本の話だが、韓国も同じような状況なんだろう。欧米は知らんけど、今って日本や韓国は、社会全体が閉塞感で溢れてて、1人1人が周囲に気を遣わねばならず、「私(僕)このままでいいのか」「私、このままじゃいけない」「自分のことが好きになれない」とみんな自分を否定しながら生きてる時代というわけだ。
そんな世の中、そんな時代に、ITZYの「自分は自分でいいのだ!」「私は私が好きだ!」「やりたいことをやるのだ!」といいきる自己肯定メッセージはとても胸に響くのだ。それを上手に表現してるITZYちゃん5人も素晴らしいが、やっぱり、これは餅ゴリの大勝利だろう。自己肯定感をもて!というメッセージは、いかにもJYPらしいのだが、そこに目をつけ上手に曲をつけて10代の女の子に歌わせるというセンス。ナイスである。ほんとに冴えてる。餅ゴリの音楽的センスがいかほどのものなのか、私にははかりかねるが、あの人がこんなにマーケティング能力に長けているとは正直思わなかった。やっぱり、自分で歌詞かいたり曲書いたりできるプロデューサーが社長だと、なにかと仕事も早く進むし、こんなに思ったとおりいくもんだなあと思う。


② TWICEの自己肯定感とは

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そして、「ICY」のあとを継ぐ形で、TWICE先輩の「Feel Special」リリース。
こちらも、ひっさびさに餅ゴリの作詞作曲アレンジ。もう大活躍。もともとTWICEのタイトル曲は、餅ゴリより他人の手によるものが多かったようだが、今回ばかりは、絶対に餅が全面プロデユースする必要があった。なぜなら、ITZYの「ICY」とTWICEの「Feel Special」はセットだから。2つで1セットというほどでもないが、うーん、なんというかシリーズ? 自己肯定感シリーズ? 自己肯定にまつわるエピソード集? とにかく餅ゴリとしては、続けざまに、腕をぶるんぶるん振り回してこの仕事にとりかかったと思われる。それくらい、渾身の一作となっている。

 

そもそも、TWICE先輩は、最初から自己肯定感に溢れていた。
デビューからこれまでの4年半。常に元気で明るく正しく前向きで健康的で、しかも親しみやすいというスタンスだったはずだ。さすがに年齢とともに、「あわてんぼうさん」とか「ドジっ子」的な幼稚色は抜けていき、ちょっとずつ大人っぽくなってきてたが、しかし、常に明るく元気でPOPだったことは変わらない。それが彼女たちの持ち味であり、人気のもとだったわけだから。
そんなTWICEが、なんと、初めて自らの弱さをさらけ出したのだ。さすがの餅ゴリもこの博打は怖かったと思う。

「Feel Special」の歌詞をみると、
「急にひとり」「どこへいっても居心地悪くてへこむ」「世の中がひどいこといってきて落ち込む」「つらいひどい言葉をぶつけられて」「ただ黙って座っている私」「私なんてとるにたらない人間なのかも」「消えていなくなっても誰も気づかないかも」「ずっと隠れてたい、向き合いたくない」「だけど、そんな時!」「あなたが私をたちなおらせてくれる」「私って特別な存在なんだと気づかせてくれる」「あなたがいるから私はまた笑える」という感じ。
こんな弱いTWICE見たことない。世間が騒ぐのも無理はない。どんな曲でも、あの「FANCY」でさえ常に笑顔で歌ってた彼女たちが、この曲では笑顔を封印してるくらいだ。一切笑わないTWICE。そんなのTWICEじゃない~~。って感じだが、それだけにこのインパクトの強さったらない。笑わないかわりに、大人っぽく少々厚化粧をしてアンニュイな表情を浮かべてみれば、まぁ~~なんと美しいこと。もともと美人だったのに、これまでは、ひたすらかわいく顔を作ってたせいで、こんなに美しいご尊顔だったこと忘れてましたよ。有難や~~ありがたや~と手を合わせて拝みたくなるくらい美しいのであった。

 

そして、自己肯定感の持ち方。ITZYちゃんは、もとより自分を疑うことを知らない強い自己肯定感がある。一方、TWICEが歌う女性は、世間や周囲のせいで傷つき、自信を失ってしまった弱い状態だ。そこが徹底的に違う。それで「いなくなればいい」とかぐちゃぐちゃマイナスなことばかり考えて「じっと座ってる」ひどい状態なのだが、しかし不安障害で休養中のミナちゃんに「もう隠れていたくて」「向き合いたくない」と歌わせたのはすごい。まさかそこだけミナちゃんが作詞したわけないし餅ゴリが歌わせたんだろうが、ちょっと厳しいのでは。今のミナがそう歌うとアピール力満点だが、それつらくない? 本人が無理してないならいいけど。

「あなた」にあたるものが、恋人だったり親友だったりメンバーや家族やファンだったり、なんでもいい、誰か自分を思ってくれる存在がいて結果的に、「やっぱり私は価値ある存在」と立ち直る、そういう一度下がって最後に上がる「自己肯定感の持ち方」なのだ。
ちなみに、こちらペノ先生ではなく餅ゴリが全部書いている。もひとつちなむと、ある時改まって、餅ゴリはTWICEメンバーを夕食会に誘い、そこでざっくばらんに4年間の気持ちを聞いて、その話をもとに作詞したらしい。あれこれたくさん喋った中から、餅ゴリが「それだっ!」と思った何気ない一言二言を膨らませたのだろうが、喋った人間より、その言葉を拾ったゴリラの勘のよさを誉めるべき。

そして、助けてくれる「あなた」に感謝する美談にせず、フォーカスが「私」にあるところもポイント。あなたって、いつも私を立ち直らせてくれて最高!有難う!あなたがいないと私はダメだわ!となりそうなところ、そういうことは一切歌ってなくて、終始「私は特別な存在」ということを「feel」する歌になっている。TWICEの歌は、いつもサビ部分で何度もタイトルフレーズを繰り返してくれるので、何が言いたいのかわかりやすく有難いのだが、今回も「自分が特別な存在であることに気付く」ことが大事っていう歌に仕上げてる。


これが、年上の女性、大先輩としての「自己肯定感」の持ち方だだ。
そういえば、ITZYちゃんのデビュー曲で、「お姉さんたちに、そんなんじゃまだまだ大人にはなれないわねっていわれる」という歌詞がズバリ出てくる。その通り。繋がってるのだ。TWICEは、お姉さんだけに大人なのだ。いつまでも、自分を疑わずただただ自分を信じられた時代は過ぎて、今は大人になって世間や周囲にいわれる言葉に傷ついてしまう女性なのだ。どちらもリアルだし共感するが、どっちが心を打つ?といわれると、やはりTWICE姉さんの方だろう。人間、誰しも弱みを見せられてしまっては共感せずにおれない。「わかる!」「私も!」と思わずにおれない。しかも、あの無敵だったTWICEが、「腹を見せてくれた」わけである。大変な事態なのである。ああ、こんな強い人たちもこんな思いをするのか、と感動しない人がいるか。そして、最後は「へこんでもいいんだよみんなそうだよ」「1人で立ち直れなくても大丈夫」「自分が特別であることを思い出させてくれる人は必ずいる」と教えてくれるのである。無理やりまとめれば、「ひとは弱くて1人じゃ生きていけないけど、やっぱりあなたは特別なんだよ」ということか。なんとリアルな教えであることよ。

 

なんだか、ITZYの自己肯定感より、TWICEの自己肯定感の方が上。みたいな流れにみえるかもしれない。でも、そうじゃない。一度弱さを見せてからの強い自分に戻るTWICEに共感するが、私は、自分を疑うことさえない強いItzyちゃの姿も愛おしい。すごくかわいい。単純に「行け行けーっ」と応援したくなる。あれだけ強気なことしか歌ってない彼女たちの若さを引き立て逆に可愛く思えてくるように仕向けてるのも、TWICE 先輩の役割。だから、この二曲はセットなのだ。いっじ聞いて元気になって、たまに凹んだらとわいす聞いておんおん泣いて。また元気になったらいっじ聞いて…そういうことだ。

いずれにせよ、「自己肯定感を強くもつ」というテーマは本当に今大切だなと改めて思ったし、若い女子たちのアイドルグループなのに、ラブソングどころか、そんなことをメッセージとして明るく訴えてくる餅ゴリ、本当にすごいと思った。ガールズグループをやらせたら天下一品!といわれてきた餅ゴリのセンスと手腕を初めて実感した。それがいつも冴えてるといいけど、とりあえず、TWICEの日本人版はどうだろうなダメだろうなと思っちゃう私・・。そう、そんな私の自己肯定感はもちろん低い。