お留守番のあとに。

RIISEあれだな、ほんとに「昔っぽい」曲しかやらない主義なんだな。

【SuperM③】これがほんとの帝国の逆襲。補償は続くよどこまでも。


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休業要請と補償はセット

すべての説明をすっとばして、結論だけいう。

去年の年末から続いてるSMボーイズグループのカムバ活動は、ほとんどが、SuperMというスペシャルグループを作るための、補償の一環である。SM側からすると、禊である。この半年、我々はまさにSMからの補償活動を見てるわけだ。大げさだと思うか。私はいつだって大げさだ。

突然、何を言い出すのかとお思いだろうが、SuperMをつくるために、各グループは相応の被害を被ることになった。すごいメンバーばかり集めた夢のグループというのはそのとおりだが、そのすごいメンバーばかりを集めるには、それなりの代償が必要だ。その辺のことは、【SuperM②】に書いてみたので、勇気があって心の広い人は読んでほしい。でも、92%憶測で成り立ってる文章で、我ながらちょっと「どうかしてる」記事になってしまった。実在の人物にぺらぺら戯言を喋らせてしまって、あまりにも失礼すぎて怖いので、やっぱり読まなくていい。3行で要約する。

 

各現役グループから、エースだけをかっぱらってきて、オールスターチームを作ったことの被害。完全体としてのカムバがまず無理、てか既存曲でも難しい。ファンの反発が大きい。ファン離れも進む。f(x)は、最終的に、メンバー2人とか1人になってでもf(x)を名乗って舞台で歌っていたがあれは例外中の例外。DREAMもへちゃまく抜きの5人で何度も営業ステージをやったが、あれも例外。全員で出るつもりで受けた仕事だけど、どうしても抜けざるをえなくてそうなった結果であって、最初からいないこと前提で仕事をとってはいけない。しかも掛け持ちしてるからなんて。その客の舐め方は破滅を呼ぶ。という理屈で仕事が何もできなくなる。そんな開店休業状態での無駄と風紀悪化、意欲衰退、反社精神が進むのを防ぎ、良い方向に転換させるために、個人やグループに対して対策されたのが、今回の補償キャンペーンだ。方向性は「質量ともに記録的な実績と成功」だと思う。端的に言うと「本気のカムバ」だ。

そう。これらの補償は、ファンに対してはもちろん、最終的には、当該残留メンバーたち、そして逆に、選ばれてしまって兼任させられてるメンバーたちの為に行われる。アイドルも人間。頭でいくら納得してても、複雑なとこもあるだろう。もやもやする部分もあるだろう。私は、悠太が心からテヨンを応援しながらも、なぜかSuperMの話になると必ず顔が険しくなり口数が減るという、そんな姿から学んだ。負けず嫌いで自分第一でないアイドルなんて、そもそもSMで成功できないのだから、それが正しい反応なんだと思う。

全然、3行に収まらなかった。同じことばかり何度も説明したくなる。どんだけいっても言い足りないんだと思う。あと、補償というのは、被害者が「え、そこまでしてもらっていいんですか!」と小さく驚くほどの規模でないと意味がない。日本政府も、10万円が国民にとって「そこまでもらっていいの」と思える額なのか、よーく考え直してほしい。

 

まずは、SuperMの成績を振り返る

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そんなでかい代償を払ってでも、やってみたかったSuperM。結果、どうだったのか。

実は私は、本当は、SuperMの素晴らしさやかわいらしさやキラキラしてるところや、目がいくつあっても追いきれないダンススキルの高さとかワールドワイド「シュッとしてる」感を、あますことなく書き連ねて、いつまでもクラクラしていたいのだ。本当は。

しかし、それに言及しだすと限りなく長くなるので、記録関係だけ簡単に明記する。

10月4日全米デビュー。10月19日ビルボードHOT200で、見事「SuperM:1st mini album」が初登場1位獲得。(米国内の販売だけで168000ユニット。うちアルバムの売上は164000枚。ストリーミングによるユニット数はわずか3000。つまりほとんどがブツのセールス)。デビューアルバムが1位になるのは、アジア人初。ちなみに、タイ人(テン)がビルボードランキングで1位になったのは初(韓国人初はBTS7人。カナダ人と香港人は過去にいる)。ほかに、「Artist100」「Top Album Sales」「Didital Album」「World Album」「Top Current Album」「Internet Album」「World Digital Song Sales」と計8部門で1位。

成功だろうコレは。誰がみても。おめでとうイ・スマン。シングルともに何週かインしたし、1位を獲るといってほんとに獲る有言実行、なかなかできないからすごい。私としては、BTSの時と同様「一体どこのどの層が買ってるんだ?」と不思議でならない国アメリカなのは相変わらずだったが、お客さんをみても、ほぼアジア人というわけでもなかったし、そりゃ女性が圧倒的に多かったが「すごい人気だな〜」とぼんやり脱力してしまった程度にはすごい人ですごい人気で、マジ売れてた(馬鹿な人の書く文章)。

 SuperMは、いくつかメディア(テレビ番組)に出てトークや曲を披露、年内に全米5都市でコンサートを開催。そして、2020年2月からまた別の5都市でコンサートとテレビ。大韓航空のCF。3月には東京ドームで公演予定だったが、コロナ禍で中止となった。春には、beyond LIVEシリーズのトップを飾った。現在のところ、主な活動は以上だが、SuperMは一過性のものではないという発言があるように、今後も活動は計画されている模様。これまでと同様、海外が主な舞台で韓国本国をメインに活動することはないといわれている。

 

各メンバーへの補償をまとめて見てみよう。

では、時系列で、補償内容を1つずつ見ていこう。SuperMメンバーでないものも併記する。まだリリース前の物はとりあえずなんか書いておく。

 

①EXO(2019年11月)「Obssesion」

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さーいってみよー! 一発目はEXO。スパMもEXOもツアーで大変忙しい時期の、でも、もうここにねじ込むしかないからムリクリねじ込んでのスタートだ! EXO初6人体制でのカムバ。tempo〜ラブショット以来、1年ぶりのカムバを果たした。初動44万枚は、ミリオン5枚も出してるグループとしては、物足りない感じもするが、EXOはもうデビュー8年目であり、通常このレベルのこのキャリアだと、休止してておかしくないだけに大変な健闘と見るべき。何より、超久しぶりに、EXOオハコのごりごり特殊メイク級厚化粧や大胆カットな思い切った衣装など、「ああこれぞEXO」という感じは隅々にまで表現されており、やる気が十分伝わるスタートとなった。

 

◎チェン一般人女性と結婚(1月)(のち4月に第一子誕生)

特にいうことはない。

 

②NCT127(3月)「NeoZone;The Final Round」タイトル曲「Kick It(英雄)」

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一番心配だった127。今回の台風の目。カムバはカムバでも、予算も気持ちも入ってない楽曲に違いないと半年も疑ってた私が悪かった。初動27.7万枚。

このカムバで、今回の補償キャンペーンが、おためごかしではなく、いかに、気合のはいったものか、よくわかった。売れない売れないといつまでも言われ続けても、絶対に独自の路線を捨てずに挑戦し続けた、その到達点がここに! ブルース・リーの香港イエローカラーと、ニッポンの任侠黒カラーが、127のもつ世界観と音に、意外に相性がよくて驚いた。最初に気づいた人は天才である。もう、これでダメなら127はほんとにもうダメだくらいの、最後の奥の手感を感じた本気カムバであった。

 

③スホ(4月)

EXOリーダー、スホさんの8年目ソロデビューがここに入った。デビューから本当にいろいろありすぎたEXO、SMとしてはスホに「感謝」の2文字以外いうことは何もないと思う。入隊前のソロ発売はよくあるが、きれいな声でスホさんらしい曲で短いけどよい活動だったと思う。

 

NCT DREAM(5月)「Re:load」タイトル曲「Riding」

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 DREAMには、SuperM参加者はいないが、参加せずとも非常に重要なNCTメンバー。多分、補償キャンペーンが全終了したら始まる、NCT再再編成に大きく影響してくる活動なので、ちゃんと見ておく必要がある。

加えて、これが、DREAM名義の最後のアルバムと発表されたので、ますます大事なアルバムになったが、それがなーーんと、初動40万枚という新記録!127がプレッシャーを感じたくらいよい成績となった。「BOOM」からの人気上昇をうまく捉えた印象。DREAMの上にはいつも127がいて、何年やっても常に「幼い弟」イメージが強くついてまわったが、遂にそのイメージから脱却できた形だ。もう誰がいつ誰と新グループを組もうと遜色も申し分もない。名実ともに「卒業」という感じがした。

 

④NCT127(5月)リパケアルバム「NeoZone;The Final Round」タイトル「PUNCH」

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そして、127リパケのターン。「英雄」の素晴らしいアジアンアートワークとマーシャルアーツに繋げられるものがあるかな?と心配(なにかと心配)したが、ちゃんと赤黒バイクものもマッチ。「キック」と「パンチ」で綺麗にオチもついた。

なーーんと、72万枚+25万枚を売り、自身初のミリオン達成。ずっと目標であり夢であり、最近はもうプレッシャーでしかなかったミリオンに遂に届いた。掛持ちキング・マークとテヨンにとっても、残りメンバーにとっても、これは相当嬉しかろうて。これぞ、今回の補償中、綺麗に役目が果たされた案件であることは間違いない。

 

⑤ベッキョン(5月)「Delight」タイトル曲「Candy」

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NCT127からのこの流れが早かったし凄かった。Sんと寝れてるのだろうか。SuperMでは、最年長でリーダーを務めたベッキョン。ボーカル仕事がすべてベッキョン1人にのしかかり、決して得意範囲の歌じゃなかったのによく踏ん張った。プロ意識を感じた。だから、是非ご褒美もらってねと思っていたが、まさかそこまで!という結果に。

なーーんと初動70万枚!6月末まで109万枚!売上げ、まさかまさかのミリオン。(ソロでは)19年ぶりの大記録!すげー。アルバムの初動というのは、そのアルバムがいい出来かどうかというより、どちらかというと、その1つ前のアルバムがどうだったかの指標と考えた方がいい。そういう意味で、この初動が70万枚もあったということは、ソロデビューアルバム「CityLights」がそれだけ愛された証だ。そういえば、「UnVillage」は本当にウェルメイドだった(雑)。そしてそこに30万も40万ものっかってくるということは本作も質がよいということだ。ベッキョン、ソロは自分でこだわって選曲するらしいので、その辺のセンスがいいのだなと思った。凄い記録がでた。


⑥WayV(6月)フルアルバム「Awaken The World」タイトル曲「Turn Back Time」

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続いて、テンとルーカスがもっとも大事にしている居場所、WayVが出撃。この2人がチームを大事に思ってる愛情が強すぎて、注目のカード。

まだWayVがデビューして間もない頃から、SuperMの仕事がスタートしてしまい、あの7人の中ではテンとルーカスが、最も忙しく最も複雑で最もストレスフルな日々を過ごすこととなった。それでなくても、中韓関係が微妙に変わるたび、活動に影響がでるグループだけに、2019年はしんどい一年だったと思う。泣ける。

WayVは、中国では大変な人気なのだが、もっといろんなチャネルを通じて知ってもらえるうよう、あわよくば、いわゆるK-POP層にK-POPアイドルみたいな格好で売れるよう、ただそれだけのために、歯を食いしばって頑張った2人。彼らにこそ、補償という言葉が似合う。

果たして、このアルバムには、恐らく倍以上の予算と時間がかけられ、皮肉なことにとてもSMらしい良質なアルバムに仕上がった。中国のチャートでは、アルバム全曲が1位〜10位を占める売れっぷり。アルバムもずっと1位に。そして、特筆すべきことは、今回、韓国のメディア出演を一気に解禁。韓国の音楽番組をはじめ、バラエティ番組やスポなどにも、毎日積極的に出演し、中国語で歌ってなければチャイナゲストであることを忘れる。

これまで、韓国に練習室や宿所があること、NCT韓国メンバーと普通に交流があることなどは秘密裡で、あくまでも中国人が作った中国人グループのフリをしていたが軟化。SNSでのお互いのやりとりなども解禁となった。DREAM中国人メンバーとの交流が活発に公開されることとなり、次の編成に向けて、あらゆる憶測が飛び交っている。いずれにせよ、今回のカムバは、彼らにとって、質量ともに、これまでとは段違い桁違いに充実した活動になったと思う。

 

※◎IREN&SULGI(7月)

女子もあったそういえば。もうほんと、SM怒涛の忙しさ。

 

※⑦セフン&チャニョル(7月)

まさかこのユニットまで、SuperMの補償予算に入ってるとは、普通思わないだろう。実際どうだか知らないが、(自分の)理屈上はそうなってしまうので、きっと前より豪華で実のある活動になる。だろう。

 

※⑧テミン(7月)

補償は続くよ、どこまでも。もう補償なのかただのカムバ連発なのか、ここまで来るとうやむやになってきて、半分どうでもいい気にもなるが、いや、自分がいいだしたことなので、補償キャンペーンの全貌を、私は最後の最後まで見届けねば。という気持ち。

でも、実は、ベッキョンソロがあったということは、テミンもあると予測していた。

テミンのソロ活動は、なんというか、他のK-POPアイドルとは別物で、アーティスティックな意味を重視するので、SMも本人も、今更、数字的な売上は気にしてないと思われる。ご褒美としては何がファーストなのか。

今年12年目の超ベテランにして満26歳。一度も休まず活動し続け、常に笑ってた印象しかないテミンだが、思えば、とびきり哀しい出来事もあった、とびきりしんどい時期もあった。それを思うと、それらを乗り越え、また明るく美しいテミンでいられる存在はまさに仏のようである。泣ける。実に泣けるじゃないか諸君。テミンがいなければ、SuperMも実現しなかったし、全米デビューもなかったはずなので、彼にもやはり、どれだけ礼をしても足りないくらいだ。

 

※⑨カイ(8月)

これが大トリなのか?まだ続くのか。二巡目とかいわないだろうな。

以前、カイは「ソロは別に」と言ってたが、8年目ともなるついにやる気になったか。個人的には、誰かとのユニットより、カイはソロを見てみたいと思っていた。なぜなら、なかなかボーカルがいいからだ。ダンサー担当が、めきめき歌がうまくなるケースは結構多いが、カイの場合は、実は最初からうまかった。あまり議題にのぼることがなかったが、それこそ、SuperMでも「今、誰の声っ?」と気になった歌唱は、大体カイだった。

カイがSuperMに参加して(私が)わかったことは、思った以上に藤岡弘、。年下に囲まれると、おじいさんみたいになるのが、個人的に超面白かった。とても前向きで善良な人が純粋すぎると、人はなぜ傍若無人になってしまうのか。8年目にして、やっとカイとテミンがなぜ仲よしなのか、わかった。テミンはカイがかわいいのだと思う。ソロでは、そんなおじいさんの面も(どんな面?)うかがえる活動になれば、いいのにと無茶苦茶な期待をしている私。

 

※❿NCT2020(最終章)

さて。追加である。

ほぼ1年近くに渡って実施された、これらカムバキャンペーンが終了したら、NCT2020が本当にあるかもしれない。売上によると思うけど。NCTファンにとっては、SuperMよりよっぽど需要大きいので、それこそがファンへのご褒美。

が、SMが、ファンへのご褒美とか、メンバーへのご褒美とか、そんなことであれほど大変なことをやってくれるわけないので、やるとしても、きっと今回も、ほかの目的があるのだと思う。よく思い出してみると、前回NCT2018も、ご褒美とかメモリアルとかテコ入れとか、そういうんじゃなく、ルーカスがここに入ったらどんな感じになるかとか、ジョンウがこの中で踊ったらどんな絵面になるか、ウインウインが、テンが、というようなことを、単に確認したかっただけなのでは、と。なかよし度とか身長差とかも含めて。BOSSやベビドンも同じく。本来ならば、あのあとWayVがすぐデビューできてたことを思うと、NCT2018って、ざっくり、チャイナのためにやったようなもんだと思ったものだ。なぜウインウインがBOSSに入ってたのかという謎もその理屈で判ったのだった。

それでいうと、今回2020があるとすると、チャイナたちを「NCTチームの一員なんです。大元は大韓民国SMエンタが企画・製作(運営・管理は現地合弁)してるんです」と明言したい熱が高まってるのでは。そんなこと発表して何がしたいのか・・・。

もう一つ。それは、DREAM解体後に編成される新しいグループ。とっくに決まってるみたいで、どっかの番組でもう歌ってたけど、あれが正式に昇格できるのかどうか、もうちょっと誰かを入れるとか出すとか、それもやっぱり実験しておきたいところ。①から言ってる通り、ここのチャイナもやはり気になるし、やっぱり・・・などといらんことを期待してしまう。

というわけで、あのメモリアル事業、実はいつもチャイナ案件という理解でいいと思う。条件さえ整えば、再編成前にSMもやりたいと思ってるはずなので、その先のことは心配せず、ただただヤンヤン・シャオジュン・ヘンドリと皆さんとの初会合に期待したい。Uでいいから、ヤンヤンとロンロロの活動とかも見てみたいですね!個人的には、チャイナ抜きなら2020はない。覚悟と準備が整えば、21人で2020はある。そんな感じです。


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