お留守番のあとに。

よくわかんないけど、新生Shineeのやる気がすごい。ほんとにすごい。

〖映画〗「悪女」という韓国映画を見てきました。

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美人でかっこいい女性が活躍するスタイリッシュアクション映画は、どこの国でも作られていますが、この「悪女」は、さすが韓国映画だけあって、いわゆるコリアンノアールの要素満載。ひとあじ、ふたあじ違いますね!

バキュンバキュン(銃)ももちろんあるけど、ブッシャーでぐっしゃぁーでびっちゃぁーでドスドス、つまり壮絶グログロの連続なので、アクションシーンになると、常に顔面血まみれ(しかも返り血)なんです。

折角の美人さんが、ほんともう「赤鬼さんなの?」ってくらい常に血まみれ真っ赤っ赤。もう、ほんとすごい。すごすぎる。こんな、ほぼ赤鬼になっちゃうアクションシーンだけど、舞台は必ず、夜とか旧雑居ビル内とか地下とか大雨とか、とにかく「やたら暗い!」っていう状況下なので、スタントマンがやろうと誰がやろうと、全然顔なんて見えないのに、ヒロインであるキム・オクビンという美人女優さんは、9割がた自分でこのアクションをこなしているのです! 9割というのは、顔が全く映らないシーンだけは、スタントマンさんにお願いしたからで、つまり、顔出しシーン(たとえ赤鬼でも)は、100%全部自身でアクションしたってことらしい。す、す、すごい。一体何を目指しているのですか!オクビンさん。すごすぎる。お綺麗な顔に傷でもできたら・・と私ごときが要らぬ心配をしてしまいましたよ。

 

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お話ですけど、これがまた素晴らしいベタなんです。ベタ好き人間としてはたまりません。

子供の頃、朝鮮族の殺し屋組織に拾われ、殺人兵器として育てられた女性。育て親であり組織トップでもあるオジサンに恋心を抱き、遂に結婚するも、新婚旅行中にその夫を殺される。夫の敵討ち大虐殺を果たしたのはよかったが、今度は刑務所ではなく国家情報院に拘束され、国家のために働く暗殺者としての教育を受けることに。数年後、新しい顔(整形美人)、新しい戸籍、新しい職業(舞台女優)、新しい住居で、新たな人生を歩みはじめる。マンションのお隣さんと再婚し、かわいい娘との幸せな3人生活になったのもつかの間、なんだかんだミッションに失敗したり、暗殺者仲間を亡くしたり、死んだと思ってた元夫のオジサンが実は生きてたり、いろいろ想定外のことが起き続ける。そして、その元夫こそ最強最悪の敵であったということがわかった頃には、再婚相手も娘も殺されてしまい、今度こそ本当の意味での敵討ちに行くのであった・・・・・。

 

てな感じ。義理人情とか敵討ちというテーマ、これもまた韓国アクション映画にはよくあるのですが、それが二重三重になっているのが面白いです。

初期設定は「ニキータ」酷似なんですが、そこに「実は妊娠していた」からの「秘密裡に娘を出産」とか「再婚した相手が実は見張り役」とか「整形手術をして美人にさせられる」「昼間は女優、夜は暗殺者という二重生活」「死んだはずの人が生きてる!」とか、ベタすぎる魅力的なスパイスがどんどん追加されて、いろいろ面白くなってます。それらがあんまりくどくならないのが微妙にうまい。これ、ヒロインは生き残ったので(最後の最後のカットは序盤に逮捕される場面とほぼ同じポーズという意味ありげな感じ)、続編を作ろうと思えばいくらでも作れるはず。ちょっと期待してしまいます。

あと、中期は、壮大な韓国恋愛ドラマが展開されます。そこが「ニキータ」とは全然違うところ。「冬ソナなの?」レベルです。この落差がすごい! アクションは好きでも、韓ドラの恋愛もの苦手な人はとても見てられないでしょう。あまりの落差に私でさえ、劇場でめまいがしてしまいました。でも、キム・オクビンさんは、リッパな美人実力女優さんなので、そりゃもう甘ったるい恋愛シーンもばっちり!当たり前ですがうまいです。声も優しく雰囲気がいいです。

  

 

実は、私は、2012年の「殺人の告白」という映画が、なぜか(?)とっても好きなのです。日本がリメークした藤原竜也版も面白かったけど、やっぱり私は韓国版がとっても好きです。韓国映画、画面が暗くてやたら雨降ってていいよね。

その監督がチョン・ビョンギル監督なんですが、あんな面白い映画なのに、あれが初めてとった劇場映画なんですよ。あれもまた、カーアクションがすごいしストーリーもぶっとんでて、「んなあほな!」の連続なんですけど、ほんと大好きで!初めて撮った作品があんなに面白いなんてそんなことある?レベルで気に入ってるんですよ。そんな彼の新作がこの「悪女」と聞いて、ずっと見たかったのです。期待通りで嬉しいです。

 

チョン・ビョンギル監督は、もともとスタントマン養成所としては韓国最高のソウルアクターズスクール(スタジオ?)の生徒さんでアクションに関しては一家言ある人なのですが、プロのスタントマンにはなれなかったらしくて、それで、一般の映画監督になられたようなのです。アクションありきの人だったのですね~~なるほど~~。でも、今回の「悪女」冒頭7分のシーンや、バイクシーンなど、「一体どうやって撮影してるの?」と思わずにいれない斬新すぎる撮影方法や、ただの仇ものに終わらない二段三段くみのストーリー展開とか(脚本も監督が書いている)、アクションはもちろん、アクションだけにとどまらないエンターテイメント面や技術面、美術面のセンスに、ものすごい才能を感じます! 

 

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 細かいところ、いいたいことは山ほどあるのですが、(例えばミッションでの失敗がちょっと多すぎるのでは?とか)(訓練した後より訓練前の方が強かったような気がする、とか)(整形前の顔がそこまでブスではない気がする、とか)、1つだけに絞るとやっぱり、「なた(鉈)」だと思います。

なた?おの?トンカチ?なんだかよく名称がわからないのですが、韓国の暴力映画って、武器として鉈を使用しますよね。今回は、「女性に日本刀」っていう姿にも結構ぐっときたのですが、それよりやっぱり、鉈です。女だてらに鉈振り回すって・・・もう狂気の沙汰です。「哀しき獣」も、朝鮮族の話でしたが、あそこでも鉈がばんばん出てきて、文字通り「なぶり殺す」って感じでした。ちょっとハリウッド映画や日本映画じゃ、武器としての鉈や斧は出てこないと思うんですが、ひじょ~~に恐ろしくてしかもリアル。恐ろしすぎる。そして、なんといっても、「汚い」。グロいことこの上なし。ファーゴなみの汚さです。その辺をぶしゃーーという返り血で表現してるんですけど、もう、、すごい。そんな鉈シーンまでも、主演女優キム・オクビンさんは自分で演じてらっしゃいます。本当にご本人が力いっぱいこめて振り下ろしてらっしゃるのだな!と実感できるのは、「はっひゃえ~~~つ!」という文字にもならないような奇声(掛け声?)を発するから。あの細い腕で、ナタを振るには、あれくらいの声を出さないと無理なんだな、というリアルな空気が伝わってきます。奇声と共にを何度もナタを振る姿、心底怖かったです。

 

 と、いうわけで、鉈から日本刀からライフルからなんでも使いこなす恐ろしい女ですが、ちょっと南方系(日本でいうと前田典子オンニのような)美女、色黒で眉毛くっきり瞳しっとり、のキム・オクビンさんの魅力全開映画ですので、赤鬼フェイスを見る勇気がある方には、オススメします。