お留守番のあとに。

RIISE、わかりやすい「景気がいい」曲、ありがとうございます。

【SM編】人たらしアイドル オブ・ザ・イヤー!2020

歴代の人たらしはこちら。

 

temuo.hatenablog.jp

 

さて。明らかに過活動だった2020年のSM。特に、NCTは、デビュー時から「5年は見てくれ」とスマンが猶予を請わねばならぬ程、難解なジャンルとシステムに果敢に挑戦し続けてきたわけだが、2020年はとうとうその5年目。もう遊んではいられない。何が何でもミリオンを出さねばいけない年を迎え、闇雲に、良曲をリリースしまくりMVを作りまくり、メンバー総動員で置きに行った、大変見どころの多い1年となった。

ということで、終わってみるとSM界隈ばかり気にしてたので、2020年度の人たらしアイドルは、SM限定で選ぶことにした。



1位 ショウタロウ(NCT2020・NCTU)

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衝撃のショウタロウ

2000年生の日本人。2020年デビュー。アイドル1年目。

従来のSMにはなかったカワウソ系童顔に、とんでもないレベルのダンススキルという極端なギャップ萌により、我ら同胞よりはるかに多くの韓国人ファンを産出し、全員骨抜きのメロメロにしてしまったニュータイプ。あまりの可愛さ・愛おしさゆえに、韓国ファンは、彼を孫扱い、つまり自らの第一人称を、ばあや・ばあさん・ばあば、など祖母呼びでアイドルに語りかけるという、にわかには信じられない現象を巻き起こした。NCT内でも、ものおじしない・誰にでもなつく・常に笑顔・常に柔らかい・相槌が途絶えない等々、これで愛されないわけないだろという万全の態度で、あっという間に馴染んだ模様。まったくの外様から短期間でこれだけの状況を作り出したショウタロウ、人たらしとしての能力は、100億点満点といえよう。

100億点満点であるがゆえに、あえて言及しておく。顔がかわいいからといって、ショウタロウはアホではない。ふわふわしてるからといって、アホではないのである。むしろショウタロウがへらへら笑ってるのは、大きな自信と覚悟があるからだ。早くも、総リーダー・テヨン様の代役で第7感を歌って踊るとか!各社トップアイドルと共にGOT7カバーをやってのけるとか! こんなリスキーな仕事を受けるのは度胸があるとかそういうことではない。「あのくらいのダンス、俺ならできる!」という自信があるということなのだ。昔のマーク同様、断ろうと思えば断れる仕事を自らやれます!やります!といってやってる気がしてならない。なんなら緊張の為、本来ならもっとできたはずが失敗してあんくらいの出来になってしまった、くらいに思ってるかも。

ほかにもいろいろあるが、結果からいうとショウタロウ、ものすごーーーくしっかりしてるプロで大人なのだ。今回は、異例づくしのデビュー活動となっており、SMがどうしようとしてるのか、ショウタロウが本当は何を狙っているのか、それでなくてもわかりづらくなってて見ててイライラするけれど、今、いえることはただ1つ。ショウタロウがうふふと笑えば笑うほど、へらへら相槌を打てば打つほど、そんなモヤモヤやイライラが全部消えて「おぉぅかわいいのぅ〜」と思わず目を細めて画面に近づいてしまうということだ。本当にかわいいのだ。もう、何もかもどうでもよくなるかわいさ。私でさえこうなのだ。韓国人ファンの祖母化、まったく笑えない。ショウタロウの笑顔は、「たとえこの人がどんなに極悪人であったとしても積極的に喜んで騙されたいよな〜」と思わせてあまりある威力がある。やっぱり、人たらしNO1で間違いない。これほどの人たらしが、日本から、しかもEXPGから出るとは心底思わなかったことも含め、おおいに評価したい。



2位 ウィンウィン(NCT2020・NCTU・WayV)

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ウィンウィンサラン団に入りたい!

1997年生の中国人。2016年デビュー。アイドル5年目。

ウィンウィンサラン団(愛好団)とは、NCT内にできたウィンウィンを愛してやまないメンバーたちによるサークルみたいなもの。こういうものが、一般人側ではなく、同僚であるメンバー側から自然発生的に盛り上がるのは珍しくないが、そんな内輪受けネタを、世間にコンテンツとしてあげてくることは正直珍しいしすごいことだ思う。それほどNCT2020は無礼講ということだ。期間限定の祭だしな。

2年前、NCT127からWayVに人事異動。ウィンウィンが127から離れることへの公式説明がなかったことについて、いまだ恨まれているSMだが、チームとしては、離れ離れになった結果こういうサラン団ができた、ってことだ。

ウィンウィンは、元々ユウタやテイルに愛されていたので、それが広まったということだが、このサラン団の何がいいって、人前で、いや本人の前でさえ「きゃぁ〜かわいい!大好き〜〜いやも〜〜たまらん〜〜」など、どんなに絶叫しても許されるところ。さらに、実際にウィンウィンに触れたり、抱きしめたり、キスしたり!と思う存分、愛を叫び愛をぶつけられるのが素晴らしい。好きな人に向かって「好きだ!」と告白できる幸せ。そして、ウィンウィンは決してそんな状況を許してるわけではなく、逆に、大層嫌がって逃げ回っているとこがポイント。団長(テイル)がいうように、「一番の魅力は、我々の愛情を拒否するところ」なので、人たらしとしては、これまたニュータイプというか最終形態というか、かなりの上級編(大人編)だ。

昔、ウインウィンがなぜこんなにメンバーに愛されるかという理由に、しんみりと「僕の韓国語があまりに拙いからだと思う」と大真面目に語っていて、なんていい人なんだ!と感動した。馬鹿にされて、からかわれてると感じたのね。自分がどんだけ美しい顔してて、かわいらしい性格してるか、知らないのね。ほんともう抱きしめたくなった。そう、彼は、真面目すぎるほど真面目な人であり、普通の感覚をもった人間であり、常識のある「まともな人」だと思う。嘘つけないし、おべんちゃらもいえず太鼓も叩けない。ちゃらちゃらしたところがないのだ。さすが、芸能界にもアイドルにも韓国にも、ま・・たく興味のない人生を送ってただけのことはある。そういう経緯のそういう人物だからこそ、皆から愛をぶつけられる羽目になってるんだなーと思う。5年もアイドルをやって、さすがに軟化というか馴れというか、今では周囲から愛をぶつけられてても「あぁそうなん?」と軽くかわせるくらいにはなった模様。何よりである。あまり負担になっては、団員たちも遠慮(そうでもないか)しちゃうもんね。

ちなみに、WayV内においては、こういう空気は一切ないので中国人メンバーは「は?」という状況である。もひとつついでに、頭のいいジョンウがいうように「ウィンウィンは他人に興味がないだけ」というのも正解。でも、まあジョンウもそういわず、皆さんと共に、サラン団に入ってウィンウィンへの愛を大声で叫んでほしい。きっと逃げてくれるし、ものすごい嫌な顔をしてくれるので、絶対に楽しいと思うから!



3位 チャニョル(EXO)

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魅惑の10股!

1992年生の韓国人。2012年デビュー。アイドル9年目。

思うんですよね、10股ってほんとに褒め言葉だよなって。そうですよね? 「いい奴なんだろうな」って感じしません? 1人の人と愛し合ってつきあうのも大変なこの時代に、ほんとに10人もの人と同時につきあうなんて、そんなことある?的にすごいことでしょ。

第一報が出た時、チャニョルのファンの方が「いやこれは同時に10人の女性とつきあってるんじゃなくて、ここ3年間でつきあった人が延べ10人っていうのが事実でして・・」と言い訳してらしたのを見かけたが、笑っちゃ悪いが大爆笑してしまい、チャニョルもファンもほんといい人だなと思った次第。これはそんな問題ではなく、そもそも10人というのも比喩だろうし、チャニョルという人は、普段からそれくらい多くの人と交流があり愛し愛される豊かな人生を送ってる人物ですよ、と考えてあげるのが正解だと思う。友達のいない私など、心底羨ましい。立派な人たらしだと思う。

いや人たらしというよりは「女たらし」だろという話もあるが、チャニョルは、困った友人(男)の話をとことん聞いて相談にのってあげるらしいし、眠くてもメンバーの送り迎えをし、友達の誕生日にはどんなに忙しくても駆けつけ、仕事でもないのに音楽はたゆまず作り続け、「スッキリ」スタジオが冷え冷えだったからボウリングの話を持ち出してMC加藤を大笑顔にさせる、そんな男なのである。EXOから中国人メンバーが一方的に逃げた時も、社員の誰よりもすごい剣幕で怒ってたのもこの男である。ほんと、男も女も素人も芸能人も自分の仲間のためには、寝ず食わず駆けつける熱い男!というイメージが(個人的に)強い。立派。こんなこと、今どき誰も真似できない。

と、まあ、いくら私が擁護し尊敬しても、「10股暴露」にしろ「メンバーに嫌いな人がいる発言」にしても、現役アイドルとしてはダメージはさすがにでかい。彼一筋ずっと推してきた人には辛いだろうし。事故系ではなくて純粋な噂系スキャンダルなので、時間がたてば世間は忘れてくれるような気はするが、どうだろう。「いい奴」なんだけどなあ。

 

 
『番外編』
スンヨン / WOODZ(UNIQUE・元X1)

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うっかり、SM編と限定してしまったがためにランクづけできなかったが、SM以外では2020年、ぶっちぎりで優勝してた人たらしは、この御方だ。名付けて「かっこいい系人たらし」だ。

こんな人が、PRODUCE系のオーディションに出たら駄目だろう。もう誰も敵わない。

実力体格性格に恵まれているのに、根っからの人たらしときている。ぶっちぎりで優勝してたはずだ(見てないけど)。これほどの人材が意を決してオーディションに出よう!と覚悟したことがすごい。他人の作った曲を若人と一緒に踊って歌う生活を目指すわけだから。でも、その理由が「ずっと1人でやってたら寂しくなってきちゃって」などという奥田民生氏みたいなことだったらしいので、それを聞いて、またかっこいいと納得したり。でもまあそのお蔭で世間は彼をとくと知ることになり、結果、すごく売れたのだからよかったのかもしれない。とにかく、何をしても何を言っても逆に何もしてなくても「かっこいい」のである。「かっこいい」が服を着て歩いてるようなものだ。

会う人会う人、全ての人と仲良くなり、しかも、才能があればあるほど通じるものがあるのか年上年下関係なく、すべての才人と繋がっていき、そのうち共に仕事したり遊んだりするようになる、という図式は、まるで映画のようにかっこよく、うっとりする。好きな音楽家とか尊敬するミュージシャンを書いてもらったら、ものすごくたくさんの名前を書いてくれたけど、マニアックすぎて誰1人知ってる人がいなかった(放送局の人の話)というエピソードもいい。私が聞いてもどうせ知らないだろうから調べる気もしないが、なんせ何を聞いても「かっこいい」と思ってしまう人であった(過去形に意味はない)。
韓国歌謡界は、クラシックとアイドルという極端な2世界しかない為、いわゆるアーティストと呼ばれるような音楽をやってる人も、アイドルと同じ土俵で商売していかねばならない。どっちでも別にいい、と考えられる人はいいが、どちらかにこだわりがある人だといろいろ辛かろうなあと昔から思っているが、スンヨンに関しては、あまりにもかっこいい人なので、消費者の勝手な希望をいうと「なんでもいいから、とにかく1日でも多く我々が見られるところにいてほしい!」ということである。自分のやりたい音楽活動とうまく折り合いをつけて、2021年も調子よく売れてくれることを、本当に本当に心から祈るばかりである。どんなにかっこよくてもどんな人たらしでも、見えないことにはどうにもならないのだから。