お留守番のあとに。

RIIZEあれだな、ほんとに「昔っぽい」曲しかやらない主義なんだな。

【SNUPER】SWEETUNEが売れている世の中であってほしい。

Snuper.すぬぽ。2015年11月デビューの6人組。
ここがそろそろ、なんとか。。。なんとか、どっかーんと売れてくれないかなっ! 
と去年暮から祈るような気持ちで見守っています。
 
とはいえ、このグループのことメンバーのこと、そんなによく知らないのです。なんじゃそら。
この子たちがかわいいとか大好き、とかそういう話ではなくて(いや好きですけど)、それはそれとして、それとは別に、まず私のどストライク神こと、SWEETUNEの全面プロデユースを受けているから、です!
SWEETUNEさんとこが手掛けたグループに、いま、再びどっかーーんと売れて欲しい! 
そういう時代になってほしい、そういう世の中であってほしい。とまあ、そういうことなんです。
 
SWEETUNEは、ハン・ジェホ氏とキム・スンス氏が08年に立ち上げた音楽制作チーム。
もともとは会社名だった為、長い期間、作曲者クレジットも個人名義で、一般大衆が目にする名前ではなかったのですが(2015年くらいからSWEETUNE名義でクレジット出すようになりました)、いわずとしれたKARA,Infiniteなどに大ヒットナンバーをたくさんもたらし、ビッグネームにのしあげた人たちのことです! 彼らがいなければ、KARAとピニの大化けはなかった、とさえいわれてる方たちです!
もともとは、SMのA&RにピックされてSMお抱え作曲家だったので、昔から、SMの諸グループやソロに曲を提供することが多いし、単発の仕事をいれると、他にも幅広いグループに曲を書いています(日本のアイドルグループにも)。
 
私はですね、彼らが作る曲の傾向が、すごく好みなのです。ドンピシャです。
延々聞いていても飽きないくらい好きです。なんかもうDNAレベルで好きです。
しかし、更に気に入っているのは、彼らの場合、ただ曲を書くだけでなく(そういう仕事もあるでしょうが)、そのグループの全面的プロデユースをまるっと請け負うのが得意、というところです。
 
そう書くと、お察しのいい方におわかりでしょうが、そういう人たちとの仕事、よく言えば「全面プロデユース」ですが、悪く言おうと思えばいっくらでも悪くいえるんですよね。曲や詩にこだわるのはいいけれど、「もうそんなのどっちてもいいよっ」的な細かい音や言葉一個一個までこだわってて面倒臭いし、衣装から振付からMV演出から、なんでもかんでも「口を出さなくては気が済まない」というふうに捉えてみると確かに大変そうです。あ、ごめんなさい、これ全部想像で一般論をいってますから違ってたらごめんなさい。でも、日本でもそうだけど、こういうタイプの仕事人というのは、うまくいってる時、つまり、そのイメージが当たってて爆発的に売れてる時はいいけれど、ちょっとそれを外した時とか、売れ行きがよくなかった時とか、あるいは、何作も何年も続けすぎてマンネリしちゃった時とか、グループ事務所側も「ちょっともう先生とことはしばらく距離を・・・」という気持ちになりがち。
なぜなら、SWEETUNEは、経営者でなくクリエイター。視聴者のマーケティングに長けているわけでも(そもそもしてないと思う)イメチェンの必要性を感じる人たちでもなく、当初の「このグループには絶対こういうイメージが似合う!」という、いわば「ピンときた!」というクリエィティブ勘? だけを頼みに、ずっとそれを全うしようとするタイプだと思うので。イメチェンなしでは、とても長期的に王者でいることは難しいのに。
 
 
というわけで、黄金期には、
KARA,Infiniteをはじめ、Rainbow,NineMuses、Boyfriend,SPICA など多くのグループの全面プロデユースを担当、そりゃもうすごい勢いでヒットを飛ばしてたけれど、徐々に皆さん、違う作曲家にオファーしたり、活動しなくなってきたりして、ぐっと減りました。
折も折、14年末には、イ・ジュヒョン、ファン・ヒョン、G-Highの3人さんがSWEETUNEを脱退し、MonoTreeという新しい音楽制作チームを起ち上げちゃって。多分、ハン・ジェホさんとかより5~6歳年下なんじゃないかと思いますが、別に喧嘩別れしたわけじゃなくて、もっと海外からの仕事やスタッフと仕事しやすい会社を作りたかったみたいです。
MonoTreeは作ったけれど、SWEETUNE時代から一緒に仕事してて、仕事ぶりを見てきてるので、そりゃ曲調は似ています。傾向も似ています。なんというか、音の厚さとか、派手なブラスセクションの多用とか、大サビには必ず音引きを長くする特長とか、「キモ」の作り方や、ドラマティック、エモーショナルが大好きとか、イントロにはインパクトあるリフをまずのせがち、とか。ひとことでいうと、やっぱり歌謡曲なんですよね。80年代日本ではやってたような。ちょっと懐かしいJ-POP感。そして特に、バラードでもハイテンポでも、追い立てるような「疾走感」がそっくりです。煽り方のクセが双方すごい。しらんけど。
なので、当然、SWEETUNEが好きな人は、MonoTreeも好きなのです。当然、私も好きです。もう一人のゆうと君がいるON/OFFが遂にデビューしましたが、MonoTree担当らしくって、これまたいい曲ですごく嬉しいです。やっぱり好きですね両方。
 
 
でも。
でもしかし。どうやら、MonoTreeさんとこは、全面的にそのグループをプロデユースするということは、してないみたいなのです。(してたらごめんなさい)単純に、よい曲を作り、よいグループに提供し、よい成果を出し、それをよく循環させる、というビジネス発想に特化した会社を目指してるらしいので、「このグループのこの子たちは、かっこいいオッパより、隣のかわいい幼馴染が無理して大人ぷってるイメージの方が、絶対似合うってば!それで行かなきゃ!」みたいなことには、全然興味ないみたいなのです。(あったらごめんなさい)
設立以来、Stellar姐さんをはじめ、EXO(MyAnswer),SJ(Majic)とか、あちこちでいいアルバム曲をたくさん提供しているMonoTreeさんですが、単純に楽曲だけのオファーをうけて提供する姿勢、それはそれで結構なことなのですが、
 
やっぱり、私は、SWEETUNE全面プロデユースのグループ活動をみて、また興奮してみたいっ!!
という思いが捨てきれません。
 
そういうわけで、
2014年くらいから、ぐっとその仕事ぷりをお見かけしなくなったSWEETUNEさん(いややってはおられると思います)が、ここんとこ、ずっと請け負ってらっしゃるのが、ROMEO、そして、SNUPER です!!
が、ROMEOがこれまた、発足する当時から、日本のポニーキャニオンフジサンケイグループ)が一枚かんでて、それなのに、日本デビューはぐっと遅れてごく最近、とよくわからない戦略で、大体ここのグループコンセプト自体が微妙すぎて私の手に負えない(でも悪くないとは思う)ので、
ここは、ひとつ、SNUPER一本で、応援してみたい。 と思ったわけなんです。
 

 

 
ちなみに、参考までに、SWEETUNE(多分、グループコンセプト決めてるのはハンさん1人じゃないかと思っている)が絶世期に決めてたグループコンセプトを紹介させて下さい。
 
KARAは、「カリスマ性などない、ちょっとダメっぽい、かわいい女の子」です。秀逸だと思いませんか? ギュリさん本人が日本で売れた際いってたけど、彼女たちは、少女時代とかワンガとかと違って、圧倒的に実力も根性も足りてなくていつもどこかそれを気にしているという話とシンクロしてる、すごく印象深い話です。本人たちのそういう境地を見抜き(実際デビューした時は歌もダンスもすごく下手でプロっぽくない女子たちだったらしい)ハンさんの「思わず頭を撫でたくなるような、もうダメだなーーかわいいなーーこいつ」(私の解釈入ってます)というイメージで売るべき!」というコンセプトは大当たりだったな!!!と7年たった今でもぞくぞくします!
一方、Infiniteの方は、ズバリ「執着」でした。
すごくないですか!? 私は全く韓国語できないのですが、その私にも、彼らの曲が、そして恐ろしいことにその振付からも、その顔からも、総合で「この子達、ものすごい執着~~いつも粘ってる~~」というのが、当時からちゃんと伝わってましたから。狙いどおり。すごい。
そうなんです、KARAもピニも、曲も詞はもちろん、特に衣装と振付が全部一貫してるイメージでいいんです。スタッフは面倒臭いかもしれませんが、やっぱりこちら(てか私)は、最高でした。わかってもらえるか微妙ですけど、KARAもピニも素晴らしい!大好き!といいながら、どこか私は「大爆笑してる」んです! どうしても笑う。最低でもニヤニヤしちゃう、今でもたまに見ると絶対にやにやする。バカにしてるわけじゃないんです。なんていうかな。もう笑うしかないくらい、その創り上げた世界が完璧で、いうなれば、行き過ぎた箱庭感が完璧すぎて「もうここまでやられたら笑っちゃうよ~~もう勘弁してぇ」的なアレです。そこまでやってくれる人ほかにいませんから。そして、多分、私は、手を叩いて爆笑しちゃうSWEETUNEのセンスが、生きていくのに必須なんです(大げさか)。求ム。爆笑ハコニワアイドルグループ。
 
 
話戻りまして、SNUPERというグループもまた、SWEETUNE的な全面的なこだわり指南があちこちに表れてる気がします。
今回は、一体、どんなループコンセプトなんでしょう。言葉を教えてほしい。。。私も言葉を言い当てられないけれど、なんか。なにかわかるような気がします! うん、わかるよ!
 
今時すぬぽは、デビューからずっと「まったく同色同デザインのスーツ」とか「まったく同じ白シャツに黒皮パン」だったり、しかも昔のアイドル然とした古びた衣装が多いんです。新人演歌歌手かってくらいなんですが、それでこそSWEETUNE流。たまりません(新曲は初めて流行にのったワイドパンツ、そして皆別々)。顔も(初見は)特に変わった子がいないし、身長もほぼ180㎝前後で見分けがつかないんです。ついでにいうと、性格的にも行動的にも、極端な人が1人もいない。あまりに普通の人たちなので、そんなに身長が高いこともいわれてもわからないくらいです。
この「なんとも凡庸な感じ」「薬にも毒にもならない平凡性」加えて「ちょっとヘタレ?感なの?」というとこが! とてもいい!
ピニもずっとそうだったじゃないですか。今から思えば、あれだけクセの強いメンバーだらけなのに、当初なぜか凡庸な人たちというイメージだったし(あれ私だけかな)。あれだな、目立つ個性を嫌うんですねハン先生。制服みたいなの大好きだし。逆に、そういう見せ方で舞台あげてくるところに、すごい可能性を感じている私です。
そういえば、ボーカルの声の出し方から、、フォーメーション(必ず全員よく見えるようにしてる)振付(言葉の長さにあわせてフリの長さ短さをあわせる)というのも、ピニの時と何かと似てる。それくらい、ハンさんが(もうハンさん決め打ち!)すぬぽのプロデユースにのりにのってると理解しておきたいところです。
当然、楽曲も粒ぞろい。久々の気合の強さを感じざるをえないんですけど、なぜ、もっとどっかーーんといかないのか。
デビューからよかったけど、去年秋のIt's rainingから始まって、今年はずっといい曲揃い。このたびのStars,なんて、SweetuneのSweetuneらしさが信じられないくらい炸裂してるので、ぜひ、振り付けと共に、みんなに見て頂きたいなあ。絶対いいから。別に、第二のピニにならなくてもいいし、なる必要もないけれど、とにかく、もっともっともっと売れて欲しいんですよね。みんなのために。
 
 
あのね。なんか、ですね。余計な思惑でしょうが、
外国曲ばかり買い付けて、それがそこそこヒットしたって、なんかこう面白くないじゃないですか。それでいいですかっちゅう話ですよ。世界的な音楽的流行もあるでしょうし、コストとか時間とかいろいろアイドル事業も大変なんでしょうが、(韓国)国産の作曲家チームのことも、もっともっと盛り上げていきましょうよ。それこそ、K-POPじゃないですか。
って、私がよその国のことをとやかくいう資格はありませんが、でも、私自身は、SWEETUNEやMonoTreeだけじゃなくて、某兄弟とか、某横蹴りとかKnzieオンニまで、いろいろ、韓国人作曲家さんが作る楽曲やそれを歌い踊るアイドルたちが、とても好きです。そういうのに特にK-POPを感じます。
どうなんでしょう。
 
 
すぬぽ。もっともっと売れますように。まずはそこからだ。
※現在、SWEETUNEは、作曲家作詞家エンジニアなどが所属し、全員で11人いるということです。