お留守番のあとに。

ウジさん、お綺麗ですよ

【NCT WISH】【RIIZE】SM3.0下の新人2組を検証する

NCT最後のグループ爆誕

 

2022年  

 3月

SMGlobalオーディション結果発表

 
  (リョウ・サクヤ・リクら入社)  

 7月

ショウヘイ・ウンソク・スンハン 

SMルーキーズ公開

 

 8月

SM TOWNにて、ショウヘイ・ウンソク・スンハン・ソンチャン・ショウタロがDreamRoutinを披露

 
     
    (アントン入社か)
     
     

23年2月

SM3.0を発表(新経営陣)

日本チームデビュー計画

SM3,0発表

現RIIZEについて初言及

 4月

(ジェヒ入社か)

現RIIZEメンバー宿舎移動共同生活を始める

  (イ・スマンと契約完了)  

 5月

ソンチャン、ショウタロウがNCT脱退

  ショウヘイ活動休止 ルーカスNCT脱退    

 

 6月

シオン、ユウシSMルーキーズ公開

 

 7月 

「LASTART」放送開始

 

 8月 

NCT NewTeam(現WISH) 

NCT NATION&SM TOWNにて実質デビュー

RIISE KCONにて

実質デビュー

 

年内に日本国内9箇所24回公演

 

 9月  

 

 RIIZE正式デビュー

2024年2月(日本は数日遅れの3月)! ついに!      

ついに、NCT WISHがデビューしました! いやー長かった!

 

SM初の公開サバイバル番組「LASTART」、それに続く日本9か所巡回公演などが、さほど盛り上がってなかったので、心配でしたが、このたびの正式デビューは、もう大活躍!結局、音盤も売れに売れたらしいし、あのRIIZE先輩もなしえなかったデビュー曲で音楽番組1位(2度)にもなりました! 上出来! しかも、韓国と日本でほぼ同時にデビューして、ほぼ同時にテレビに出てるという、一体どうなってんだ的に異次元同時活動をしてるという意味でも、スンバラシイ活動となりました! 

結果として、「大成功」の3文字でよろしいかと思います。よかったよかった。

 

わたくし、この2グループについては、尋常ならぬ関心をもって注視してまいりました。

なぜか。

それは、RIIZEとNCT WISHは、SMが過去たくさん世に輩出してきた「単なるSM新人グループ」ではないからです。

言い切ってしまえば、「イ・スマンが作ったグループか否か」ということ。

イ・スマンのビフォーアフターを検証したいSMオタク層があるとすれば、この2グループはまさにその俎上グループ。売れるかどうかというだけではなく、そのセンスも運営も人事も音楽性もバランスも、すべて問われる非常に大事なグループだからです。

 

えーと、SMの創業者イ・スマン氏が、すったもんだの末、会社と手を切ったのが、2023年4月。そう、ちょうど一年前のことでした。

ですが、当時の抵抗勢力側が「SM3.0」なる今後の会社方針を発表したのは、2023年2月です。つまり、彼にはまったく相談せず、独断で計画し勝手に発表した、ということになりますが、でも、新経営陣がまだまだ変わっていく不安定な中においても、これは生きていてですね。そうです、いま現在も、SMのすべての仕事は、このSM3.0にそって進められているのです。新人2組のみならず、EXOのカムバも、ジェドヨンユニットも、テヨンさんテンさんソロデビューも、ドリムの大規模ツアーも、この1年間にあったことはすべて、この計画書の下に実施されたものです。そして、遅れているとはいえ、新ガールズグループのデビューもこれにそって準備中なのです。

 

いま、見返してみても、この計画は、かなり革新的だったことがわかります。

ざっくりいうと、時代の早い動きに対応すべく、ばんばんアルバムをリリースし、ガンガン新人をデビューさせ、ぐるぐる皆にツアーをさせ、どんどんユニットを組ませてソロも出させる! というもの。

世界的なKブーム下、HYBE勢が次々と大物新人をデビューさせ、JYPも精力的にいろんなグループを活動させて、ビルボードに多数ランクインし、世界で他社が大活躍してる中、これまでのように、ちんたらスローペースでやってる場合ではない、という運営方針だと(私は)理解しました。

 

2つの新人グループ製作について、答え合わせをする

で。今回はですね、やっと、答えが出揃った2つの新人グループについて、汚いメモを見ながら答え合わせをしてみます。

長い間、NCT東京チームは暗礁に乗り上げたまま、ほぼ動いてませんでした。動いたと思ったら潰れたり。127がデビューした2016年当時から、東京チームはすぐ結成されるという雰囲気を出しつつ、毎年見送りになっていたのです。それが、一気にごごごーーーっと動いたのが、2022年の夏です。

 

その夏、イ・スマン下でゆっくり準備された旧NCT東京チームが動きました。

2022年7月、ウンソク・ショウヘイ・スンハンの3人がSMルーキーズとして正式公開。翌8月のSMTOWNで、ソンチャン・ショウタロウを加えた5人で、DREAM ROUTINという(今では伝説となった)パフォーマンスがお披露目されたのです。

ここまでいくと、この時点では間違いいなく、この5人がNCT東京としてデビュー確定、と考えていい。絶対。

なのに、なのに、それなのに、

なんと、23年5月には、ショウヘイの活動休止(体調不良)、ソンタロのNCT脱退が発表されたのです。

 

これにはびっくり。さすがにSM嫌いの層まで驚いた事件でした。

大変なちゃぶ台返しです。まー、最近では珍しい大事件でしょう。この間に、一体何があったのか。

あの夏の舞台のあと、すでに決まってる日本チームを「否」とする勢力があったということで、わたくし、一生懸命その理由を考えたのです、今、考えているのは、「NCT東京をあのメンバーで年内にデビューさせることより、今、SMが早急かつ重点的にやらねばならないことは、NCTには属さない次世代の男子グループを早くデビューさせてSMの将来性を示し、それを本気で売るべき」との考えなのではないか。具体的には、22年の秋にでも、きっときっかけとなるようなことがあったのでしょう。それきっかけに内部が一気に舵を切ったのだと思います。

ほかに何かあるなら教えてほしいです。これという想像が浮かばないんですよねえ。

 

たしかに、あの夏の舞台にたった旧NCT東京チームとは、あの時点で、SMが抱える最強最高に仕上がりのいいメンバーだったわけです。それを、NCT所属として日本チームにしちゃうのは、もったいない。といってるわけで。

だから、そのまま、ぐぐっと横すべりさせて、現RIIZEとしてしまった。

そういうことじゃないでしょうか??

 

しかし、そうなると、その弊害はかなり深い。

まず、ショウヘイくんが活動休止になるという不幸。皆と一緒にRIISEに横滑りさせるには年齢的に厳しい、かといって、日本チームの柱として残すと新たに作るコンセプトには多分合わない。それに、RIIZEに追加する実力者はほかにいるのか。そして、なんといっても、またまた日本チームが誰もいなくなってしまい(もう呪われてるレベル)、またまた全部いちから編成しなおすということに。これらの弊害をおしてでも、イ・スマンの計画は間違ってると判断され、RIIZEのデビューが重要とされたんですよ。RIIZE、やっぱり大きな賭けだったんですよ。本当はさらにもっとバカ売れしてほしいでしょう。

 

結果からいうと、皆さんご存知のとおり、有望な練習生たちから、ウォンビンとソヒをRIISEに。シオンとユウシを日本チームに。ということになりました。

アントンはことが決まってから、KOZからわざわざSMに移籍させるという面倒を経てでも、合流させたかった超お気に入りの逸材だとされており、日本チームは、直前に開催してた、SMグローバルオーディション日本部門に合格したばかりの新人練習生たちから、うまいことリク・リョウ・サクヤをゲット。ジェヒとリョウは、現場スカウティングだけど、全員、年齢が若いことと、練習生期間が短くて素人感が残ってる子、という点で選びぬき、なんとかうまくまとめて収まりました。てか、無理やり収めました。

 

余計なこというようだけど、もしかしたら、シオンやユウシにしてみれば、RIIZEの方でデビューしたかったかもしれないし、ソヒとかアントンみたいについ昨日入社したような子が、あっさりRIIZEに選ばれて出ていったのは、悔しかったでしょう。見事、センターに選ばれたウォンビンでさえ、選ばれる直前まで「4年以上頑張ってきたけどもう駄目だ。きっと僕どこにも選ばれない」と悲観してたっていうから、ほんとにどうなるかわからないものです。

あの、「LASTART」に出てた残りの練習生の子たちも、さすがSMの練習生!と思うほど、全員顔もスタイルも実力もよかったのに、今回、こんなふうに当て馬(私は最初っからあのサバイバルは出来レースだと思ってるので)にされて、なんかもやもやするし、そうかと思えば、折角選ばれたのに思てたんと違う〜とデビュー前に辞めたメンバーが出たのも、わからないではないんですよね。そんなこといったら、世間に顔が出てないだけで、もっといろんな憂き目にあってる子たちがいっぱいいるしょう。。。今は、元SM練習生として、たやすく他社のサバイバル番組でたりテレビ局のオーディション出たり、そこからデビューする道もあるし、やる気のある人はちゃんと出てくることを願っています。

 

今後も安泰なのか

2022年のあの夏、あっ、あの当時はまさかこの件が、イスマン案件だとは夢にも思わなかった私ですが、去年、SM3.0が出てイスマン先生が去って、「そういうことだったのかっ!」と気がついてからは、ますます、現RIIZEと現NCT WISHについて、最大に注目していました。「そんなことして果たしてうまくいくの?」って意味で。

あまり、音楽性についてはよくわからない私ですが、今は、とにかく「かっこいいことを目指す」RIIZEと、「かわいいことを目指す」NCT WISHは、かぶることなく、むしろ相乗効果でなんか非常〜にいい感じになってると思います。あんなにいろいろあったとは思えないくらい、ほぼ完璧な出来じゃないですか。奇跡やわ。ほんま、すごいわ。

やっと答え合わせができるほどに時間が経過して、そして、とりあえず、いい結果が出て活躍できていて、ほっとしています。

ちょっと気がかりなのは、SM3.0下では、どしどし先輩アイドル方が、退社していくことです。

ちょうど契約が切れるタイミングなので、しょうがないとはいえ、日本のジャ〇〇ズと同様、創業者がいなくなり、経営方針も製作方針もがらりと変わってしまった今、諸先輩方にしてみれば、誰になんの憚りもなく大きな顔をして去っていくのは、自然なことなのかもしれません。自分の事務所を立ち上げたり、よその事務所にお世話になったりして、でもグループ活動するときは、SMで集まって仕事していいですよ、というスタンス。名前をあげるのも寂しくなっちゃうほど、大物先輩たち・・・・・。

古参ファンとは思ってない私ですが、それでもいちいち寂しいなあ。

 

てことで、目下、注視しているのは、やはり、新ガールズグループかなあ。エスパは4人だったけど、今度は久々に大人数になるといわれており、今、こ・・・・んだけガールズグループが山のように出てて供給過多なのに、一体どうすんの?!と思わずにいられない。

いま、これを書いてて思ったけど、個人的には、新SMには、売上とか動員数とか、あるいはビルボード1位とか、そういうのは目指さなくていいから、男子も女子も、ちゃんと真面目に「良曲を選んで良パフォーマンスで魅せる」という、基本の基本を失わないでほしいなあ、と思いました。