お留守番のあとに。

正直ミン・ヒジンもパン・シヒョクも好きじゃないので、どうでもいい。

【ENHYPEN】お揃い衣装への偏執がすごい!来い再ブーム!

人には人の癖(へき)があり、オタクにもそれぞれの癖がある。

癖(くせ)は「偏った習性や好み」、癖(へき)になると「やまい」的な執着が強くなる感じ。時代や流行に関係なく「なぜかどうしてもずっと好き」っていうのがそれだ。

あなたの、アイドルに対する癖(へき)はなんですか? 私は「お揃いビジュアル」だ。

パッと見たときの見た目が同じであること。学生服や軍服、ユニフォームのように、顔や体格・年齢・性格が違う人たちが、全員同じ格好してることに異様な興奮を覚えるという、そういう癖だ。大部分は「お揃い衣装」になるが、お揃いヘア・お揃いメーク・お揃いシューズ・お揃いアクセなど、細部まで徹底されてるほど、素晴らしい!と思ってクラクラしてしまう。もうほんと、男子でも女子でも、30代でも10代でも、特に人数多めグループが同じ格好できれいに群舞してたりすると、心から震える。情緒不安定な日など、涙を流すくらい感動してしまう。考えてみれば、群舞というのも、ダンスの巧さじゃなく、単に「揃ってること」に意味を見出す言葉なので、広い意味で「お揃いビジュアル」の1つとしていいと思う。

と、いうわけで、どんな時代どんな時期も「お揃いブーム」が再来しないかと、常に心待ちにしている私。定期的にブームはくると思っていて、個人的ウォッチングによると、前回は2013年から3〜4年間位、その前は、えーと、10年前後かと(適当)。

 

2013年といえば、EXOが「Glowl」で《私立高校の制服まんま衣装》を着た年。そしたら、男子も女子も一気に制服衣装が大流行した。同年デビューのBTSだって制服衣装だったし、それ以外も普通に揃えてた。コンセプトドルVIXXが、度肝をぬく衣装とメークで揃えてたのもあの頃。その後、ナポレオンジャケットの流行など、小さな山がいくつかあったものの、全体的には「バラバラ衣装」に移行し始め、それはあっという間に業界を席巻、メンバーそれぞれが異なる衣装(全体のテイストはあわせてある)を着用するのが常識というかメインスタイルに。

あれから、はや5〜6年。かつてないバラ衣装全盛期だった。BTSが世界で売れちゃってK-POPアイドルは「アーティストなので!」という認識が広まった事と、女子グループは「ガールクラッシュ大流行!」した事が大きく関係してると思う。

ところがだ。去年あたりから、久々に、お揃いブームの到来を実感している!なかなか、素敵な事例が出てきた! 嬉しい! 正直、発端も原因もわかっちゃいないが、ただ、新人グループから来てる気がする。ピッチピチの新人が、お揃い衣装で緊張してデビューしてくるのは、新鮮で素敵だしなにより美しい。いい。とてもいい。

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衣装もパフォも神がかったCDTVライブライブ。ENHYPENは今回ブームの最高峰。

その目玉は、なんといっても、ENHYPENだ。間違いない。

量といい質といいパターンといい、癖もちの私が「何もそこまでっ」と思うほどこだわり執念がすごい。この、CJとBigHitという大金持ち同士の大金持ちサバイバル番組から生まれた7人組(2020年11月末デビュー)が、デビューショーケースから、あらゆる舞台でいちいち見事な「お揃い衣装っぷり」を披露し続けてくれたご恩を、私は一生忘れない。ありがとう。ほんとに有難う。

ENHYPENのいいところは、お揃いはお揃いでも、まず、スーツに決め打ちしたこと(タイトル曲)。いや。お揃いスーツってのは、太古の昔からよくある基本で、むしろゼロだった時代などなく、いつの時代も、多かれ少なかれどっかのグループがやってるわけだが、まさか、そんな古典的かつ基本的な衣装でデビューしてくるとは、想像してなかったので驚いたのだ。しかも、彼らのスーツは必ずドレッシー。ジャケット自体もクラシックでエレガントなデザインで、中のシャツは、必ず、白いシフォンやシルクぽいドレスシャツ。ドレープやフリル、リボンタイなどがついている。連日パターンを変えて、見事に同じ格好してて、今思い出してもほんと胸熱で、私得以外のなんであろうか。

実際は、あんな細身スーツ、しかもネクタイ締めてる日もあり、可動域が狭くて苦しかったはずだ。私は、衣装さえ揃ってれば満足とはいえ、どうせならダンスは巧い方がいい、いや、そうじゃない、ダンスが超絶巧いからこそお揃い衣装がさらに映えるのだ!ということを彼らから学んだ。そう。ソンドク振付は、スクワットに始まりスクワットに終わるってくらい、中腰で股を割るダンスしかも、秒刻みでくるくる回転したりハイキックしたりするので、「今日もお尻の縫い目が裂けませんように」と祈ってたほど超高度なダンスパフォーマンス。素晴らしかったの一言だ。

ENHYPENについては、いいたいことが山ほどあるが、本日は、衣装についての話なのでそれは別の機会にして、そうなると今、一番心配なのが次のカムバ衣装だ。まあ、楽曲にもよるが、あれだけ踊れるんだから、スーツでなくてもいいから、とにかく絶対にお揃い衣装がいい。その方がかっこいいし美しいに決まってる。見たい見たい!祈って過ごそう。

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去年も今年もお揃いDRIPPEN。良曲が映える。

そして、去年の秋デビューのDRIPPINも素晴らしい衣装ワーク。

ウリムさんなので、お揃いスーツはお得意というか、もはやお家芸といいたいほどだが、やはり、今回も素晴らしい。コツというより私同様、会社の癖を感じる。元X1のジュノ君以下、タイプが違えど皆ウリム好きしそうな顔ばかりが揃ってて、楽曲も「ダンスミュージックグループです!」と宣言してるような、調子のいいダンス曲路線なのだで間違いない。これだけ条件が揃って、お揃い衣装が似合わないわけない。ピターーっとはまる。いい。ほんといい。もっと売れてほしい。なんとなく、他事務所の他グループよりは、DRIPPINはお揃い衣装をしばらく続けてくれそうな気がするウリムだけに。信じてるぞ。知らんけど。

そういえば、ウリムといえば、すぐ先輩のGolden Childも、お揃いスーツ多めの印象なのに、また、お揃いスーツのグループをデビューさせちゃって大丈夫なの?と思ったりした。が、多分大丈夫。なぜなら、ごるちゃは、どちらかというと元々ボーカルグループとしてのカラーが強くて、今後、踊りまくる弟たちのデビューを受けて、ますますそっちの路線に走り出すだろうから。そんなことより(そんなことより)、DRIPPINには、デビュー直前、急遽メンバー入したドイツ人マンネがいるのだが、外観といいスペックといい雰囲気といい、どう考えても独スパイ外交官みたいな子で、そっちのほうが心配。アイドルに興味なかったエリート君を無理くり誘って辞めたりしない?という心配じゃなく、逆に、こんな世界に入っちゃって彼の人生を棒に振ることにならないかしらという、そんな心配までしているのだ私は。ヒマか。

 

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難しい赤白スーツ揃え。

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中はバラTシャツのTREASURE

さあ、そして。なんとYG所属TREASUREである。去年夏デビュー。

意外にも、お揃いスーツも多いという事実。多いというか、デビュー当時はバラ衣装だったところ、怒涛のカムバラッシュを続けてるうち、気づけばお揃いになってた、って感じだ。ほんと意外。

YGといえば、すでに、BigBangの時代から「バラバラ衣装」の先駆けをいってたバラ衣装の名家。そうすることで欧米アーティストのような個性と絶対性(強さ)を演出することに成功しちゃったので、その後は、男子も女子も、もうデビュー時からバラ衣装(昔は、少なくてもデビュー期だけはお揃い衣装にしてその後はフリーという方法が一般的だった)。つまり基本がバラなので、お揃いの方が少ないという事務所だった。

それが、TREASUREは、自作はせず、いわゆるアイドルぽさで攻めるボーイズグループなので、「YGなので衣装もバラでなければ」というルールは適用外みたいだ。とはいえ、TRASUREのお揃いスーツはかっこいい。美しいとか素晴らしいじゃなくて、べらぼうにかっこいい。そこはさすがにYG。「MMM」では、お揃いスーツの12人が真横に並んで踊るという、まさかの構図が非常にかっこよかったんだが、あれ、バラ衣装だったらそこまでかっこよくなかったはずなので、やはり、お揃いスーツがこの場合も絶大にいい仕事してると確信できた。満足だ。

 

話がずれるが、そこまで特別じゃないのに、なんであんなにかっこいいのかとれじゃ。ってことを少し考えてみた。

YGは、前社長ヤンサが現場を去って随分たったが、現在活躍しているグループのメンバーはギリ全員、まだ彼が直接選んだ人たちだ。今、「宝石箱」やMIXNINEを思い返すと、まさにヤンサは「口は悪いが目は確か」ってことが改めてわかる。だって、宝石箱、MIXNINEに出た人たちは、その後いろんな事務所のいろんなグループでデビューしたり、元のグループに戻って活動したりしているが、当時の順位にしても当時の彼の評価にしても、恐ろしいほど的確だったな、と唸ってしまうのだ。彼が駄目だと思った子はほんとに駄目だったし、まあこの辺りとされた子はピッタリその辺りだし、彼がすごいと思った子はほんとにすごかったし(これから活躍って子もいるだろうが)、そんな的確なことある?ってくらい見えちゃうのさすが。大手事務所の選抜眼はどこもそうなんだろうが、ほんと目に見えないポテンシャルをよく見抜けるよな。TREASUREのメンバーも、彼が特に気合入れて選んだだけに、ちゃんとかっこよくて、それが滲み出るんだろうなあと思う。面白いことさえかっこいいんだから。さすがやわ。

なーーんていってみたが、両オーディション番組まともに見てない私が偉そうにいえないのだーー。見てないんかーいってやつ。知った口きいて申し訳ない。

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スタシのCravity。元X1が2人所属。

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oui所属Wei。ほぼ全員デビュー済とかいう時代。

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まだ見極められないMIRAE(未来少年)嶋田君は元関JrのイケメンVo。

というわけで、今回は男子グループの話を、と思ったが、まだお揃いスーツの話しかしてないよ私。うーん。お揃いスーツだけじゃなく、つなぎや革ジャンや短パンのお揃いも大好きなのに。

これらのほかに、去年デビューの新人には、CraviteyやWeiという、これまた元X1組が、いい感じにお揃いスーツを決めてくれてる。いいぞ。このように20年は本当に喜び組が多いのだが、実は、その1年前(19)デビューの、CIXやVeriVery、AB6IX、ONEUSあたりからこの系譜は始まってたのだ。だがしかし、最初こそお揃い衣装で決めてても、カムバを重ね、曲が深刻になると共に(なぜか皆深刻ぶりたがるので)お揃い率は下がっていく。今後も下がりそう。私的にはとても残念だが、アイドルだって売れないと食べてけないので、しょうがない。

あと、P1Harmonyとか先日デビューしたばかりの未来少年とか、お揃いかどうか見極めが難しいグループも結構いる。未来少年なんかはまだこれから揃えてくれそうが、P1harmonyのようにHipHopよりのところ、あと、踊りまくることは踊りまくるがMCNDやONFなどの元気グループも、楽曲よりもコンセプトにあわせてお揃いにしがちなので、揃っててもそんなに(私には)刺さらない。ま、でも、そんな贅沢いってられない、揃えてくれたらそれだけで嬉しいので、とにかく、どんどん揃えてほしい。

衣装は見かけだけの癖なので、今回名前を出したほとんどのグループを、私はよく知らない。そういうことが多くなる。しかし、私が大絶賛してるENHYPENだって、楽曲には長らくまったくひっかからなかったのに、衣装で衝撃を受け続け、連日見てるうちに、結果的には曲にもずっぽりはまるっていう、そういうこともあるのだ。見た目って大事。癖って大事。

 

最後に、17年デビュー「生涯いちダンスグループ」を掲げて踊り続けるA.C.Eの「胡蝶の夢」衣装ワークをめでて落ち着きたいと思う。最後までおつきあい有難うございました。

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時代劇衣装のお揃いは一曲限りになっちゃうが、その分かなりいい。