お留守番のあとに。

ソンチャンが泣くと、かわいそうな映画10本分くらい泣ける。こっちが。

【NCTとSVT】度肝を抜く日本デビュー曲!日本活動のあり方が変わるか。

いやー。1億年ぶりにMステを見ました。

そしたら、いきなりTWICEが、What is Love韓国版を普通に歌ってたり、噂のキンプリが想像以上に凄まじく(!)キラッキラしてたり、てか、かのジャニーさんがさっきリハ見に来てたねっていうレア情報をタモさんの口から聞けるのが案外嬉しかったり、かと思えば、はや50代に突入してるTOSHIさんの歌声が相変わらず、ツヤと伸びのある素晴らしいものだったり。。。。と、なにかと驚くことばかりでですね、いやーやっぱり、ニッポンの生放送音楽番組、すごいっ!あれをもう何十年も生でやってるなんて!ニッポン素晴らしいっ! 

 

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さて、なにかと素晴らしいそんなニッポンの歌謡界。
そこへ、今年遂にデビューしてくるK-POPアイドルが多くて興味深い。いや、これまでも多かったろうし、毎年いつも多いだろうけど、今年は、あちらでかなり名を成すグループが満を持して次々に乗り込んでくる!という感じがするのです。
具体的には、NCT127、SEVENTEEN、ONFとか。女子は、GFRIEND,APRIL,EXID,MOMOLAND、RedVelvetなど。昨今は、早い時期から日本デビューするグループが多い中、そうではなく、まずはひたすらソウルで頑張ってから日本デビューしてくるというのは、まあ、たまたまかもしんないけど、やっぱり、いろいろと深読みしたくなる。それというのも、特に、この男子グループ2組。ヨチンやMOMOLANDのように韓国タイトル曲にそのまま日本語詞をあててくるのとは違い、日本オリジナル曲をかなり模索して、気合もお金も時間もエネルギーも人手も使って準備してきたな!と思わざるをえない曲だったから! です!

 

そうです。

NCT127「CHAIN」そしてせぶち「CallCallCall」を聞いて、私は相当驚いたのです!

双方とも、デビューすると聞いたときは「うむ。なるほど」と思いましたが、デビュー曲がまさかこんな感じになるとは全く思いませんでした。こういってはなんですが、2組ともあちらでは、ものすごくはっきりしたカラーを持ったグループなので、それをそのまま日本に持ち込むような危険な真似はよもやしないだろう、可もなく不可もなくふつーに明るくて元気なポップスで来るんだろうなと高をくくっていたのです。いやもう、ほんと嬉しい誤算です。

 

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 NCT127は、多分去年の夏「CherryBomb」直後くらいに日本デビューを含む今後1年間の活動方針が決まったんだと思います。だからこそ、あの時期の悠太の「俺らだけを信じてついてきてほしい」発言であり、「来年はもっとずっとたくさん会えますよん」発言だったのだと思う。てことは、夏からほぼ一年ごしで、日本デビューに関しての準備(日本側のスタッフとも相談しながら)をやってたということですが、そのほとんどが事務方のことではなくて、日本ではどういうグループコンセプトで売るのか。どんな曲でいくのか。どういう活動をするのか。っていう、概念的な模索じゃないか。と「CHAIN」聞いてて思いました。まあ、それ考えるのは、メンバーじゃなくて、上のプロデューサー以上の人たちでしょうが。

 

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あれは、どこの誰がどういうイメージで作った曲か知りませんが(知らんのかい)、本国でのNCT127グループコンセプトとさほど変わらないのが本当にすごいのです。がっつりドサ廻りさせられたShineeでさえ、さらに、かなりブランドイメージと人気が出来上がってたEXOでさえ、日本オリジナル曲は「う~ん。全く違うイメージじゃないけど、これはなぁ…」というビミョーな乖離から逃れられませんでした。ちゃんと、韓国でのNCT127コンセプトを再現させつつ、さらに、そこに日本歌謡界向けのフレーバー(コードが動くなど)も隠し味的にちょいとふりかけときましたよ!という細やかな芸当が見事なのです!なかなかイキなことをするもんですな!やっぱりやればできるのにわざとしてこなかっただけなんですね。NCTグループは、韓国でもそのグループコンセプトが難解すぎて理解されがたいことで有名なのに、日本市場でまた違うことをしだしたら収拾つかんという事情もあったのでしょう。SM初の日本人メンバーがいることは関係ない。アルバムも本当に良く練られてまとまっており見事だと思いました。うまいこと正確に狙った通りの曲って書けるもんですね。すごいわ。

 

 

そして! なんといっても、SEVENTEENです。

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いやーーー。私は、もともと、韓国人がいくらお上手な発音で日本語の歌を歌ったところで、BoAや東方神起のように実際に長く住んでみないと、細かな日本語のニュアンスとか人々の気持ちの背景などわかるわけないんだから、「ちゃんと意味もわからない人に日本語で歌わないでほしい」「もう、ほんとに韓国語で歌ってほしい」と、思って生きてきた人間です。そんな強い気持ちで生きてきた私を、この「Call Call Call」という曲は、一撃!でぶっ飛ばしてくれました。
いやもう、すごい迫力。有無をいわせぬ疾走感。これ、完全に日本人による日本語のアニソンじゃないですか。このまま、どっかの番組のテーマ曲獲れるよ。映画の主題歌もできる。なんというキャッチーな曲なんでしょう。一度聞いただけで「どんな時も味方っさー♪」「今すぐ電話してぇ~♪」のフレーズが頭から離れない。もう歌える。すぐ歌える。すごいよウジ先生ホシ先生。一回で覚えられるのは、よくできたアニソンよくできた演歌の特長ですが、それは起承転結がはっきりしている段組みと、合いの手が入れやすいメロディーの取り方、あと、歌詞の譜割りがポイントなのです。それ全部が完璧にクリアされていて、実に見事。当然歌うまいし。スングアンやっぱ上手いなー。ちょっとやりすぎくらいなので、日本人だとここまで恥ずかしいことはできないかも。アルバム聞いてないけど、ハイライトゥは入れても泣きたくないは入れない、とかやっぱ一本筋が通っててなるほどと思う。せぶちは上層部というよりはメンバーたちが直接会議して作業して戦略も曲も決めてるのだろうから、ほんとにすごい。よくやった。プレディスジャパンはもうせぶちだけのレーベルにした方がいい。


ということで、こうやって考えてみると、奇しくも同時期に日本デビューしたNCT127とSEVENTEEN。どちらも、韓国でずっとやってきたグループコンセプトを一切曲げることなく、わかりやすいとこだけぎゅっと圧縮しつつ、初めての日本人にもよく伝わるように工夫して作りあげた楽曲とMVで、勝負してきたというになりました。これは、偶然っちゃ偶然かもしれないけれど、やっぱり、冒頭のTWICE(日本のテレビ生放送で韓国人グループが持ち歌を韓国語のまま歌ったの初めてなのでは?)とか、全部ひっくるめて考えると、少し流れが変わってきてるのだと思います。つまり「もう、一緒でいいんじゃないか」ってことかと。これ、すごいことですよ。


これまで、日本市場には日本市場向けの、オリジナル路線によるオリジナル曲を作らねばという風潮があって、それは、既に韓国活動に詳しいオタク層ではなく、むしろそれ以外の、てんで韓国には興味ない一般日本人をターゲットにしてきたからです。まあそこには大人の経済事情があってのことですが、でもその前に内容ですよ、路線も曲も、すべからく「本国よりも鈍く、そして緩く」作られることが多くてそれが問題だったのです。そこらへんが、オタク層に日本デビューや日本活動が嫌われる原因でした。そのアイドルは好きなのに、ソウルまで見に行くくらい好きなのに、でも「日本デビューはしなくていい」的ネジレが長らくあった、それほど本国と違うことをしてたわけで。ある程度考えたあとが見られればいいけど、見るからに出稼ぎ小遣い稼ぎとしか考えてない適当すぎる日本活動を見せられた日にゃ、そりゃオタクも萎えるってものです。あちらとしては、外資獲得でやってて、恐らく、韓国でやってることをそのまま持ち込んでも、とても理解されがたい→とても流行らない→とても売れないという考えがあったのでしょう。もとより、日本人のアイドルの好みや音楽の流行が、韓国とは明らかに違うと思われてたのが原因でしょう。実際、ちょっと違ってた部分も大きいですし。

 

しかし、K-POPそのものの日本での定着が、ひと昔とは全然違います。
K-POPに日常的に触れて楽しんでいるひとの人口は、かなり増えてるはず。皮肉なことに、地上波が韓国のコンテンツを締め出したおかげで、逆に、バイアスがかかった日本独自の売出し作戦が一旦みられなくなり、K-POP好き層を、ダイレクトにソウルに向かわせることになったのでは。わざわざ日本活動を経由することなく直接、韓国人と同時刻同内容で直接アイドルを摂取し享受する人がさらに増えていったわけです。今じゃ、日本人中高生が、来日したアイドルのコンサートに行くのは全然普通だし、そこからソウルへオーディションを受けにいく子まで普通に出てきた時代です。中高生から中年層まで裾野はぐーんと広がって、一般層への理解もすごく進んだと思います。「いえ、私はTWICEが紅白に出るまで韓国グループ全然知らなかった」という層も、そこから、TWICEって韓国ではどんな活動を?と思ってそっちも見てみる、みたいなことが実際起きてるでしょう。加えて、BTSがアメリカで成功したという既成事実に日本マスコミが食いついてることも大きい。なぜなら、アメリカで今大人気!っていうフレーズは、なんだかんだ戦後から日本人には一番響くフレーズであり、アメリカで流行ってることは世界で流行ってる気がしてしまうしそれが正義な気がしてすぐ受け入れちゃうから。どんどん増えてると思う。

 

そういうことが、年々ちょっとずつ進んできた結果として、いつのまにやら、「日本には日本独自の奇抜すぎないグループカラーで売り出さないといけない」という配慮が不要になってきたのでは、と思うのです。BTSのおかげで一般層の見方も受け入れ方も変わりましたし。韓国でずっとやってきた自分たちのコンセプトそのまま出しても大丈夫、という時代が遂にやってきたんじゃないでしょうか。
「CHAIN」も「CallCallCall」も、かなり考えたんでしょうが、いま、実力ある2グループが同時に思い切った勝負に出たのは、意義深いし面白いことです。


そして、こうなると、がぜん気になってくるのが、今後のことです。

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とりあえず、デビュー4年のRedVelvetがどうなるかが気になります。SMでは、結局、f(x)の日本デビューに2度ほど失敗したまま今に至ってるので、余計にれっべるちゃんがどんなデビュー曲にするのか気になります。かなりコンセプト強め、きつめのグループですからねえ。BLACKPINKが強め女子で売り出してるっつっても、れっべるちゃんとは全然方向性が違いますし、制作する側の難しさでいうと、当然れっべるちゃんのグループコンセプトの方が、格段に難しいわけですから、その分、決まったときのカッコよさとかわいさは、えもいわれぬレベルになるはず。ここは、思い切って、NCTに続いて、チャレンジしてほしいところです。本国と同コンセプトを壊さないようにうまいこと作りこんでデビューしてほしいです。

あ~~でも、NCTもRedVelvetも、MOMOLANDみたいに曲1つでビッグヒット!というよりは、何曲も何曲も何回も何回も活動を重ねて、その世界観をじわじわ伝えて脇と裾を固めるタイプなので、どっしり腰を据えて日本活動する覚悟がないと、やっぱ難しいのかなーー。そんな余裕があるかしらと、あれこれ要らぬことを考えてしまいます。

 

まーとにかく、こういう動きが出てきたことはいいことに違いないですよね。これで一斉に、どのグループも「わかった!じゃああとに続く!」とはいかないと思いますが、ちょっとずつでも増えていくといいですよね。で、最終的には、欧米もアジアも全部一緒になるといいですよね。単純にわかりやすくていいじゃないですか。てか本来そうであるべきですよね。あれ、日本だけが違ってたのかな。マニアの中のマニアの方には、つまらないかもしれませんが。そのためには、まず、この2曲。この2組が日本で売れること!です。後に続く人のためにも、そして、いろんな意味のためにもこれは売れてほしい。

 

売れてほしいわーーーー頑張れーーーー。

 

【fromis_9】日本のお家芸「ファンと共に成長するアイドル」? とにかく曲はいい。

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 わたくし、よく考えたら、fromis_9のことよく知らないのでした。すみません。「アイドル学校」見てなかったですし、そもそも、かわいい系清純系が苦手なこともあり。

だが、しかし。そんな私。

そんな私でさえ、fromis_9売れるっ!これは 日本でも売れちゃうっ!と前のめりになってしまったのは、「曲がいい。とにかく曲がいい」からなのです。それにつきます。横浜MAMAで歌った「GlassShoes」を偶然テレビで見たのが初見ですが、出だし2秒で「いよっ、名曲!」と声が出たくらい佳曲。ほんと、顔も名前も知らないのに「もう一度聞きたいっ」と思いましたから、しかも、こんな私がですよ、そりゃもう、あの曲のファーストアタックは圧倒的だったということです。

 

あの、つねづね私は、ガールズグループは、絶対、曲がよくないと、しっかり売れるのは難しいと思ってるんです。新人のうちはなおさら。

ボーイズグループだと、そのファン層は圧倒的に女性になるので、必ずしも良曲でなくても、顔スタイルやキャラやコンセプトがよくできてれば、それだけでも十分ファンはつくし、そこから売れ始めてファンを増やすことも可能、そのうち何曲かに1曲は良曲に出会えるでしょうし、そしたらそれ契機にドンと1つ人気の桁が上がることも。

しかし、ガールズはそうはいかない。いくらかわいくて胸がでかくても、やはり曲がそこそこよくないと継続的に見てもらえない気がします。そのあたり、どうも見る目が厳しいというか。では曲さえよければ、メンバーたちがどんなにポンコツでもいいのか、どんなにヘタなコンセプトでも大丈夫なのかというと、当然大丈夫じゃない。メンバーをちゃんと選び、コンセプトや戦略をちゃんと立てた上に、さらに、よい曲を持ってこないことには、難しい。女子には兵役がないかわり、とまではいわないけど、その分、ガールズグループですごいファンダムを作り、不動の人気グループを作るのは、非常に大変だし労力のわりに報われない仕事だろうなあと思うのです。

 

それから考えると、あれもこれも、いい曲もらってる fromis_9、本当に有望だと思います。プレデビュー曲となったその「GlassShoes」をはじめ、今年1月の正式デビュー曲「To.Heart」がこれまたすげーーいい曲で頭から離れないし、アルバムに収録された番組内課題曲もなにげに名曲揃い。このファーストアルバム、どんだけ売れたのか知りませんが、本当にいいアルバムだと思います。個人的には、去年からこだわってる韓国国産作曲家たちを積極的に起用ってのもいい。すごくいい。

 

このように、完全に曲から入った私としては、全然グループの特徴とかメンバーのキヤラクターとかわかってなくて、当然それを知るべく、いろいろ見ようと思ってはいるのですが、正直ぱっと目立つようなところは特にないんです。

私の眼がフシアナってのもありますが、「制服が上等な生地で作っててデザインも凝っててこりゃ県立というよりは私立のお嬢様学園だよなあ」とかは思うのですが、それは印象に残らず、「それにしても擦れてないなあ」というイメージに終始してしまう。でも、だんだん、このグループの場合、それが長所というか、そういうまさに普通で素朴で「擦れてないところ」こそが大事なんだな!ってことがようやくわかってきました。

 

清純派かわいい系とはいえ、先輩のApinkやLOVERYZ、GFRIEND、おまごる等々のお姉さんたちは、デビュー時からそりゃもう歌もダンスも「めっちゃくちゃもうまい」グループでありました。笑顔の出しかたなど表情管理も最初から抜群だったし、爽やかでかわいくして生足で制服きてても、長年練習生してただけあって、パフォーマンススキルはあの頃からすごいレベルだったと思います。

ふろみすちゃん(ぷろみすちゃん?)たちだって、実は、SIXTEEN出てたりBLACKPINK候補生だったり有名練習生だったりして、実力はかなりあった、いやあるのでしょう。でも、「アイドル学校」という番組の主旨が、「素人を集めて擦れてない女子グループを作る」というものだった以上、参加者資格は「一般人、素人のみ」にせざるを得ないし、グループ結成後の所属事務所が未定でも全然おかしくなかったし、そして最終的に結成されたグループのコンセプトが、「今はまだ未熟だけど、ファンの皆さん応援によって必ずすごいガールズグループになります!」っていうやつになるのは、筋というもの。実際には、おまごるやヨチン姉さんばりに歌ったり踊れたりできても、あの番組から出た以上、必要以上に「未熟さ」とか「今は擦れてない感じ」を強く出してるんじゃないかと思います。

 

彼女たちが、毎回そういう挨拶をするのを見るにつけ、そしてプロミスだけに「約束しますっ💛」というのを聞くにつけ、毎回言っちゃったわね?的にビビリます。ほんとにずっとその路線で行くの?大丈夫なの?という心配です。(半年ごとぐらいに自由にイメージ変えられた方が楽ちんそうだから)が、ま、初心貫徹でどこまでいけるか、あと、肝心の曲がいつまで佳作揃いで勝負できるかも含め、興味深くはあります。

 

あ、日本で受ける!と書いたのも、まさしく、この「成長をファンがずっと見届ける」方式が、昔からあった日本伝統のアイドルの在り方なので、ストンとはまりやすいんじゃないかと思ったからです。逆に、韓国では、昔から「完成された姿になってからデビューさせる」方式が一般的なので、突如こういう真逆の成長型アイドルが出てくるのは珍しいですよね。まあ番組ありきだしな。そのへん、どういうふうに受け止められてるのでしょうか。ま、なんでもいいのかな。いい曲でかわいければ(んなこたない)。やる気だせばいつでも本気で踊れるわけだしな。

 

日本のファンは、なんだかんだいって、ちゃんと曲も聞いて判断しますから、しっかりといい曲を歌ってれば、ちゃんと好きになってくれるし、余計日本向きだと思います。同時っていうか、まず韓国でひとやま売れてほしいというのはありますけど。

 

ちょっとだけ気になるのは、プレディスがプロデユースしてるとかしてないとかっていうんですけど、結局どうなってるんですか? 今やってるの? (誰にきいているのでしょうか)

結局、所属事務所は違うところ(STONE MUSIC)になったので、それとは別にプロデユースだけをやってるということなんですか。それって。。。。「金は出さぬが口は出す」ってこと? 期間ごとの契約ってことでしょうか。時間報酬? それとも成功報酬なのかしら。番組開始時には、全く所属事務所は白紙状態だったわけで、終盤になって、必死で番組側が探して頼んで探してそこで漸くプレディス社長が手を挙げてくれたという話から考えると、前述した「今は未熟な私たちだけど・・・約束します!」のくだりには、1ミリもプレディスの意向は入ってないわけですよね。番組が作ったぷろみすちゃんたちの、その骨太な(?)コンセプト、あの人、そんなにお得意じゃないように見受けられるのですが、それは私の見当違い? ちゃんと踏襲してやるつもり?どこかで「そんなコンセプトありました?」つって、ひっくり返すつもり?いや、実は、そういうグループ、一度手掛けてみたいとでも思ってたとか? いやー。ようわからん。

 

まあ、こうなると、韓国初、ニッポン式の「ファンが育てる成長型アイドルグループ」の、その行く末を見たい気持ちいっぱいになってるので、この路線をつぶさないで活動してほしいわ。おわり。

【THE BOYZ】実はエロい!超大型新人グループの裏コンセプトは見てナンボ魅せてナンボ。の少年の性。 

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去年まで「日本でも絶対売れる!」といえば、TWICEとSEVENTEENでした。まあTWICEがあそこまで売れるとは思ってませんでしたが、BLACKPINKよりは売れると思ってた。せぶちはどこまでいくでしょうか。
で。今年からそれは、fromis_9とTHE BOYZになりました。日本人ああいうの絶対好きだと思いません?皆思ってることでしょうが人気出ると思う! 特にTHE BOYZは、最初から日本活動を相当考えて結成してるくらいなので、こちらが期待せずともあちらがやる気満々。既に段階的にちびちび進めてるんでしょうね。ほんと楽しみです。

てことで、そのTHE BOYZ、そして気持ちが続けば次にfromis_9について、今更ですけど無責任な話を書いてみたいと思います。

 

THE BOYZは、18年度新人枠ギリギリの去年12月頭デビューの12人組超大型新人ボーイズグループ。ちゃんと考えてまっせ。「必ず新人賞は獲りたいです!」と明言通り、まあ獲るんでしょうがあんまそゆこと言わない方がいいと思ったり。。
「12人全員がセンター」というだけあり、凄まじい総顔面偏差値を誇っていることでデビュー前から有名。お金も手間もかかってて見るからに超大型新人なんですが、NCTのように「顔がいい」というグループは、ほかにもいます。それこそSMは昔からまず「顔がいいか否か」を見ますから、どのグループも総じて顔がいい。そういう所とどう違うかといえば、ざっくりいって大した差はないと思います。SMにも「なぜこの人はこの顔で…」という方がたまにいますし。どちらも、しゅっと整ってて清潔感あって上品な顔ばかり。ワイルド系やゴージャス系の美ではない。あえて細かい方向性の違いをいうと、SMは「エリート感」をバシバシ出したい顔づくりで、THE BOYZは、そこまで官僚感・高級感は込めず、もうちょっと親近感のある「都会派」あたりを目指してるんだろうなと思います。


さらに、THE BOYZの場合、顔だけじゃなく、身長や年齢にバラつきがないことがすごいのです。よくもあれだけ似たような子を集めたなと感心しきり。深く知れば実は全然違うのですが、初見ではその事実を忘れさせる完全偽装、いや、作りこみが素晴らしすぎます。

普通、いい顔だけを選んでって12人集めたら、必ず1人か2人、著しく低身長(いわゆるチビ)とかもう25歳(いわゆる高齢)とても歌えない(いわゆる音痴)という子が入ってしかるべきなのに、それがない。そりゃ全員センターできるわ。ほぼ同じ背格好同じ年齢層同じ顔(ハーフ皆無)の集団なのです。その素材力だけでも見事なのに、そこに同じTシャツやら同じスーツを着せるので、ぱっと見、同じ子が12人いるような感覚に。この点においては、K-POP史上最強なのではないでしょうか。ほんとよく揃えたよ時間かかったろうなあ。しかも、3~4人英語話者がいる。

 

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そうやって、選びぬいた12人のグループコンセプトはといえば、徹底した「爽やかさ」と「若さ」。全然上からじゃないのが好感度高いよね。あと「スタイリッシュ」。
大自然の爽やかさじゃなくて、都会的な爽やかさの方ね。そう、フレッシャーズ! 春のフレッシャーズフェア的な!ピチピチ嬉し恥ずかし新入社員的な!新しい風吹かせまくり。若くて爽やかでそれでいて都会的で疾走感があって。
例えば、他の大所帯ボーイズグループ、えーWANNA ONEが「気合」だとしたら、NCTが「超エリート」、SEVENTEENが「楽しい人たち」?で、GoldenChildが「保守一党勢力」? PENTAGONが「愛と苦悩の日々の末に」って、なにそれ? すみません適当すぎるのでやめて謝ります、とにかく、よそがそのようなイメージだとすると、THE BOYZはまず「爽やかさとスタイリッシュ」てことになると思うのです。

 

でも。 それでは何か、ひっかかるのです。
なんかこう、このグループには、もひとつ「裏グループコンセプト」があるような気がしてならない。
表コンセプトだけでなんの過不足もないのに、なんでしょう、考えすぎ? でもだってそんなの、自分でいっといてなんですが、よく考えたら、新人アイドルが爽やかで若いって、当たり前じゃないですか。ド新人なんすから。爽やかでなくてどうするよ。HipHopグループではなくてダンス音楽で勝負してて、しかも全員若いときたら、そんなもん爽やかに決まっとるがな。っていうね・・。
THE BOYZが掲げる(と私が思ってる)グループコンセプトが「爽やかさ」「若さ」なのは、間違いないと思うけど、それは表向きで、その奥にはもっとエロいイメージアピールがある気がします。そう!なんかこうエロいのです。SEXYといいますか!セックスアピール。どうでしょうか!

 

THE BOYZ、なんと!(自分でいうな) 裏コンセプトに「少年の性」とか「愛人」とかあるんじゃないです?
だってね、なにもあそこまで(振付が)くねくねしてなくてよくない? あんなに上下ぴっちりのスーツとかスキニーとか好んで着なくてよくない? なんなの?もう単純にエロい。エロいと思い始めるとまじでエロい。けしからん。よくコレオみて。リレーダンスとかよくみて。ただバッキバキに踊ってるだけじゃなくて、あの振り付け必要以上に相当くねくねしてるし、相当いやらしいダンスだと思うんです。声もいやらしいしさあ。
そういや、誰1人としてオッパ感を出してくる戦略ないし、誰ひとり隠れマッチョ的な筋肉自慢なさそうだし、誰も「俺が俺が」の子いなくて(いるのか?)、全員いたいけな感じを強めに出してくるの、おかしくない? 12人全員が「守ってほしい」側をやってるんですよ、きっと。庇護される側、囲ってもらう側の少年。(演じさせられてるって事ですが)。少年愛人にもマッチョと非マッチョがいますが、だとすると明らかに後者でしょうね。「どうか、僕を愛して大切にしてくれるひと、僕を囲って下さいジュセヨ」ですよ、そういう少年セックスアピールですよ!あれは。別に、囲う側は男性でも女性でもいいと思うけど。だから、どアップ時に、軽い媚びをのっけてくるんですよ!みんな気を付けて!

 

「爽やかさ」というよりは、もはや「ガラスの脆さをはらんだ」少年の性。コアはそこにある。だからこそ、デビュー曲しょっぱな歌い出しから、既に声がどセクシーなんすよ。びっくりするわ。なぜ喘ぐ? バックにもずっと喘ぎ声入れてるし。てか全員全パートどセクシー、どエロ歌唱を強いられてますよね?あれ。本当なら、声を張ってしっかり歌い上げるべきパートもあるし、それができるボーカリストもいるのに、THE BOYZではそれはご法度。朗々と歌い上げてはいけない。くねくねふわぁ~と、頼りなげな歌唱法が必須なんですよ。それで「BOY」だの「FIRST」だの「I’m yourboy」とかいわれた日にゃもう。頭抱えちゃう。

 

今回のカムバでは、タイトル曲「GiddyUp!」も、アルバム「START」もぐっと元気色を強め、なかなか強めで重厚よりでまとまりがいい。元気溌剌!ってことですかね。それでも、さすがに爽やかですが。
当然、エロ色薄まってるように思いきや、実は、頼りなげな歌唱法とか、くねくねしまくるコレオとか相変わらずだし、スキニーの出番がぐっと減ったけど全滅ではないし、やはり「少年愛人倶楽部」の裏イメージは健在です。なんだろう歌よりコレオ面が相当で、あんな騎乗振り付けを力づけでやっていいんですか!?モロじゃないですか、13禁止コレオですよ。あのメガネの人ですよね振り付けてるの。元気な曲だけどそれはそれで、めっちゃエッチなダンスですよね。あれいいのか。

本人たちが、そういう意味を背負わされてるてこと、わかってるかどうか知らんけど。知っててやってたら相当大物。

 

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 話が大きくそれるけれど、ふと、思い出した話がありましてね。聞いてくれます?
真面目に書くと、脳科学の澤口先生が昔、少女時代のコレオを見て「大勢の長くて細い脚が、音楽にのって閉じたり開いたり入れ替わり立ち替わり移動するビジュアルは、脳的に大変リラックス効果や癒し効果があり売れるのは当たり前」といったのが一部で有名になりましたが、まさに、どぼいずがそれです。
彼らの振付は、その場で激しく踊って合わせる昔ながらの「群舞」というより、常に、踊りながら移動し続け、全体のフォーメーションを新しく作り変えていくという「移動もの」。せぶちもそうですが、12人もいるとその移動距離は相当なもので、運動量も相当なもの。しかもそういう一連の動きを、スキニーという脚の形が最もよく見えるものを履いて、12人24本の細い脚が一斉に動きまくって、移動しまくるんですからね。少女時代の10倍は動いてますから!凄まじい癒し効果に違いない。道理で、何べんみても、彼らのパフォーマンスは飽きないはずです。中毒性もあるよね。永遠にあの目にも止まらぬ脚の動きを見ていたい!と思うのは、脳科学的に正しいことなのでしょう。ま、それを「愛人として囲いたい」と思うかどうかは別ですが。

 

そして、THE BOYZ裏方陣が、やたらお揃いの衣装や練習着を着せたがるのにも、心理的な効果、つまりちゃんとした性的アピールの効果があるはず。
ある特定の集団に同じものを着せる制服や軍服本来の目的は、「個性をなくし」「所属を示し」そして「欲、特に性欲を抑えるため」ということです。同じ髪型をさせ同じ服を着せみんな同じ形になることで、自分はいち歯車になる意識づけをさせると。大きな機械の一部品になってもらって、個人的な行動、思考、欲を抑えつける目的です。が、強制的に抑えつけられると、人間って、逆に欲がむくむく増長してしまうらしく。そして、それは見てる側の人間もそうなのだといいます。昔からよくいう「喪服の未亡人にぐっとくる」というやつです。着てる本人もぐっときてるのかもしれませんが見てる側もさらにグッとくると。制服軍服喪服など、たくさんの人がまったく同じ服を同じ場で着て、それぞれの個を無にしている光景は、そんなわけで、なぜかセックスアピールが生まれてしまうのです。アイドルグループが同じ格好すると「誰が誰だか覚えてもらえない」という決定的なデメリットがあるのですが、それを承知で、全員に全く同じ格好させるなんて、それすなわち強力にセックスアピールしたい!させたい!と思われて仕方ない。煽ってきてるやないか。と思われても仕方ない。っちゅう話ですよ。若干強引な感想かもしれませんが、そんな話を思い出してしまいました。どうでしょう?

 

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ここで、当初どぼいずを見て感心ばかりしてた頃を、一旦思い出すと。
なんだかんだ、どぼいず、「見てもらってなんぼ」のグループだなあと改めて思うわけです。顔と衣装とパフォーマンスと歌を一緒に見て初めて、その価値がわかるグループ。曲だけ聴いててもあまり意味がない感じ。事務所もそこにこだわってチーム一丸頑張ってるんだろうなって気がしますし。
最後にまた、SM、YG、JYPのグループと比べたいんですけど、こんだけ(私が)アイドルは総合芸術だ!つってんのに、やっぱりあの大手3社は、創始者自らが歌手で実際歌ってたこと(今も歌ってる人いるけど)のが大きくて、ビジュアル<楽曲 なんだと思うんです。しかも大きな比重で。どんなにビジュアルに凝っても、吐くほどダンス練習させても、結局見た目はスタイリストやコレグラファに丸投げするくせに、曲や音楽、音、歌声に対してはどこもすごい執着心で、少しでもいい作品を作りたい、いいものを世に残したい、という気持ち。いかにビジュアルや振りに都合よくても下手な音楽だけにはしたくないぞ!っていう気概を感じます。あの3社はアイドルで商売してますが、やはり音楽会社だなと思う所以です。
そこいくと、ビジュアル+音楽+パフォーマンス と全部一緒に見て初めてその効果を出そうというどぼいず、根本的に目指してるところが違うのは当たり前。ので、何をいいたいのかというと、これはやはり、日本でも売れるだろうなとそういうことです。ま、今んとこ楽曲もすこぶるいいいですしね(上からですみません)。12人もいるのにO型誰もおらずA型も3人っていうのもやたら力強いですしね(?)。


あ、別に知りたくないでしょうが、私がどうしても目が行ってしまうメンバーは、キューニューそしてなぜかハンニョンの3人です。頑張ってほしいです。

【gugudan】ググダンのダンは劇団の「団」だった!

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知らなかった。これって、有名な話?みんな知ってることなの?

「ぐぐだん」て、日本でいう掛け算の「九九」を韓国でそういうんだと思ってたわ。「3の段担当です!」とかいってるし。それだけじゃなかったってことか。デビュー2年で初めて知った。

そう。なんと、gugudanとは、最初から「9つの魅力をもつ9人の少女(つまり

9×9)が集まった劇団」をコンセプトとしてデビューし、その活動方針も「古今東西さまざまな有名作品を彼女なりのスタイルで演じていく」という、そういうグループだったのだ!

なので、彼女たちのアルバムには、必ず「Act1」「Act2」「Act3」「Act4」と、1つの劇の演目であることを強くアピールしてるしタイトル曲は違う題名だけれど、常にコンセプトであるアルバムタイトルを冠する徹底ぶり。ちなみに、「Act1:The Little Mermaid」(16年)は、アンデルセン童話「人魚姫」を題材にしており、「Act2:Narcissus」(17年)は、カラバッジョの名画「ナルシス」(さらにその引用元はギリシャ神話)、「Act3:Choco Factory」(17年)は、物語「チャーリーとチョコレート工場」、そして、「Act4:Cait Sith」(18年)は、寓話「長靴をはいた猫」を、それぞれ彼女たち独自の視点で解釈しなおし表現した作品ということらしい。

 

いやーほんと知らんかったわー。こんなに作りこんでやってるグループだったんですね。かる~く驚いた。

 

しかし、gugudanの先輩はあのVIXX先輩。考えてみれば、VIXXほど、ドラキュラになったりモンスター?になったり、アンドロイドになったり、メークも衣装も表情も劇団顔負けの作りこみで成功したアイドルグループもいないわけで、そう思うと、事務所であるJellyfishは、よほどそういうのが得意なのか。得意というか、あれでVIXXがスターに上りつめたので同じ手でぜひ女子グループも、と考えたのか。どっちでもいいけど、個人的には、単にそういうのが好きなんだろうな、誰か事務所にこういうのが好きな人がいるのでは。という気がした。知らんけど。

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 しかし、かくいう私も、実は、かなーり、このテの「演じこむ路線」が好き。大好物だ。

アイドルというのは、メンバー自身の「等身大」な姿を投影した歌を歌う場合と、本人とかけ離れた(もはや人間でさえない場合も多し)完全なる創作物を「演じこむ」場合にわけられ、同じグループでも両方やったり、また年齢によって変えていったりするのだけれど、ひとによって好みがわかれるところだ。例えば、現役女子高生のグループだったら、10代らしく初々しくて爽やかな清純少女の恋や日常を綴った歌が大好き!という人もいれば、私のように、10代であろうが、極端なコスプレやメークで誰かを演じきってくれる楽しい仮想世界が好き!という人もいる。それは本当に好みの問題だと思う。

私は、大昔から後者の「演じこむ」スタイルの曲が好きだったし、そのアイドルが好きだった。だから、今回gugudanが、そのものズバリの劇団コンセプトで結成されたという事実に気づいたことは、実に歓迎すべきことであって、本来ならこんな私は、もっと喜びいさんで、もっと沼にはまって、もっと熱心にgugudanを応援せねばならぬところなのだ。

 

 しかーし。決してそうはならなかったのである。

なんつーか、こう、いまひとつ、うーん。ってなる感じが否めなった。

 いや、嬉しいんだよ。正直嬉しいし、これからも毎回楽しみにすると思う。だが、今回そうだったのか!と喜んで、早速「これまで劇団としてどういう作りこみをしてきたのか」をちょっと調べてるうちに、興味が薄らいでしまって、うーん、なんだろう。どこも悪いところはないのだけれど、いまひとつ私個人としては、のれなかった

これには、多分、私が韓国語がわからないっていうことと、面倒臭がりでつきあいが悪いってのが原因だと思う。でも一応、私が「う~ん」となったことを書いてみるから聞いてくれるかなー。(いや飛ばしてくれていいんだけど。全然いいよ)

 

 例えば、デビューミニアルバムの「Act1人魚姫」。活動曲としては「WONDERLAND」。これ、ちょっとアルバム解説を読むと「童話の中で人魚姫が水の中から外の人間たちの世界に憧れ夢見る好奇心に満ちた姿を、デビューを夢見てずっと努力してきた自分たちの現実の姿に投影して表現・・・・人魚という要素が持っている神秘的な感じと人魚姫が持っている「愛」「好奇心」などの健康的で希望的な肯定的メッセージを同世代に向けて届けようとしている・・・」とあり、な。長い。。。となりながらも、うん、、まぁまぁデビューに対する意気込みが強く感じられてま、いっか、いいでしょう(何様)。。と思ってしまいまして、次の「Act2:Narcissus」を読むと、「16世紀イタリアのカラヴァッジョが描いた名画ナルシスとは、ギリシャ神話に出てくる美少年の話で、水面に映った自分の顔があまりにも美しくてうっとり見惚れてたら、そのまま沼に落ちてしまい死んでしまった場面を描いている。この話から、ナルシストとは自己陶酔・自己愛を意味する言葉となっているが、今回はこれを健康的でポジティブで、自分の姿をありのまま愛する堂々とした私たち。として解釈、命を落とす悲劇ではなく、健康的な自己愛として「私みたいな子」を愛すという歌にした」みたいな感じになっていて、そ、そ、それはまた、唐突に健康的すぎる解釈をしたね、というか思いきったねというか、まあうぅん、あの、そんなに無理があるなら、もう別にあれがモチーフでなくてよくね?(乱暴)とちょっと思ってしまったり、

さらにさらに、「Act3:Choco Factory」は、チャーリーとチョコレート工場の映画そのままかと思いきや、モチーフにしてるのは、映画の方ではなくて原作の方の工場の所有者であるウィリーウォンカらしく(ごめんなさいこれ原作よく知らないのでなんともいえない)、それがどれくらいどう違うのかピンとこないというのもあるし、いや、もうこの辺までくると、また細々とした解説を読むのでさえ、既に面倒臭くなってきてる自分に気づいてしまい、あぁ~もう面倒くさいよ~~と思ってしまってごめんなさい。だ。

ついでなので最後まで書いてしまうと、「Act4:Cait Sith」はいきなり、ケイトシーって誰やねん、というところから入ったら、それこそ「長靴を履いた猫」に出てくるとっても世話焼きで親切で神様みたいな(違いましたっけ)猫のことで、てか、あれも正確には、ケイトシーという妖精のことだそうで、寓話からのモチーフというよりはあの妖精自身をコンセプトにした曲だそうで、その細かな違いがよくわからないのは、歌詞を見てないからかなぁ、ちなみに、あの妖精にもさらに元引用があって、アイルランドだか北欧だかイギリスだか(うろ覚え。間違ってるかも)では、中世から有名エピいっぱいある妖精らしい。もうこの辺までくると、完全に面倒臭くなっていて、ちゃんと解説を読む気もしないっていうダメ人間モード・・・。

 

と、こんなふうに(どんなふうに?)、こんなに頑張って、コンセプトをしっかり細かく設定してきっちりやっておられるにもかかわらず、なんだか、あちらが熱心にやればやるほど、こちらの士気が下がるという、とっても残念な感じになってしまってるのだ。いまんとこ。ちょっと無理がすぎるよー。「ちょっとやってみましたー!」程度でなく、もっと深く拘ろうとするのは素晴らしいのだが、ムリクリはいけないと思うんだよなー。

何かの帳尻を合わせるために、1つどこかで無理をして、その無理を回収するために、また何か1つを無理をして、全体的な整合性をとるために、細かい無理もして・・・っていう雰囲気が感じられて、無理1つ1つが「言い訳」みたいになってるのが、「う~~ん」に繋がるのだと思う。

「等身大」より「演じる」スタイルのアイドル好きは、昔から大勢いると思うが、概ね男性は真面目なので、好きだと決めたらどんなにマニアックでも、どんなに薄い伏線でも、とことん長く、ちゃんとつきあってくれることが多い。が、女性や、すごく若い層はわりと大雑把なので、少しわかりづらかったり面倒だなと思い始めたら、途端につきあいが悪くなる。ま、ひとによるが。

往時のVIXX先輩の演じっぷりや作りこみビジュアルは、常軌を逸するレベルで誰が見ても無視できなかったので、「わかりやすさ」という意味では、とことんわかりやすかったわけで、それで大成功したのだ。やるなら、御託を並べるのではなくて、あれくらいわかりやすい衝撃的なビジュアルにしてしまうか、そうでなければ、モチーフのかわいらしさや綺麗さ楽しさなどの魅力的なところだけを借りるだけにすればいいのに、と。。。ちょっと偉そうに思ってしまった。

 

偉そうついでにいうと、例えばSMは常にどこかのグループに「演じる」スタイルの曲やアイドルを混ぜてお商売なさってる会社だが、f(x)RedVelvet(時期によってはShinee東方神起なども)は、基本的に何かをモチーフにして活動する「演じる」グループ。そのアイデアが秀逸でいっぱい賞をもらい出したのはミン・ヒジンさんだけれど、例えば、ヒジンさんにしても、のちに続いている社員さんにしても、あるいは、今話題のチョンビョンギさん(LOONAプロデユーサー)にしても、何かにインスパイアを受けて、それをモチーフにするスタイルで大ヒットをかますには、ちょっと大雑把で「だって好きなんだもーーん」くらい無責任な方が成功するという、その好例だ。なんか、こう、文献を調べたり昔のビデオをチェックしまくったりして細かくコンセプトを詰めていくというより、プロデユーサー自らの「こういうの大好き!」っていう熱量だけで突き進んでく方が、大衆に「なんかわからんが素敵!」というのが伝わると思うのだ。遊び心が大事ってことかなー。真面目なんだろうなー。

 「辻褄があってないじゃないか」「事実と違う」というツッコミは恐れなくていいと思う。突っ込まれないようにツっこまれても大丈夫なように、重箱の隅まで細かく考える必要はなくて、アイドルなんてエンターテイメントなんだから「ツッこまれてナンボ」じゃないか。ツっこまれてナンボ→笑われてナンボ→物まねされて大成功! だと思うんですよマジで。BIGBANGのFantasticBabyって、今見てもすごいビジュアルだけど、椿鬼奴が日本のゴールデンタイムに物まねしたくて我慢できなくなるくらい魅力的だったといえるわけで、あれでBIGBANGもとうとう本物のスターになったってことじゃないですか。ちと違うか。アイドルのつくりこみで、ツッこまれるのは有難いことだと思うけどなー。

 

Gugudanって、PRISTINWekiMekiと同様、I.O.Iメンバーが2人所属してて、当初から注目されてきたが、今んとこ、どこか頭ひとつ売れてる状況でもない。てか、もうI.O.Iだったってだけで、いちいち騒がないけど、このたび、よーーくgugudanを見てみる機会に恵まれ、他者との違いとか魅力とかわかって、私としては本当によかった。

いろいろ、小賢しいことをいったが、上記のようなガールズクラッシュ陣とか、相変わらず人気が衰えない等身大グループとか、TWICEのような老若男女にバカ受けする超健康体グループとかが圧倒的に多い中、折角、最初から「劇団コンセプト」を掲げて結成されたgugudan、私はものすごく面白いし、可能性があると思う。本当に、いつまでも「世界の名作をモチーフに」自分なりのトンデモ解釈で、新曲を出し続けられるのか、実はもう既に、青色吐息って感じで苦し紛れで、そこんとこがちと心配ではあるけれど、ほんと、頑張ってほしいと思う。ほんとーに。

 

各MVビジュアル(DIJIPEDIだったりする)が非常に素晴らしいのはもちろん、歌番組衣装が全部お揃いで素晴らしいんだよー。女子の衣装、ま男子もだけど、なかなか今のご時世「全員が全く同じ衣装」着てくれない。まったく同じだと誰が誰だか覚えてもらえないから、ポイントずつ変えたりするのが常識になってる中、同じ衣装着せられてるgugudanとてもいい(私にとって)。しかも、どれもこれもすごくかわいくてほんといい。

あとあれですね、メンバーに3人も4人も170㎝超えの子がゴロゴロしてるの珍しくない? 2列に並ぶと、ほぼ後列が山脈レベルでなかなかいい。VIXX先輩も当時としては珍しい全員180㎝超の高身長グループだったし、背の高い子好きなのかな? あと、あと、gugudanは、顔が!顔がこれまた私の大好物の「オカマ顔」揃い踏みで、ものすごくいい。いい!いいわー。あのね、アイドルっていうのは、男子も女子も「オカマ顔」がグループに何人いるかで、その成功が決まってくるってくらい重要な要素なんですよ。私調べですけど。ごく普通の顔をしてても、思い切ってオカマメークに切り替えたら、一気に売れだす!っていうケースがにほんとに多いんですよ。これも私調べだけど。

 

偶然gugudanのダンが劇団の団だったと知って、そのオドロキのままに、思うところを書いてみたが、あまりにまとまってなくて「なんなの?」って感じがして申し訳ない。

Jellyfishの果敢なる挑戦を基本的に応援するし、VIXX先輩のように、長らくコンセプトを捨てないで活動し続けるグループになってほしいわーほんとに。

↓ 

(「私に似た子」のMVでは、あまりにも自分が好きすぎて自分に似た子を(健康的に?)愛するというポジティブ再解釈。それにしても、自分が好きすぎて自分をコピーするこのシーンが単純に面白い。笑えるわーー。ギリギリですね。げらげら)

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【NCT2018】これは壮大なる「やっつけ仕事」ではないのか。次こそが大事。

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NCTが巻き返しにかかってる」という(自分の中の)声を聞きつけ、「えっ、そうなの」と急いで現場に戻ってみると、なんだかすごいことになっていた。これぞ一大プロジェクトじゃないですか。NCTに限らず、SMの一番若いグループの話をするのは、最初2~3年はとても面倒臭い作業なので、あまり書かないようにしてる私。だが、そんなこと言ってられないほど、今回は風呂敷がとても大きく、気合が入ってる大プロジェクトらしい。あちらがこの2年間の大決算をここで一気にかましてくる覚悟なら、こちらも勝手にこれまで感じてきたあれこれメモを一気に書き留めておこうと思う。アルバムが出てからではなんかこれまでのことを忘れてしまいそうなので。

 


巻き返しとは。

 「巻き返しにかかる」「取りこぼしを回収する」と(私に)いわれてしまう理由は、簡単だ。ざっくりいうと、「ずっと評判が悪かったから」だ。そこそこ売ってるし1位も獲ってるし新人賞も獲ったが、評判とはそっち方面のことではない。
16年1月に発表されたNCT構想のコア「開放性」「拡張性」(随時メンバーを組み合わせて活動する)が、想定以上に大衆やファンに受け入れられず、ここまで来てしまったということだ。曲や衣装ではなく、「メンバーを固定しない」という活動原則が、韓国アイドルグループの歴史において特殊だった為に、「応援したくともこれじゃ応援しづらい!ツライ!」というファン側の強い叫びと、「いやいやNCT全体を箱推ししてくれたら必ずそこはクリアできるはず!踏ん張れ!」というSM側のしぶとい意地、この双方が2年弱1ミリもにじり寄ることなく睨み合った結果、この2018年3月という地点がその臨界点だったということだ。もうこれ以上やると、共倒れしかねない。ギリギリだ。よってこの判断この時期、私は正しいと思う。
ファンというのは、自分の推しを365日ずっとよそ見せず、ひたすら見てることに命かけてる生き物。「次の活動にはいないかもしれない」「次のユニットには入ってないかもしれない」という可能性があるだけで、ただそれだけで、不安で不安でおちおち応援してられんわ!ていう、そういうオタク心理を少しだけ甘く見ていたフシがある。オタクの闇はSMが思うずっともっと、深かったのである。

 

SMルーキーズとはなんだったのか。

とはいえ、SMとて長年アイドル作りに成功してきた古株最大手。そんなオタク心理をまるきり知らなかったわけじゃない。

ある程度、いや、かなり「開放性」「拡張性」の(ファンにとっての)ヘヴィさを理解してたからこそ、対策を講じる必要は当初からわかってたはずだ。そして、その保険として考えられたのが、かのSMrookies14B?15B?いわゆる「SMルーキーズのファンダム」だったのでは、と私は思ってきた。

将来、NCTに入れるつもりの有力練習生を母数集団として(それこそ)固定し、デビュー前からできうる限りのPR活動と公演をさせ、SMrookies全体のファンダムというものをデビュー前に作っとこうとしたのだと思う。そこまでしておけば、晴れて正式デビューしたNCTが、仮にとても応援しづらい無茶なシステムだったとしても、ファンは離れることも否定することもなくずっと応援してくれる、と考えたのではないか。

これ、普通に考えてみると、そんなにおかしな考えじゃないようで実はとてもおかしな考え方で、その証拠に、実際蓋を開けてみると、ルーキーズのオタク側に、その究極の目標を「ルーキーズメンバー完全体でNCTを見たい!」という夢をむやみに植え付けただけの格好になってしまった。完全体とは、臨機応変自由に組織したいSMにとっては、真逆の現象で、NCTでは絶対やるわけにいかない。折角、時間もお金もかけて用意した、「SMルーキーズのファンダムが、NCTの保険になってくれる」仕組みづくりは、結果からいうと、一般的にはある程度効果あったが、オタク界隈では、ねじれた心理を植え付けだけで失敗に終わった。オタクとは、どこの世界でも「完全体」とか「コンプリート」が心底好きなので、それは永遠に諦められない夢だろうし、これが叶わなければオタクをやめるほどの強靭さなので、SMはこの点において勝ち目がなくなってしまった。

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 「お前らの欲しがってるの、こういうやつだろ~~?」

NCTU、127、DREAM、が出そろって1年半。この1年半で、ルーキーズ時代のファンは、上記のような状態になってしまったけれど、
が、NCTには、ルーキーズ時代を知らない新規ファンや、単純に音楽が好きな音楽マニアのファンも数多くいるので、これがSMじゃなく中小事務所だったら、間違いなく、昔からのファンをばっさり切り捨て、新規ファンだけでやってけばいい話だ。全然問題ない。

が、SMの場合は、今だけじゃなく、2年後3年後5年後もコンセプトを変えつつ、ずっと売れ続けなければならない宿命を背負っている。数年後デビューしてくる後輩グループ含め、先輩も後輩も男子も女子も全グループが売れてないと許されない。その為「今だけ売れてればいい」などという一過性の支持を選んではいけないのだ。何があってもずっと応援してくれる人たち、先輩も後輩もファミリーごと推してくれる人たちを大事にしないといけない。昔からのファンであるルーキーズファンダムが声を大にして、「応援しづらいので固定するか、完全体で見せてくれるかしてくれ」というのなら、今のSMは、その声に従うしかないのである。

 

そんなわけで、ついに始まった「NCT2018」。
NCTは、従来のSMドルと違って、ユニット制を布いてるので「完全体で頼む」いわれても、こういうスペシャル的なアルバム形式をとるしかなかったんだなあ。よく考えたなあと思う。アルバムには、総勢18人でやる曲もあるだろうし、3ユニットの楽曲も入るだろうし、せぶちみたいに、ここだけの組合せユニットとかもあるのかも。クリスマスアルバムのような、25周年記念事業のような、あるいは、年末のSBS歌謡大祭典をNCTだけでやってる番組みたいな、そんなスペシャル感プンプン漂うアルバムになるんだろうなあと思う。

問題は、その楽曲とビジュアルの方向性だ。
アルバム発売前から既に積極的に活動しいる先行3曲(3ユニット)に関しては、その「誰にでもわかりやすいかっこよさ」(つまりダウングレードっぷり)がはんぱない。
そもそも、NCT戦略の音楽的指標は、HipHopを本格的にやっていきたいということ、高度にオシャレで先進的で前衛的な音楽を開拓したいということだったが、このような経緯なので今回はとにかく、わかりやすいカッコよさ美しさに特化してきた模様。「わかりやすさ」最優先。顔、衣装(振り)、曲の3本柱すべてにおいて、前衛さと先進さ要素をひっこめ、ただただ、ふつーにかっこいい曲とふつーにかっこいいビジュアルを選んできた。

「SMがその気になれば、こんなもん簡単にできるんやで」と、噛んで含まされてる気もするし、「お前らが~~望んでるのは~~ほれほれ~~こういうことだろぉ~~ああ?ほら喰いつくがいい!!」と少々バカにされてる気さえする。それくらい思い切って来てる。でも、バカにされようが噛んで含まされようが、鬼レベルでかっこいいし、なんといっても顔!顔のよさがハンパないので、抗えない。「顔がすごい」とはまさにこのこと。こんな私も、古株も新規も、今日初めてみる方も、全く違う畑や沼にいる人も、なんならK-POP初めて見る人も、どちら様もどちら様も全部一発まとめて虜にしてしまう威力のベタなビジュアル&オーディオだ。さすがである。

 

SMは、負けたフリをしているだけで、まだ諦めてないと思う。

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ところが、それは単に先行3曲に関してだけの措置であって、本丸である127(唯一固定)やそれ以外に関しては、全然違うかもしれない。泣いて喜ぶのは早い。
この先行3曲に関しては、既に普通に活動させてるのに、アルバム発売までは音源も出さないというのでよほど2018のアルバムをバカ売れさせたいんだなぁと思うし、それを単独コンサートに繋げたいのも、よくわかる。

だが、127の日本デビュー&日本活動が決まってるし、このアルバム以降この春以降を考えると、こんなに大風呂敷キャンペーンをしてても、この「わかりやすいかっこよさ」は、正直継続されないような気がする。大体、MV6本作る、といってるだけで全6曲とはいってないので、全部で10曲以上あり127だけで難解曲3曲以上あるのかもしれないし。
結局は、やはり、SBS歌謡大祭典(KBSでもMBSでもいいんですが)みたく、「パァっと咲いて終わる一夜限りのお祭り!ここでしか見れないから是非ご視聴下さい!」で終わってしまうのではないか。年末だけの恒例行事的な。だからこそのイヤーブック2018なんじゃないのか。春からは、当初のNCT戦略に戻り、また来年2月になったら、イヤーブック2019プロジェクトが立ち上がって1枚アルバムを作る。テレビに出る。いろいろやる。で、また戻る。そういうことなんじゃないの? 知らんけど。いま、これ書いてる時点では先行曲しかみてないからなんともいえない。

 

実は、SMアイドルグループは、どこも最初2年間くらいは、実験というか様子見というか、突拍子もないデビューSMコンセプトに始まって、先輩への配慮なのか「わざと売れすぎないようにしてるの?的な路線をいくのが定石なのだ。

それで、f(x)だってEXOだってRVだって、さんざん失敗作と叩かれてきた。思い返せば、それぞれに、結構とびぬけたコンセプトで無茶苦茶なことしてたように思う(綺麗に忘れるんだよそういう過去って)。エプだって、初のグローバル戦略のもと結成され当時としては目を見張るようなことしてたし、EXOだって、日中同時平行活動という無茶苦茶な戦略ありきだったし、結局SMは、韓国で一番といっていいくらいの博打うちだしチャレンジャーなのだ。その志は山より高くしつこいので、たとえダメもとでも、とりあえずは大金つぎ込んでチャレンジしないと気が済まないんじゃないか、イスマンというひとは。ま、その志には感服するよね。


でも、やっぱり思うように成功しないのは、織り込み済みなんだと思う。

2年くらいたつと、そこまでのファンや大衆の反応を参考に、路線を変えはじめる。ちょうど年齢も上がってきて、メンバーたちの実力が落ち着くというか慣れるというか、顔も不思議と整う時期とかぶるのでちょうどいいのだ。そしてその頃にちょうど次の後輩同性グループがデビューすることになるので、突拍子ない実験的コンセプトは、後輩にまかせ、先輩は被らないよう少し大人の階段を上って普通にかっこいいことをやるようになる。そうなって初めて、「失敗作」といわれ続けたグループが、急にかっこいい人気不動のグループに変身するのだ。f(x)だとラパパンあたりから、EXOは脱退劇を挟んでグロウルOVERDOSEあたりから、れっべるはピカブあたりから、ってことになるわけだ。


そういうSMの歴代アイドルの昇華方法を考えるとまあ、NCTも2年だしこれが「大決算」というか「最初の清算」というか、そういう措置で間違いないと思う。いつかはやらねばならなかった消化試合みたいなもんだ。ここらで一気に、取りこぼしてきた売り上げとか、人気、評価、ファンなどを回収してるだけで、それをやって次に進むんだと思う。まあ、やっつけ仕事っていう面が非常に強いと思う。

重要なのは、こんな、やっつけ仕事ではなく決算後なのは当然で、一体NCTの場合は、どういう路線に昇華させるのかってことだ。

前述したように、そんなに簡単に、先進性や前衛的な面を諦めるとは思えないし、そこまでわかりやすい普通のビジュアルを定着させる気もないだろう。何より、今回は音楽性を変えるだけじゃなくて、「開放性」「拡張性」というルールをどこまで引っ張れるか、いつどれだけそれを捨てることにするのか。それが難しいと思う。

どうするんだろう。まあ、個人的には、しれっと今年後半から来年にかけて、「そんなことありましたっけ?」的に、全部固定メンバーにするんじゃないかと・・・・私は思っている。さらに、最終的には、ユニットはなくなって、たった1つのグループとして生き残ることになると思っている。(今の韓国人8人のEXOみたいにっ!)

今の127拡大版みたいな感じか。

だって、マーク並のビジュアルと性格を兼ね備えたSMらしい上品本格派ラッパーを、新たに発掘するか育成するかしない限り、物理的な問題として彼の「かけもち待ち」では、活動が限られるからである。これまた、知らんけど。どちらかというと、会社がマークにいろんな活動を強いてきたというよりは、マーク本人が前のめりで「やります!」「それもやります!これもやりたいです!やらせて下さい」という気持ちでいてくれたおかげでNCTはいろんなユニットを実現してこれたわけだが、今後はそうもいってられないだろう。マーク問題は、しょっぱなからずっといわれてきたが、結局彼以上の人材が見当たらないしNCT戦略、最初っから何ひとつ変わってない気がしている。EXOもそうだが、こういうこと考えてていつも思うのは「最終的には結局人材なんだな」ってことで、ほんとに痛感する。A&Rがいくら優れていても、アイドルはやっぱり人材ありきなんだよなあ。

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とりあえず、大金かけて展開中の大決算を楽しんだ後、次なる新しい路線を、今年は楽しみに拝見することにいたしましょう。できれば、「さすがSM」「さすがイスマン」といわざるをえないような昇華方法を見てみたいものだ。心から。

 

 

〖映画〗「悪女」という韓国映画を見てきました。

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美人でかっこいい女性が活躍するスタイリッシュアクション映画は、どこの国でも作られていますが、この「悪女」は、さすが韓国映画だけあって、いわゆるコリアンノアールの要素満載。ひとあじ、ふたあじ違いますね!

バキュンバキュン(銃)ももちろんあるけど、ブッシャーでぐっしゃぁーでびっちゃぁーでドスドス、つまり壮絶グログロの連続なので、アクションシーンになると、常に顔面血まみれ(しかも返り血)なんです。

折角の美人さんが、ほんともう「赤鬼さんなの?」ってくらい常に血まみれ真っ赤っ赤。もう、ほんとすごい。すごすぎる。こんな、ほぼ赤鬼になっちゃうアクションシーンだけど、舞台は必ず、夜とか旧雑居ビル内とか地下とか大雨とか、とにかく「やたら暗い!」っていう状況下なので、スタントマンがやろうと誰がやろうと、全然顔なんて見えないのに、ヒロインであるキム・オクビンという美人女優さんは、9割がた自分でこのアクションをこなしているのです! 9割というのは、顔が全く映らないシーンだけは、スタントマンさんにお願いしたからで、つまり、顔出しシーン(たとえ赤鬼でも)は、100%全部自身でアクションしたってことらしい。す、す、すごい。一体何を目指しているのですか!オクビンさん。すごすぎる。お綺麗な顔に傷でもできたら・・と私ごときが要らぬ心配をしてしまいましたよ。

 

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お話ですけど、これがまた素晴らしいベタなんです。ベタ好き人間としてはたまりません。

子供の頃、朝鮮族の殺し屋組織に拾われ、殺人兵器として育てられた女性。育て親であり組織トップでもあるオジサンに恋心を抱き、遂に結婚するも、新婚旅行中にその夫を殺される。夫の敵討ち大虐殺を果たしたのはよかったが、今度は刑務所ではなく国家情報院に拘束され、国家のために働く暗殺者としての教育を受けることに。数年後、新しい顔(整形美人)、新しい戸籍、新しい職業(舞台女優)、新しい住居で、新たな人生を歩みはじめる。マンションのお隣さんと再婚し、かわいい娘との幸せな3人生活になったのもつかの間、なんだかんだミッションに失敗したり、暗殺者仲間を亡くしたり、死んだと思ってた元夫のオジサンが実は生きてたり、いろいろ想定外のことが起き続ける。そして、その元夫こそ最強最悪の敵であったということがわかった頃には、再婚相手も娘も殺されてしまい、今度こそ本当の意味での敵討ちに行くのであった・・・・・。

 

てな感じ。義理人情とか敵討ちというテーマ、これもまた韓国アクション映画にはよくあるのですが、それが二重三重になっているのが面白いです。

初期設定は「ニキータ」酷似なんですが、そこに「実は妊娠していた」からの「秘密裡に娘を出産」とか「再婚した相手が実は見張り役」とか「整形手術をして美人にさせられる」「昼間は女優、夜は暗殺者という二重生活」「死んだはずの人が生きてる!」とか、ベタすぎる魅力的なスパイスがどんどん追加されて、いろいろ面白くなってます。それらがあんまりくどくならないのが微妙にうまい。これ、ヒロインは生き残ったので(最後の最後のカットは序盤に逮捕される場面とほぼ同じポーズという意味ありげな感じ)、続編を作ろうと思えばいくらでも作れるはず。ちょっと期待してしまいます。

あと、中期は、壮大な韓国恋愛ドラマが展開されます。そこが「ニキータ」とは全然違うところ。「冬ソナなの?」レベルです。この落差がすごい! アクションは好きでも、韓ドラの恋愛もの苦手な人はとても見てられないでしょう。あまりの落差に私でさえ、劇場でめまいがしてしまいました。でも、キム・オクビンさんは、リッパな美人実力女優さんなので、そりゃもう甘ったるい恋愛シーンもばっちり!当たり前ですがうまいです。声も優しく雰囲気がいいです。

  

 

実は、私は、2012年の「殺人の告白」という映画が、なぜか(?)とっても好きなのです。日本がリメークした藤原竜也版も面白かったけど、やっぱり私は韓国版がとっても好きです。韓国映画、画面が暗くてやたら雨降ってていいよね。

その監督がチョン・ビョンギル監督なんですが、あんな面白い映画なのに、あれが初めてとった劇場映画なんですよ。あれもまた、カーアクションがすごいしストーリーもぶっとんでて、「んなあほな!」の連続なんですけど、ほんと大好きで!初めて撮った作品があんなに面白いなんてそんなことある?レベルで気に入ってるんですよ。そんな彼の新作がこの「悪女」と聞いて、ずっと見たかったのです。期待通りで嬉しいです。

 

チョン・ビョンギル監督は、もともとスタントマン養成所としては韓国最高のソウルアクターズスクール(スタジオ?)の生徒さんでアクションに関しては一家言ある人なのですが、プロのスタントマンにはなれなかったらしくて、それで、一般の映画監督になられたようなのです。アクションありきの人だったのですね~~なるほど~~。でも、今回の「悪女」冒頭7分のシーンや、バイクシーンなど、「一体どうやって撮影してるの?」と思わずにいれない斬新すぎる撮影方法や、ただの仇ものに終わらない二段三段くみのストーリー展開とか(脚本も監督が書いている)、アクションはもちろん、アクションだけにとどまらないエンターテイメント面や技術面、美術面のセンスに、ものすごい才能を感じます! 

 

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 細かいところ、いいたいことは山ほどあるのですが、(例えばミッションでの失敗がちょっと多すぎるのでは?とか)(訓練した後より訓練前の方が強かったような気がする、とか)(整形前の顔がそこまでブスではない気がする、とか)、1つだけに絞るとやっぱり、「なた(鉈)」だと思います。

なた?おの?トンカチ?なんだかよく名称がわからないのですが、韓国の暴力映画って、武器として鉈を使用しますよね。今回は、「女性に日本刀」っていう姿にも結構ぐっときたのですが、それよりやっぱり、鉈です。女だてらに鉈振り回すって・・・もう狂気の沙汰です。「哀しき獣」も、朝鮮族の話でしたが、あそこでも鉈がばんばん出てきて、文字通り「なぶり殺す」って感じでした。ちょっとハリウッド映画や日本映画じゃ、武器としての鉈や斧は出てこないと思うんですが、ひじょ~~に恐ろしくてしかもリアル。恐ろしすぎる。そして、なんといっても、「汚い」。グロいことこの上なし。ファーゴなみの汚さです。その辺をぶしゃーーという返り血で表現してるんですけど、もう、、すごい。そんな鉈シーンまでも、主演女優キム・オクビンさんは自分で演じてらっしゃいます。本当にご本人が力いっぱいこめて振り下ろしてらっしゃるのだな!と実感できるのは、「はっひゃえ~~~つ!」という文字にもならないような奇声(掛け声?)を発するから。あの細い腕で、ナタを振るには、あれくらいの声を出さないと無理なんだな、というリアルな空気が伝わってきます。奇声と共にを何度もナタを振る姿、心底怖かったです。

 

 と、いうわけで、鉈から日本刀からライフルからなんでも使いこなす恐ろしい女ですが、ちょっと南方系(日本でいうと前田典子オンニのような)美女、色黒で眉毛くっきり瞳しっとり、のキム・オクビンさんの魅力全開映画ですので、赤鬼フェイスを見る勇気がある方には、オススメします。

 

【女性ソロ】バッキバキに踊る女性ソロが大好きです。

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いま、空前のソロアイドルブーム!(自分の中で)

やったーー。ヒョナ様、チョンハ嬢、ソンミ様に続いて、スジ様、BOA様・・・と続々とソロアイドルがカムバして、いやもぅ眼福眼福。ほんといいですよねっ! 
もともと、CL様ミンジ様ヒョリン様ヒョヨン様などのソロ活動には「おっ」と腰が浮いてたのですが、以前の記事にも書いたように、去年から私はさらに、ソロアイドルの活躍を楽しみにしているのです。
「ソロ歌手」とは、文字通り、ソロ(1人)で歌うひとのことですが、私が好きなのは、ズバリ、踊りながら歌うひとです。それもバッキバキに踊るタイプ。歌番組などにバンバン出るような人がいいですね!さらに、女性が好き。なので、いくら商売的に売れてても、IUさんやテヨンさんやAileeさんは別カテゴリだと思ってますし、スジ様ルナ様ヒョリン様BOA様のように「踊るときは踊るがバラードもしっかり聞かせますよ!」というお方にも、もっといつも踊っててほしいと思う人間です。安室ちゃんにも同じこと思います。
また、テミンちゃんのように、男性でバッキバキに踊って歌うひとも好きですが、話がややこしい(男性ソロは全員タイプが異なり求めるものが全く違う)ので、今回は、「1人でバッキバキに踊りながらテレビで歌う女性歌手」に限って、ぐだぐだ話を進めたいと思います。えーと、便宜上、そういうタイプを「女性ソロアイドル」と表記することにして、ぐだぐだ思うことを書いていきますね。


セレブ感にクラクラする。

一体、女性ソロアイドルの何が好きかというと、ざっくりいうと「セレブ感」です! 
あの、独特の煌びやかな感じを、まだ若いチョンハ嬢が、ヒョナ様ソンミ様に負けじとバンバン放出してるのはリッパで素晴らしいですね! 皆さんそうですが、キラキラした感じ? 華やかで賑やかで、眩しくてファッショナブルな雰囲気がたまりません。もうほんと、クラクラしてしまいます。たまたま、ナイスバディで整った顔の女性ばかりを挙げてますが、ほんとはそこはどうでもいいのです。すごく太ってたり、とても美人とはいえない顔でも、バッキバキに踊りまくってかっこよければ「すごいセレブ感」あるはずです!そう。セレブ感出せるのは、ソロならでは。K-POPは、多人数アイドルグループが圧倒的メジャーですが、この点がソロならではの魅力じゃないかと思います!
2~3年前、SMイスマンが「これからはセレブの時代」と銘打って、所属歌手タレント全員がそこを目指すと宣言したことがありました。BLACKPINKがデビューする時も、YGヤンサがそれっぽいこと言ってました。親しみやすいアイドルだけでは今後はいけないっていう進化なのでしょうが、にしても、私個人としては「グループでセレブ感を出すのは難しいだろう」と思っていました。セレブには、もともと金持ちという意味はありませんが、こと日本や韓国では、裕福・金持ちのイメージに直結してて、そうなるとやはり、常に大勢でわちゃわちゃ遊んでたり、全員同じ宿舎に住んで、食事も練習も仕事も常に一緒!という「まるっと合宿スタイル」は、いただけません。ひどいときは、上着も下着も共用してたりして、セレブのもっともっ重要な要素「自立とプライバシー」という概念はどうなってるのかという話です。少女時代のように、10年近く働いてマジで金持ちになってしまったあと、「私たち全員セレブ」と名乗るのは結果として正しいし、見る側もなるほどセレブの集合体だわと思いますが、新人グループがセレブを標榜するのは? 無理があるのでは。どうですBLACKPINKって宿舎が豪華でオシャレだからって、セレブって感じなんです?わからん。そう考えると、チョンロ様のように(男子ですが)皆と一緒に宿舎に暮らさず、1人で別に住んでるというスタイルは、本当にセレブだなと思うし、それを会社に納得させるだけの背景も含め、実際に相当裕福なんだなと思います。

それから、ソロの場合、リアリティ番組とかビハインド番組を収録しても、当たり前ですがメンバーは1人なので、大勢グループのそれとは、似ても似つかぬ雰囲気になってしまいます。視聴者に、「ひとりって孤独そう」と思われてはリアリティ番組としては失敗なわけで、当然、盛って盛って収録されるわけですが、私はこれも大好きなのです! それこそセレブ的生活を絵にかいたような裕福な暮らしっぷりで! ドラマかっていう豪華さ。ゴージャスに仕上がっててずっと見ていたいです。
でっかい家(部屋)に、高価なワンちゃん、ハイセンスなインテリア、ハイブランドなお洋服、部屋着、コスメから、あえてのスウエットまで。。。とにかく、ホテルなのっ?ていうわかりやすさがいい! このベタなセレブ感に憧れずにおられません。
まさに、あれこそ「自立とプライバシー」をわかりやすく絵にしたものです。素晴らしい。あれが真実であろうと嘘であろうと、そんなことはどうでもいいくらい、クラクラできるから好きです!


実は、とても難しいジャンル。

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さて、この分野。
既に、お気づきかもしれませんが、「女性ソロアイドル歌手」として売れてる人をざっと挙げると、最初からソロアイドルとしてデビューし、そのままやってるのは、創始者BOA様くらい。BOA様はかなり異例で特別なので、ほぼ全員、ガールズグループ活動を経て再デビューというケースです(イヒョリ様も再デビューとしています)。たしかに、自立といえば大人なので、新人よりはベテランて感じ。が、フレッシュなセレブも見たいではないですか。

去年以降、私はもっと、バッキバキ踊る女性ソロがデビューするはずと思ってたのに、チョン・ソヨンちゃんとKreisha Chuちゃんくらいしか目につかなくて「あれ」と思いました。しかも、チョン・ソヨンちゃんは、もうすぐ次期ガールズグループで再デビューするらしく残念。あんなにキラキラしてて既にセレブ感も纏っててソロでやっていけそうなのに! いかに、新人がソロで活動していくのが難しいのか、わかったような気がしました。まあ1人だと、その子が嫌いだとずっと嫌われたままで売れないし、新人は「一人くらい好きな子いるだろ」式の大勢グループがいいのかなぁ。もっとも私が知らないだけで、実はすごい子がいっぱいデビューしてて、数年後に上の方まで売れてきてくれる!とかだと嬉しいですが。

そういえば、例のLOONA「今月の少女」もそうです。若くて新人なのに、それぞれ、凄まじいセレブ感があるのです。
あれは、続々とソロアイドルがデビューするけど(踊るタイプと踊らないタイプがいます)、最終的にはグループで再デビューすると決まってるので、ソロ時期は安心して思い切ったことができるし、それが失敗しても全然問題ないという「究極のリスク回避デビューシステム」だからです。だから、ソロなのに、すごいセレブ感があるのです。加えて、ソロじゃテレビ出ないしなおさら盛り放題ですし。チョン・ビョンギ、ちょっとズルイ気もして、ざわざわします。あれは、よほどの資金とアイデアがないとできないウルトラCだけど、でも結局、どんなにソロが盛れてキラキラしてても、その子だけでは長く活動できない。早々にグループ活動に持ち込まねば商売にはならない。と当初から決めてるのを見ると、やはり、新人の女性ソロアイドルは相当難しい、ってことの裏返しなんだなと思うんです。


ベテラン勢の再デビューもまた難し。

ということで、「自立とプライバシー」が特長である女性ソロアイドルは、ベテランにこそ似合うし、ベテランの女性が実際多い。ならば、もっと出てきてほしい!もっと活躍してほしい!と思うのが人情。がそれはそれで、これまた難しそうなのです。
なぜなら、しんどいから。たぶん。

売れてたグループが解散した時の安堵は、相当でしょう。脱退の場合は、もっとでしょう。やっと自由になれた!やっとなんでもできる!という状況なのに、そこでわざわざ、バッキバキに踊るソロアイドルを選ぶでしょうか。普通は選ばないでしょう。それでなくても、女性は、グループでもファンダムのような堅い支持層ができにくいし、音盤が売れにくいのだから、ソロならなおのこと先が不透明です。実際、人気グループの解散後って、女優とかタレントになってしまう人の方が多い気がします。もうこりごりってことなのかしらん? 歌手にさえならない人が多い中、あえてダンス。。。
恐らく、ヒョナ様にしてもソンミ様にしても、あえてそれを選ぶ理由が、確固としてあるはずです。キャリア的にも経済的にも、ひと財産作ったし、悠々自適にやればいいものを踊ることを選択。BOA様だって、30歳をとうに超えて、しかも役員待遇という立場で、どう考えても今更若い子と競って踊らなくてもいいのに、あえてやるには理由があるはずです。ソンミ様もそう。

大人の女性ソロは、そんなふうに見れば見るほど、覚悟のほどが違う。それを、執念と呼ぶべきか根性と呼ぶべきかわかりませんが、そこが若い子と違って、命がけでやってる迫力だと思うんです。命がけのセレブ感って、言葉としてはおかしいいですけど、でもそれぐらいの気持ちでやらないと、できない。できないよあんなこと。泣。どんな覚悟があるのか知りませんが、こちらで勝手に妄想して、勝手に感動しておきますね。得意ですからそういうの。ああもう泣けるわぁ。
いずれにしても、そんなに厳しい道を選んでくれて、MVのみならず、毎日のように歌番組で披露してくれて、彼女たちに心から感謝します。ありがとう、ありがとう女性ソロアイドル!心して、そのゴージャスなキラキラ感を受信し、満喫したいと思います!


もうなんでもいいから、ソロデビューして!

あと、正式には、解散してないけれど、いちはやく、ソロを始めちゃってるケースAOAジミン先輩とか、f(x)ルナ様とかいるじゃないですか。すっごくいいですよね!AOAには、第二のスジといわれてるソリョン嬢がいますが、さすがにセレブ感が今から爆発してるし、なんか知らんけど、すんごい豪邸に住んでてびっくりしたので、絶対ソロデビューしてほしい。あとしつこいけど、Secretのヒョソン様とか。こういう方々、まだ解散してないから、活発には活動できないのでしょうか。勿体ない気がします。もっともっと活動してほしいなあ。各々覚悟して、出てきてほしいなあ。

そういえば、少女時代って、解散してないどころか、SMを辞めてしまった人に関しても、噂では「事務所は違えど、少女時代はできますし」ということになってるらしいですが、本当でしょうか。すごいですねえ。よくわかりませんが、いずれにしても、ヒョヨン様、ソヒョン様、ユリ様には、ソロダンスチューンでバキバキ踊って活躍してほしいです。
それに、当然、今は解散のかの字もないけれど、いずれ、ソロとして再デビューしてほしい人もいます。RedVevetのスルギは、まず間違いなく、バッキバキに踊るソロで再デビューする気がするし、わからないけど、ヨチンのユジョンとか宇宙少女ソンソとか、TWICEサナとか、BLACKPINKジェニとか、WekiMekiドヨンちゃんとか、3年くらいのグループには、正直いっぱいいます。外国人は無理なのかな。理想としては、とびきり売れてたガールズグループ出身てのが、ベタでわかりやすくていいけど、「え?そんなガールズグループあったっけ」的なとこ出身のソロデビューももちろん歓迎シマス。
それから、女性ソロ歌手の中には、このようなちゃんと踊るタイプ、しっとりしっかり歌を歌うタイプ、自作自演でアーティスティックなタイプなど、正直いろいろあると思います。が、このところ、どんどん人気を増すのは、多分、私が好きな踊るタイプではなくて、実はHipHopができるタイプ、の女性ソロだと思うのです。私は、このHipHopのジャンルがとんとわからないし本当は苦手なので、詳しく書くこともできないし、よくわからないのですが、でも彼女たちの活躍ぶりに密かに注目しています。すると、不思議なことに、HipHopグループの活動では、てんでそのよさがわからないのに、女性ソロだと、とっても魅力的に思えてかっこよく思えるのです。なぜでしょーーー。不思議ですが、やはり、彼女たちから放たれるゴージャスで煌びやかな雰囲気のせいだと思います。全然飽きない。女性ソロアイドルは、聞くものではなくて、絶対的に「見るもの」だからです。HipHop音楽がわからなくても、かっこいいものはかっこいいし、キラキラしててファッショナブルなセレブな雰囲気は、見れば伝わるのだなあと思いました。バラード系のひとと違って、HipHopの人はそこそこ踊りますしね。そしてこれがまたカッコイイ。。

てことで、始終ぐだぐだでしたが、やっぱりソロはいいなあ!というそれだけのお話でした。

 

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