お留守番のあとに。

正直ミン・ヒジンもパン・シヒョクも好きじゃないので、どうでもいい。

【GFRIEND】一世一代の大変身! 妖しく美しい女神の裏には。

 

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ちょっと! どういうこと? この夏のヨチン大改革について、さほど誰も騒いでないの、おかしくない?   

たしかに、この夏は、人気大沸騰NiziUをはじめ、BLACKPINKとかIRENE&SURGIとかITZYとか、ガールズグループの話題が豊富だった。それはわかる。なんか一言いいたくなるよう案件ばかりで、いつになく、大渋滞の充実っぷりだったと思う。に、してもひどくない?! ヨチンって一応デビュー以来ずっと売れてる数少ないトップグループで、しかも6年目のベテランなんだぜ。それが突然、安定という椅子から飛び降り、「もうこんなもん要らんのじゃぁ〜〜〜!」と放り投げる蛮行に出たのだ。「いっぺん死んで生まれ変わるつもり」の挑戦だったんだぜ? どうしたどうした何があった?と思うのが普通じゃないか。もうちょっと大騒ぎしてほしかったなあ。あ、しました?もう終わったってこと? いやいや全然いいたりないんですけど。


まあ、いい。とりあえず、一方的に説明させていただくとだな。

最大のオドロキポイントは、ヨチンさんが、遂に「垢抜けてる」「イケてる」ところにシフトしてきたことだ!

そう。デビュー以来、「パワー清純」で爆売れしてきた魅力ってのはな、単に、初々しいってだけじゃなく、私は「素朴すぎて垢抜けない」っていう魅力だったと思ってるのだ。いやほんとに。かわいいしかっこいいけど、でも「今っぽくないよね」というところが実はヨチン最大の長所だと考えてきた。それは、昭和テイストの歌謡曲みたい曲ばっかり歌ってるとか、曲にあわせて衣装やヘアメークも昔っぽい、とか、それなのにダンスは激しくて何かに取り憑かれたよう。とか、それらがあいまって、ヨチンさんといえば、私の中では「暗い」「いたいけ」「もっさりしてて垢抜けない」というイメージだった。

 ちなみに、私個人は、ヨチンさんの「暗い」ところがお気に入り。暗くてかっこいいところが好きなのだ。DREAMCATCHERがやってることも暗くないと成り立たないかっこよさだが、ヨチンさんも暗いからこそ、かっこよさが光り輝くと信じてるので。実際のメンバー本人の性格があんなに明るいのに、なぜそんなに暗く見えるのかについては、ずるいようだがよくわからん。多分、顔つきかも。なかなかああいう顔つきないと思う。ちょっと変わった顔してませんかね? ま、ヨチンさんのこと、暗いって言ってる人、私以外に聞いたことないので深く説明するつもりはなくって、そのかわり世間一般的なことをいうと、多分、よその女子グループより、ヨチンファンって「守ってあげたい!」という気持ちで応援してきた人が多いと思う。清純といえば聞こえはいいけど、そのコアは「いたいけ」「垢抜けない」ところにあるので、ちゃらちゃらしてる女子が嫌いな人はヨチンにはまって当然なのだ。サマーソングにしてもラブソングにしても、ちゃらちゃらイケてる曲は歌わないというポリシーは絶対的に守られ、ファンは裏切られることはなかった。だから売れ続けたのだ。

「素朴でおとなしく、幼くていたいたけで、真面目で生意気なことをいわなくて、こっちのいうことを従順に聞いてくれそう!」と思わせるので、「俺が!守ってあげねば!」という「庇護欲」が発動するのだ。自分が上に立てることをかわいいと思っちゃうしくみ。オジサンとかに多いと思う。一部のオジサンは「イケてて、ハジケてて、キラキラ眩しい、今どきのオシャレ女子」が苦手だから。もちろん、オジサンだけでなく、オジサンの心をもった女性にも女子にもお兄さんにもいえることだけど。

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そんなヨチンさんが挑戦した「APPLE」での超弩級変身劇。もっさりを払拭し、垢抜けててイケてるオシャレへの挑戦だ! あまりに見事で言葉がない。

APPLE」は、舞台がギリシャ神話らしく、ギリシャ女官のような真っ白ロングドレス(深いスリット入)をまとい、足には、古代風の編みあげブーツ。そして、白塗り!真っ赤なルージュ!超金髪! 超赤髪! ひっつめ!超カラコン!。。。もう宝塚レベルの厚化粧。別人レベルのビジュアルだ。

曲がまたステキ。どっどどっどどっど・・・なんちゃらシャッフル?てんですか?すごいかっこいいし気持ちいい。ギター(本当はハープの音色のつもり)がいざなうイントロもステキだし、欧米の最新音楽トレンドわからんけど、昭和レトロ歌謡曲でないことだけは確か。もう、この曲が気持ちよくて気持ちよくて・・・ずっと聞きっぱなしでも全然飽きない。

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普通、こんだけわかりやすく派手にすると、華美で成熟、SEXYオシャレ!になるはずが、全然ならないwヨチンさん。さすが。どうも「怖い」のである。不気味。エッジがききまくってて、ホラーとかオカルトの美にまで到達してしまってる。

それもこれも、私はヨチンさん独自の「暗さ」のせいだと考える。あれだけ腕や脚を出してくねくね踊ってる(誘惑ダンス)のに「なんだか怖くて近づけないわ〜」と腰がひけてしまうのは、彼女たちの持ち味である暗さとか硬さのせいだし、本当にヨチンさんしかできない芸当にまで昇華さえてて素晴らしい! 

少なくても、オジサマたちの「俺が守ってあげないと」という庇護欲は削がれたはず。もう、いたいけで弱々しい素朴な少女ではない。ヨチンさんは、妖艶で美しくそしてちょっと怖い大人の女性として、新たな世界へ飛び立たれたのだ。むこうから、守ってほしそうな顔して誘ってくるくらいの怖い女性になってしまったので、もう誰の庇護も必要ないし、そんなファンはもう必要ないのかもしれない。

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実際、ヨチンのこの大変身カムバ、オジサンたちはどう受け取ったのだろう。曲にしても姿にしても「こんなの俺の好きなヨチンじゃない!」と思った層がいかほどいたのか気になる。が、それ以上に「今度のヨチンいいじゃない!」と新規で魅了されてくれる人がいそうなので、ま、いっか。いいいい。

私は、変身前も変身後も、ヨチンさんならではの「暗さ」が一切失われずて、ますますパワーアップしていきそうなので、当然、これからも変わらず応援するつもりだ。

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さて。さて、である。

私的に大事件だったこのヨチン大変身。実は、BigHitの代表、パン・シヒョク氏が仕掛け人である。大きな目でみると、その事実のほうが大事件かもしれない。

ヨチンの事務所ソスミュージックは、先だってBigHitに買収された。直後にでた前作(タイトル曲「Crossroad」)では、BigHit陣が制作に加わっていたにもかかわらず、従来のヨチン路線を阻む要素がない作品であり活動だった為、世間がほっと胸を撫で下ろしたばかり。

ところが、今作で、突如として本気出してきたパン氏。曲や詞を書くのみならず、全体コンセプトを打ち立て、世界観を描きまくり、大きなことから細かいとこまでディレクトしまくり、ヨチンメンバーを何度も集めて、丁寧に説明指導したらしい。しまいには、ウナとユジュにメロディメイクさせてみたり歌詞を書かせてみたりまでしている。この世界観を理解して表現させるために。大変ないっちょかみっぷりである。いや、いっちょかみっていうか、何もかもプロデュースしまくったわけだ。結果できあがったものが、あれだけ素晴らしく、魅力的なものだったあげく、私自身がはまってしまったので、文句つけられない立場だが、う〜〜ん、でもちょっと嫌だなあと思ってしまった。

私は、BigHitやパンさんのこと、別に好きでも嫌いでもないと思ってたが、今回のことで、「私、パンさんのことちょっと嫌いかも」と気がついてしまった。BTSとかTXT、そしてヨチンに対してさえ、これだけのいい仕事してくれてるのに。すんまんのぅ。なんか生理的に駄目なのかもしれない。

 ヨチンのアルバムは、パンさんお得意の「回シリーズ」3部作になっており、今回のApple入ってるのは2作目である。てことは、次のアルバムが回の最終部になりわけで、パン氏の息がかからないということはもはやありえない。今回はいいように転がったものの、次回どうなるか非常に気になるところである。

 

そして、それ以上に、KーPOPファンの皆さん、そして私が全体のこととして気にしなければいけないのは、やはり、せぶちSEVENTEENのことだろう。

BigHitはソスミュージックのみならず、あろうことか、Pledisまで買収してしまってるからだ。その昔、INFINITEがフルでいた頃のウリムがSM傘下に入ったことがあった。が一時的なものでしかも内容や活動そのものには、ほとんどといっていいほど変化がないまま、すぐ解消されたので、実質あれは何だったんだろう?というほどのだった。が、このたびはバリバリの買収だという。ソスミュージックの代表のソさんとパンさんは、昔からの友達でなかなか仲が良いと聞いたことがあるので、そこは問題なく意思疎通もばっちり綺麗にまとまった買収だったと予測されるのが、プレディス・・・そちらの買収は、ヨチンとは異なり、単に数字と将来性を客観的に判断してビジネスとして考えられたものと思われる。何のって、そりゃせぶちとにゅいすとの数字と将来性。

折しも、ヨチンとせぶちは共通点がたくさんある。

デビューが2015年。最年長が95年生まれ。マンネが99年生まれ。デビューするまでにかなり苦労している。でも、デビュー作からずっと今まで売れ続けている。そして、デビューからのまる5年間、メンバーも変わらず、イメージも変わらず、ずっと同じコンセプトで活動して年齢を重ねて成功してきた、ということ。などなど。

にゅいすとには全く詳しくないので言及できないが、これまでずっとセルフプロデュースで売れてきた唯一無比のアイドルグループSEVENTEENに対しては、主観的にも客観的にも今ののままで全然いいと、私は思う。パン氏もそう思ってるのなら問題ないが、ちょっとなにかせぶちの内容に興味が出てきて「ここもっとこうしたら・・・・」などと思うようになると、大変厄介である。

 

2019年年間、そして、2020年上半期のアルバムセールスは、1位のBTSは当然だとして、2位はSEVENTEENだそうである(半分以下だけど)。現在、BigHitレーベルにいるのは、BTSTXTせぶちにゅいよちんというラインナップが主なところで、それらの合計だけで、全売上の4割を占めているという。お、大金持ち。。。JYPの時価総額が1位に躍り出たらしいが、アルバム売上でいうと4割BigHitが持っていってるのである。これは強い。時価ではなく売上として入ってくるので、次の仕事にばばーーんと直でつぎ込めるのだ。すごい。抜け目のないパン氏のこと、BTSに兵役がかかってくることを見越して、じゅ〜〜〜ぶんいろんな計画を講じていると思うが、ぜひ、入ってきたお金は、新しいガールズグループとかボーイズグループ、はたまたBTSの派生ユニットとかソロとか、そういう諸々の仕事に生かしてほしい。頼む。そうしてほしい。

「どうしてBTSがあそこまでアメリカで売れたのか」を「答えは私が知っている。偶然ではない。全部私が確信してしかけたことで私はその方法を知っている」とまで豪語しているパンさん。そんなに自信があるのなら、よそみしないで、その手腕、TXTさんとニューガールズグループで発揮してほしいと切に願う。いやほんとにほんとに。