お留守番のあとに。

正直ミン・ヒジンもパン・シヒョクも好きじゃないので、どうでもいい。

この人のこの瞬間にぐっときた大賞2017

グランプリ パク・ウジン

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何度見ても感動するごっつい指の強い圧

 

<対象> 6月「PRODUCE101sea.2」での、6位発表直後の瞬間。

<講評> ぷでゅ2最終回、WANNA ONE入りがかかる順位発表は、何度見てもぐっとくる。11人11回分ぐっとくる。さすが、2017年を象徴するぐっとくる番組、ぐっとくるグループだけのことはある。グランプリ決定だ。11人それぞれの反応が、本当にその子らしい、あるいは、全くその子らしくない反応で、どちらも大変見ごたえがある。この日から随分たって、今は11人の性格を概ねわかったつもりでいるけど、改めて見直すと、原点に戻って「ほぅ…」と新たな発見をした気になるのが、この映像の素晴らしいところ。何度も見返したい。オンさん、ジェファン、りんりんなども相当いいとこいくのだが、ここ一番となると、やはりウジン君である。BOA代表様が「ぱく・うじんっ!」と高らかに読み上げた瞬間、わっと両手で顔を覆うという少女ちっくなリクアション。かわいいーーーっ!かわいいにもほどがある!かわいい!ウジン君に、もともとこういうクセがあるのか、それとも、咄嗟にそうしてしまったのかよく知らないのだが、とにかくかわいかった。もうほんと、その一言である。彼の手の指は、太く短くごっつい形をしてて色も真白じゃなくて土色みたいで、まるで農耕民のようなのです。そんなゴツゴツした男っぽい手で、顔を丁寧にすっぽり覆う少女っぽいリアクションという、その意外性もいい。そして、この時の姿勢がとてもよくて、別に内股とまではいわないけれど、とにかく、ぴっちりきっちり小さくまとまっていて、その全体像がとてもいい!かわいい。さらに、このポーズをとったのはわずか2~3秒で、その後はすっきりして、人が変わったように堂々と歩いてって、堂々とスピーチしてたのも印象的。かなりかっこいい。好きにならずにいられない瞬間だ。そういう対比も含めてウジン君がもっともよかった。

 


2位 DAY6 

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このベランダのシーンも大好き。ほんとに幸せそうで。

<対象> 2月「イエッポソのMV」での、過去映像全部。

<講評> 瞬間じゃなくて、このMV全体が受賞対象。これ、普通に見てられるのは最初30秒くらいで、あとの4分近く、ずーっと号泣しっぱなしという驚異の映像である。ぐっとくるどころの話ではない。しかも、見るたび号泣だ。いちいちだ。必ずだ。なんちゅう破壊的かつ圧倒的な映像だろう。宗教か。ストーリーは、なんてことない。昔つきあってたカップルが、心のすれ違いから別れてしまう。随分あとで(?)その女性が会社で1人残業してると、とあるメールがPCに送られてくる。何だろう誰だろうと開けてみると、昔、その彼とつきあい始めた頃から別れるまでの思い出がまとめられたもので、それを見ながら、女性はあぁ懐かしいなぁ楽しかったなぁこんな時もあったなぁと、1人深夜のオフィスで思うのであった。。。みたいな話。これがまあ泣けるのなんのって。MVは、DAY6のものだが、ほぼメンバーは出てこず、8割方2人の過去映像だ。二人がいちゃいちゃしてたりゲラゲラ笑ってたり、とにかく幸せそうにしてればしてるほど、泣ける。最後の大サビのあと、破局シーンになるのだがもうたまらない。もちろん、この歌のメロディーや曲が素敵で(歌詞は私わからないので)泣けるという部分もあるだろうが、実は、バンド映像だけではさほど泣けない。いい曲だけど。やはり、この過去映像、そして、この女優さんの力業が相当すごいのだと思う。一体何者?感が漂う。ただ、こんなに泣けるの自分だけかも。という逆の自信があったので2位とした。

 


3位 カン・ダニエル 

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よく見ると、ダニエルだけじゃなくて、リンリンもジェファンも「はよ!」という顔してる

 

<対象> 12月「MAMA男性ベストグループ賞受賞スピーチ」での指図してる瞬間。
<講評> カン・ダニエルという男は、ただのかわいい大型犬でもなければ、ただのおふざけ小学生でもない。本当は「勘がよくて根性があってイケズなところも厳しいところも気が強いところも気が短いところもある、仕事ができる男」ってことが、よく示された瞬間だ。これまた見ごたえ十分。既に泣き始めて動けないジソン氏に、「ほれジソン、挨拶せんと…こっち来て…真ん中…」とまず指示出したダニエル。ようやっと真ん中に来たかと思ったら、胸がつまっていつまでたっても全然喋れない彼に、「はよ!…なにやってん…はよ、そっち!…挨拶っ!」と、イライラを隠そうともせず、もう手を出して指示だしてる姿。ぐっとくる。怒ってるダニエルかっこいいー!めっちゃかっこいいーっ!テキパキダニエルかっこいいーー!その後、自分もちゃっちゃとソツのないスピーチをし、その後、トロフィを「お前これ頼むわ」とデフィに渡して、後列に下がり、隠れてやっと泣き始めたダニエル。泣きたいの我慢してたんだ。段取りがすごい。こんなパニックの中で、こんなにテキパキできるソツのない人だと思わなかった。いや、思ってた(どっちやねん)。そういや最初出てきた時はこの感じに近い印象だった。ちゃらい。気が強い。子供っぽい。思ったことすぐ口にする。スタイルはいい。気が短い。「ヤンキー上がりかっ」て感じだったのが、見るたび洗練されてって、無邪気でかわいいとこばっかりフィーチャーされてるもんだから「あぁ私の思い違いだったか」と思ってた。やはり、こっちが本性だったんだなあと思った。多分、あれから「これはやばい」「あっこういうのは嫌われるんだ」「あっこれは出さない方がいいのか」と意図的にどんどん更新したんだなということがわかる。賢い!非常に賢い。頭もいいんだこの男。かっこいいーーーー。

そういうところもあるのに速攻でアジャストしていけるとこが、どセンターに選ばれる器だったってことなんだよなぁ。世間では「ダニエルは絶対怒らない」という話になってるが、そんなの本気で信じてる人がいたら、そのうちきっと後悔する。だって、この男、怒らせるとこっちがチビるほど怖い怒り方する「ヤンキーあがり」(体感上の表現)やで。怖いわーー。そして、かっこいいわーー。怒られたいわーー。「ヤンキーあがりで頭のいいスタイルおばけ」やで!気をつけて!惚れてまうで!

 

 

4位 WINNER 

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最後に手にキス

<対象> 4月「Run To You」Really Really の回全部。

<講評> カン・スンユンは、スピードワゴン小沢だ。初めて見た時「この人○○に似てる」と思ったら最後、その後どんだけそれが間違いだとわかっても、私はもう一生脳内修正が効かないらしい。なので、スンユンは小沢だ。同じく、ジヌは佐藤健だし、カン・ダニエルはカズレーサーだし、ティパニーは仲里依紗だし、チェヨンMISONOだ。もうしょうがない。そういうことで許してほしい。「Run To You」は、あまり見ないシリーズだが、このWinner編は、群を抜いてよかった。ものすごい多幸感。ただただほっこりする。こんなかっこいい小沢が職場にやってきて自分のためだけに歌ってくれたら、大抵の女は、気絶するだろう。あの女はなぜ気絶しない? 映ってるお客さん全員が「もしかしてサクラ?」と思わないでもないが、それ以外は本当に単純にハートウオーミングな映像で、もちろん「Really Really 」は、今年一番の名曲で、荒んだ心がちょっと潤う。本編のMVも、あまりにもオシャレでスタイリッシュですごかったが、まああれはぐっとくる以前に、全編オシャレすぎるからなあ。

最後の最後!彼女の手の甲に、小沢がキスする瞬間は、何度見てもぎょっとする。小沢って、そんなキザなことする人だったのか。よくファンが黙ってないなあと思った。すごい。

 

 

5位 ヘチャン 

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あまり感情を露にしないヘチャンがこの時だけはじけた感じ。あとはクールだった

 <対象> 2月「THE SHOW」での、DREAMが127より先に初1位を獲った瞬間。

 <講評> 今年2017年は、私にとってSMを考える上で大きなエポックとなった年である。それはまたいつか語らせて頂くとして、とにかく、NCTについては、127がこのままの路線でてっぺんとるまでやらせる強い意志を感じた(勝手に)。そして納得した。よくわかった。普通に従来のアイドルぽい歌を歌わせて天下を獲らせるのは、朝飯前くらいに簡単だろうし、やろうと思えば今からでもすぐできるのに、それがどうしても嫌なのだ。次世代のアイドル像を打ち出したいのだ。それなのに。ああ、それなのに、残ってた中高生メンバーで「あ、そうだ」的に、ぽっと思いつきでデビューさせてしまったDREAMが思いのほか出来がよく、当然評判もよく、(自制してたつもりが)ついつい良曲を与えてしまって、本家127よりも先に1位を獲ってしまうというこの顛末。幹部が頭を抱えた瞬間である。頭抱えたいのは、幹部だけではない。最年長マークのなんともいえない「無」の表情。ずっと無。感情が無。わかる。ぐっときた。そして、ヘチャン。誰よりも先に腰が折れた。「はぁ~~~っ!」て声が聞こえてきそう。なんちゅうことをしてくれるんやって感じ? わかる。ぐっときた。なんつってもこの2人、127との兼任メンバーだ。127が主体でDREAMなど副業も副業、サイドでありサブでありオプションであり付録でありご褒美的活動で暫定グループでお遊びなのだよ。と、日々すっぱく指導されて叩き込まれているはず。テヨンはじめ、お兄さんメンバーたちにどういえばいいのか、どんな感情を持てばいいのか、どういう顔して127の活動していけばいいのか。そりゃ複雑。あちらでしんどい思いしてるのよく知ってる2人だからこそ、複雑すぎて可哀想。2倍働いて2倍しんどい思いしてる2人が、こんな目にあって可哀想と思った。しかし、いいものはいい。いい曲はいい曲だし、かわいいものはかわいいのだ。私は、この番組の独断による1位判断が、性格悪くて結構好き。あとのメンバーがまだぼーっとしてるのに、頭の回転が速いヘチャンが速攻で腰折れたの、すっごく気持ち現れてて胸に迫った。マークとは全然違うけど、またこの子も凄い子だなと思う。

 

 

 <次点> 他の記事にも書いたけど、本当の本当は、せぶちエスクプス氏がぷでゆ最終回現場に駆け付けるもみくちゃの瞬間が、ぐっとくる大賞にふさわしいの、間違いないんだけど、ちょっと画像が見つからない。前後の様子も見たいから動画あればよかったんだけど、ほんとになくて残念。でも、画がなくても、噂だけであそこまでぐっとくる話もないから、逆にすごいわあの話。

 

 <おまけ> どうでもいいけど、今年前半は軍服?ナポレオンジャケットの衣装が多くて皆かっこよかった。なにあれ流行ってたのか? アイドルらしくていいわーー。

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追悼

 

12月18日に逝去したShineeジョンヒョンさんのご冥福を心から心から心からお祈り申し上げます。

 

日本のテレビでトップニュースとして大きくとりあげられるほど、いつのまにか、有名な芸能人、ベテランアイドルという大きな存在になっておられたことに、こんな形で気づかされることになるとは残念の極みです。しばらく、Shineeは聴けなくなりそうです。

 

身近にいるメンバーやスタッフ、また、会社の社員や幹部の方など、ほとんどの方は、20代30代のお若い方だろうと思います。管理問題ケアフォロー問題など問うてみたところで、彼ら自身がどうしていいのかわからないくらいショックと混乱でいっぱいだと思います。しばらくは相当辛いでしょうし、相当心配です。

うつ病であったと聞きましたが、うつ病は大変難しい現代の病気ですので、社会全体として取り組んでいかなければなりません。アイドルや芸能人に限りませんが、こうしている間にも、いまも、心が苦しくて辛くて辛くて助けてほしいと1人で悶えている人が、すぐ隣にいるかもしれません。自分自身が健やな心でいられるよう願うのはもちろんのこと、できるなら自分のような者でも、すぐ隣にいるかもしれない苦しんでる人の助けや救いに、少しでもなれるよう努力したいです。

 

私自身としては、同じ親という立場から、彼のご両親、特にお母さまのことを思わずにいられず、それを考えると本当に胸が張り裂けそうです。人間生きてて、自分よりも先に娘や息子が逝ってしまうことほど、辛いことはありません。考えただけでも頭がどうにかなりそうです。心からお悔やみ申し上げます。

どうぞ、ご家族のもとに、再び静かで平穏な時間が訪れますように。メンバー及び関係者の皆さんの心に、健やかな毎日が戻ってきますように。

 

ジョンヒョン、本当にお疲れ様でした。 

もう苦しい時間は終わった、全部終わりましたよ。

どうか、安らかにお眠りください。

さよなら。

 

 

 

 

 

【LOOПΔ】終盤に向けて、盛り上がってついていこうと思う。

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清純派美少女路線のアイドルがあまり得意ではない。

あれこれメークや衣装をがっつり作りこんでくるガールズグループの方が好きだ。なので、昨秋始まったLOOПΔ「今月の少女」も、その仕掛けづくりは面白いし、コンセプトのブレなさやクオリティの高さは評価しつつも、なんとなく前半はあんまり目がいかず、「ふーん」と思っていた。偉そうですみません。

 

あのね、でもね。
そもそも、「毎月1人ずつ美少女を公開していき、12人揃ったところで完全体ガールズグループとしてデビューする」というシステムなんて、絶対面白いに決まってるし、やれることなら誰だってやってみたいアイデアだし、「絶対オタクとかサブカル好き全員が好きなやつ!」じゃないですか。まあ、私も好きですけど! 

だから、鳴り物入りで始まった時は皆、きゃーっ、うおーっと飛びつくけれど、でも、このテの大仕掛けプロジェクトって、最初よくてもそのうちお金が続かなくなって、尻すぼみ的に消失してしまうとか、あるいは、なんとか当初の計画通りにいったけど、そこですべての戦意と経済力を使い果たしてしまって、その後が続かなかった・・・・。てことが往々にしてあるじゃないですか。往々にして! 往々にして! 

 

それにだなー。

大体、18カ月かけて12人の少女といくつかのユニットを公開、2018年春にグループデビュー。ってことは、いかにも、グループデビューこそが最終的なゴールにしてる感じがして、来春以降のグループ活動のこと、誰も何も考えてなさそうだし、全然面白くなさそうだなぁって、初めて聞いた時から容易に想像できてしまうじゃないですか。それに、改めて考えたら、12人の少女が毎月カムバ繰り返してたペースだったのに、そんなのに比べたらどうしたって、活動の回数が大幅に減るわけで!だからこそ、「グループデビューなんかしてしまったらそれこそ一巻の終わり!」っていう雰囲気がプンプンしちゃってるのだ。
と、そういうことも含めての「ふーん」だったのだ。

 

ところが、だ。

「今月の少女」が、じょじょに、清純派美少女だけじゃなく、ポップな子とかクールな子とか徐々にいろんなタイプの子が登場するようになってきて! 当然、その子のイメージにあわせた楽曲でMV作ったり、アルバム作ったりするので、ちょっと「わー自分好みになってきたなーー」と思って喜んだり。どう考えても、大物フィクサーが絡んでるんじゃないのか?ってくらい、じゃんじゃんじゃんじゃん、お金を湯水のように使うシステム(!)がいつまでたっても枯れず絶えず。。。。最初の豪勢な消費っぷりは、全然ハッタリでも見栄でもなくて、「予算はあといくらでも使えるんだなー」ってことがわかったきたり。(知らんけど)


というふうに、私にとっては、この夏あたりから、ぐっと、LOOПΔまわりの状況が変わってきたので、俄然興味が湧いてきて、大変、遅ればせながら、ちまちま見せていただいております。コサンの方、よろしくお願いいたします。

 

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そうすると、見れば見るほど、知れば知るほどに、そのブレないコンセプト、高品質な映像ワークス、楽曲の選び方作り方から、プロモーション、細かい謎解きのしくみまで、本当に素晴らしい内容で、何を見ても舌を巻くばかり。一体、誰が何のためにここまで徹頭徹尾、妥協のないアイドルつくりをしてるのか。と不思議に思うくらい。それくらいよくできている。ほんと感心しちゃって不気味ですらある。一体、なんなんだろう。


LOOПΔの所属事務所は、Block Berry Creative というところらしい。
Lady’sCodeの事務所であるポラリス傘下のレーベルだったが、LOOПΔ立ち上げと同時に、音楽事務所としての仕事を開始。てことはつまり、LOOПΔが先で、その仕事を全面的にやるためにここをわざわざそうしたってことだろう。この事務所のこと、あまりわかってないみたいだが、そりゃそうだろう。LOOПΔをやるためにわざわざ立ち上げた事務所ならば、詳細な情報はできるだけ世間に公開したくないだろうなと思う。先日、このポラリスを逆にBBCが吸収したらしいので、今後は、LOOПΔ専門事務所から、ほかにも複数アイドルをみる音楽事務所として本格的に乗り出すものと思われる。


そして、ほとんどすべての映像作品を製作しているのは、DIGIPEDIというビジュアル制作会社。完全外部の専門会社で、これまた私はよく知らないが、随分前から、男女問わず人気のK-POPグループ(しゅじゅもウィノもしゃいにもろぶりずもおまごるもぐぐだんも、そして今大注目のどぼいじゅも。とにかくいっぱい)のMVなどを作ってきた有名な会社らしい。

そしてそして。一年半にも及ぶLOOПΔの総合プロデュースであり、長らくこのコンセプトを温めて練り上げてきた人、今まさにそれを実現せんとしてすべてのアイデアを出してる人、それが、チョン・ビョンギ氏(Jaden Jaeong)、その人である。

もともと、JYPの社員だったようだ。そこからウリムのA&R室長になって、そこで、Loveryzのデビュー前から全面的に関わり、その辺りから今のLOOПΔの元案を考えていた模様。そういえば、あの時もベビソルちゃんジエジスとか、先行デビューしてたしなあ。なんとなく、ろぶりずの清純美少女路線とLOOПΔ当初の感じ、どこか似てると思ったことあったが、根っこは同じだったって話だ。チョン氏は、15年にウリムとの契約が切れ、その後はフリーランスに。長年の夢であった自らの理想とするアイドルづくり、つまり、LOOПΔプロジェクトに本格的に取り掛かる、と。

 

と、まあ、ざっと、LOOПΔ及び「今月の少女」を作っているのは、このブレーン三つ巴。ということらしい。勉強になった。
で。この三者のどこの誰が、そんな油田でも持ってそうな大金持ちなのか、はたまた、その誰かからどこかのスポンサーに通じる金脈があるのか、さっぱり、見当もつかない。てか、もういいよって感じがしてきてる。だいぶ前から。「なんか知らんけどお金はあるみたいだ」という認識ありきで納得したので、不問に付す。

 

 いずれにしても、チョン氏の話をきいて、本当にこれは羨ましい話だと思った。
世の中にはアイドルになりたい!と願う少年少女がいる一方で、アイドルを作りたい!と思ってる大人がたくさんいる。その辺のオジサンやサラリーマンだってそうなのに、ことクリエイティブな仕事に就いている人たちにとっては、「自分のやりたいことを、やりたいように、やりたいだけ」やってアイドルつくっていいよ。なんて話、すごくない? すごすぎる。しかも!予算に糸目はつけないってことでしょ(勝手に)? 本当にすごい。もう、夢のまた夢。願ってもそんなこと、万に一人も叶えられないとんでもない理想だと思うから。そういう意味で、チョン氏は心底幸せ者だと思う。
これからも、(誰の金か知らんが)予算に糸目をつけず、一切の妥協をせず、思うようにやってくれたら、我々がちゃんと見てちゃんと楽しみますので、よろしくお願いいたしますといったところ。

 

さて。てことなので、自分にとっては、これからのラストスパートが、本当のLOOПΔ観戦。楽しみにしておりまする。「ふーん」とかいってすまなかった。
全体的にはなんとなく、各ソロもユニットも、静→動へ。アコースティック→ポップ・クールへ。 生足→カラータイツへ。という方向にどんどん進む感じがしているので、あと2人!そして、最後のカルテット1組! まさに、その辺の激しさでダンス曲がきたら、こんなに嬉しいことはない! 来ないかなー。まあ、私が喜ぶだけの話だが。なんかビジュアルのことがよく評価されてるけど、実は楽曲がすべていいんだよ、これが。


当初から勝手に悲観視してたデビュー後のグループ活動。これも、もう、グループのは、そこそこどんな曲でもどんなイメージでもいいので、春以降も、せっせとそれぞれのソロとかユニット活動をこじんまりと続けてくれたらいいかなって。そう願うことにしました。(mixnineに出てる2jinのことは心配してませんあれは好きな時に好きに断ればいいので)(あ、あと2人の少女も、もうこうなったら、日本人でもタイ人でも中国人でも美人で勢いがあればだれでもいいと思います!)

 いいのが来ますように。

 

【SEVENTEEN】せぶちの本質とはなにか。

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SEVENTEENの話は難しい。

SEVENTEEN(以下せぶち)のことについて、何かまとまった話をするのは難しい。すごく難しくてなぜなのか自分でも不思議だったが、最近、それはつまり、せぶちというグループのクオリティが圧倒的に優れているからだということがわかった。
アイドルグループとして、身につけているスキルやパフォーマンス、キャラクターやサービス、雰囲気、礼儀行いにいたるまで、あまりにもよくできすぎていて、どれをとってもレベルが高すぎるために、どうしても表面的なそういう要素に目を奪われ心惹かれてしまい、本質的な特長を見逃し、見えにくくなってしまうのだ。


それでなくても、彼らはデビュー以来、ずっと自分たちで詩を書き曲を作り、振り付けを考え、アルバムのトータルプロデユースをするというクリエイティブなことができてしまうので、とことんアーティスト志望なのかと思いきや、実はそうではなく、若い子にわーきゃー黄色い歓声を浴びてちやほやされたいモテたい光を浴びたい!という、そこは普通にバリバリアイドル志望の子たちなので、このあたりの事情が、「一体せぶちとは何者か」っていう理解を、さらにややこしくわかりにくくさせているのだと思う。

 

 せぶちの本質とは、なにか。

では、せぶちの本質的な特長とは、なんなのか。それは、根底に「いいたいことがある」というところだと思う。
ざっくりいえば、表現欲とでもいうか。これこれこういう状況の時のこういう切ない思いを、世界中の人にむかって、「今俺は猛烈に大声で伝えたいのだーっ」という、すごい熱量を感じる。なにかいいたいことがあって、どうしても伝えたいことがあって、それゆえに歌いたいのだという姿勢である。これはアイドルとしてはやっぱり珍しいだろうし、発想の原点がやはりアーティストだと思う。私は、韓国語ができないこともあるけど、日本語でも英語でもほぼ歌詞というものを聞いちゃあいないし、気にもしない人間なのに、ことせぶちに関しては、あまりにも「何をそんなに…何をそこまで懸命に歌ってるんだろう・・・」と気になって落ち着かず、わざわざ翻訳詞を見に行ったくらい珍しいことをした。初めてのことだ。それくらい彼らのパフォから必死さと切実さを感じたってことだ。(結果、歌詞があまりにもよくできていてなるほどと心底感心したのだが)

K-POPアイドルの場合、活動における1つ1つの楽曲は、単なる「自分たちが有名になるための道具」でしかない。日本でもアメリカでもアイドルは同じだろうが、ことK-POPは競争が激しい分、極端なのかもしれない。男子の場合、カッコイイ曲は「自分たちのカッコイイ面を見てもらうため」に歌われ、カワイイ曲は「僕たちのカワイイ面もお見せします」のためだけに歌われ、しっとりとしたバラードは「僕たちの大人っぽく成長した姿をお見せしたい」ためだけに歌われるわけだ。いいたいことなど別にないのである。あっても、それは役者みたく、いかに「歌の主人公になりきれるか」という演技があるだけで、自分たちの本心ではない。
つまりは、活動する目的が、すべてアイドルである「自分たちの姿を見せる」ということなのだ。カムバのたびにガラリとイメチェンして、いろんな面を見せてくるのは、好きになってもらえるチャネルを少しでも増やしてるにほかならず、とどのつまりは「僕のことを好きになってほしい」ということなのだ。これが、K-POPアイドルの基本的な存在意味であり究極の目的である。「主体は、あくまで自分」。


ところが、せぶちの場合、表面的には、普通にアイドルらしく「僕らのこんな姿も見て!」という声をあげてくるけど、そもそも、「この曲ではこういうことを伝えたいっ!」という思いが、切実にそして明確にあるので、「主体はあくまで自分」とならないのである。せぶちの場合は、「主体は、曲の中の自分」ってことになってしまう。自分たちで作った曲なら、なおさら曲の中の自分は自分自身のことが多いし、いいたいことも伝えたいことも自分自身からひねり出したことなので、さらにいいたくなるだろうしメッセージは大きくなる。

非常に難しいところだし、すごく見えづらいところだけれど、こういうところこそが、SEVENTEENの本質なのではないかと、思っている。

 

 

自分たちのことをよくわかっている。

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さて。せぶちといえば、長らく続いた少年もの? 少年三部作などの10代の恋の、わくわくや切なさや逸る気持ちを歌った時期が段階的に終わり、2017年は、満を持して「せぶち大人路線」時期に突入した。デビュー当初から、ミニアルバムには、POPなものだけでなく、ロック調のものやHipHop色の強いものバラードなど、バランスよくいろいろ収録されていて、ライブでも披露してきたが、タイトル曲が「泣きたくない」、そして、「CLAP」ときて、もうほんとにこれはこれは、本格的に大人路線なんだなぁと実感した次第である。


私は、せぶちは精神的に「非常に健全で正しい上等な優等生」というイメージが強い(女子グループでいえばTWICEの位置づけ)ので、大人路線といっても、いわゆる「スレた感じ」「ワルな雰囲気」を漂わせるただの不良イメージは、あわないだろうなと思っていた。恐ろしく嘘っぽく安っぽくなりそうで。(てか、そんなことできるのかな?とさえ)それだけに、自分たちらしく大人路線に切り替えていくなんて、一体どうするんだろう。上質なライトポップスにでも?と興味があったので、普段アルバムはほとんど聞かない自分だが、「AL1」と「TEEN,AGE」は珍しくよく聞いた。
正直、最初は「なぁんだ、やっぱり、優等生なんだな~」というワルになりきれないせぶちの宿命を感じて、ちょっとがっかりしてみた私だが、そうではない。そうではなかった。あれは、ってか、特に「TEEN,AGE」は、わざとロックやHipHopをPOPにまとめあげてるんだと思う。そうなのだ。


せぶちは、もともと、「存在自体がPOP」なグループなので、実際のところは、ガンガンのロックも、ゴリゴリのHipHopも、オーケストラバックのクラシックバラードでさえもちゃんとこなす能力があったとしても、あえてやらないのだ。できるできないの問題ではない。そこは、やらないしやらなくていいってことなのだ。少なくても13人のメンバーと、会社のスタッフやプロデユーサーの考えとして、そういうコンセンサスがあるってことなんだと思う。
そんなふうに、せぶちは、自分の、自分たちのことがいろいろとよくわかってるんだなと思った。ただ単に、自分のいいたいこと伝えたいことを形にして活動したい、という強い気持ちだけで、突っ走っているのかと思ったが、意外にも、全体的なバランス能力に優れ、自分たちのことがよくわかっている人たちなんだと思う。


これまで、ほぼ全曲が、ウジ君作詞作曲によるものだったのが、今作大幅にそれが減って、その分メンバーや他者の提供が増えているのも、別にウジ君が忙しいとか限界で思いつかないとかそういうことではなく、これも、あえてそうしたんだと思う。ホシ君の振り付けが意図的におとなしく引き算してきたように。

いろんな組み合わせ、いろんな曲が次々と収録され、本当の意味での意欲作だが、誰が誰と何をやっても、結局POPになってしまうのはせぶちだからである。これはあえてではなく、どうしてもそうなってしまうというそれこそ宿命モノでどうしようもないやつだ。そこを無理して、斜に構えたワルにせず、そこは観念して、どんなジャンルでもちゃんとしたPOPにまとめあげた方がよいとする判断である。

賛否はあると思う。生ぬるいというレビューもあるだろうし、仕事が達者すぎて面白くないという意見もあろう。私だって、なにかひとつ足りない気がしないでもない。しかし、それは好き嫌いの話であって、せぶちの方向性としてはこれが正解だ。ボムズ兄さんだって、ほかではエッジの利いたアレンジができるのに、せぶちに関してはずっと微妙にダサいところにまとめるアレンジなのは、整合性あってのことだし、音楽だけですべてを表現するグループではないという証拠だと思う。つくづく、上等で健全で正攻法らしいせぶちならではじゃないだろうか。

 

でも、結局はアイドルとして存在したい(そうしてほしい)

  ここで、最初の話に戻る。
それほど、自分たちのいいたいことがあって、伝えたいことがあるというのなら、そして、それを表現するための歌も作れる振り付けもつけれる、ディレクションもプロデユースもできる。そして、自分のことも、チームのことグループ全体のこと、せぶちというものがよくわかっている、のであれば、もう単純に「アーティストになっちゃえば?」っていう考えもあろうかと思う。
しかし、もともとプレディス入所時から、全員、バリッバリのアイドル志望であり、そんな何かを表現したいなーとか何かを作って伝えたいなーとか思うような人ではなかったはず。人間なんでも最初の志がずっとものをいうもので、その後、いくらなりゆきで、自分たちで何でもできるようになっても、やはり彼らは、アイドル活動が好きだし、アイドルとして存在したいし、アイドルとして売れたいんじゃなかろうか。私、個人としては、昔から、アイドルが曲を書いたり詞を書いたりすることを、すごいなとは思うけど、そこまで大きく評価しないし、むしろ、忙しくて倒れられたりすることの方が嫌なので、その方が嬉しい。ぜひそうしてほしい。誰の曲の、誰の振り付けで舞台を仕上げても、結果的に、よいものを見せてくれれば、ファンは嬉しいと思う。自分で作ったものでないと「気持ちが入らない」とかいいだし始めると、ちょっと複雑だけど、どっちか選べといえば、今しかできないアイドルでいてほしいと思うよ。

 

プレディスという事務所、あるいは、何某とかいう代表、何年たっても私には何を考えてるのか、ポイントがいまひとつふたつわからなくて、なんともいえないのだが、せぶちには無駄にお金をかけてくれて、1つのアルバムから何本も豪華なMVを作ってくれたり、あんな情勢の中でも中華組だけフューチャーしたりMV作ったりしてくれて風変わりな事務所だと思う。どの程度、せぶちのディレクションにかかわってるのか知らないが、ある程度、メンバーの話し合いで決めたことを尊重しているのではないか。

にゅいすとのことだって、今や「素晴らしい未来予測」と褒めてるとこあるけど、あんなものただの「とんでもない博打」なだけであって、瓢箪からコマ的にうまくいって成り行きでプレデイスバブルに沸いているだけである。なりゆきだ。なので、これからも、せぶちのことに関しては、なりゆきとして、社としては、せぶちのメンバーが自主的に決めたことやりたいことを可能な限り叶えてやるというスタンスでどうか。プレディスは自分でなんかしようとすると失敗しそうだし、やたら綺麗めな格好することと綺麗めビビッドなMVを作るのだけは譲らないっていうのはわかったからそこはそうすればいいから、あとはすべて、どのグループのことも、もうなりゆきに任すという泰然自若でいけ!わかったか! と思った17年夏。プデユ以降の私だ。頼んだぞ。

 

【BTS】アイドルはファンダムとだけで世界を完結させてはならない。と思う。

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防弾少年団改めBTSが、「今、アメリカで人気!」という話は、ちょくちょく聞いてました。別に、信じてなかったわけじゃありませんが、こちとら日本の歌謡界のこともよくわからんのに(なんせ今年もっとも売れたシングルTOP10は1曲しか知らなかった)、アメリカ市場など疎すぎて、どれくらい本当に売れているのか流行っているのか、どこまで体感的にすごい!と驚いていいものやらさっぱりわからず、また確かめようもなく、おろおろするばかり。誰か私に「日本でいうと、ちょうど○○(ここにガイジンの名が入る)が流行った時みたいな感じだよ」とわかりやすく説明してくれないかなぁと思っていたのです。


そしたら、想像以上に、本当の本気で売れてるらしくて(ランキングやメディア露出値などの客観的な数字比較、あるいは日本メディアの突然の喰いつきよう)、掌を返す勢いで祝っております。それはそれは失礼しました。誠におめでとうございます! 本当によかったですね! 同時期にK-POPを聞きかじってる者としても、嬉しいです!しかも、防弾改めBTSさん、当然私も好きでしたし今も好きですし、そりゃ喜ばしい嬉しいです!おめでとう!ありがとう!です。

 

確認したいんですけど。
日本人もそうだったけど(なぜ過去形)、これまでのK-POP大スターの皆さんのように、一旦、自国・韓国活動をお休みして、本拠地を米国に移し、毎日ラジオ局を廻ったりパーティに出てコネを作り顔を売ったりしながら、何年も何年も、うまくならない英語と格闘しながら差別されたり区別されたりされた上、泥水をすすりジャリを噛むような苦労コース。ではなく、防弾改めBTSさんの場合は、かなり理想的な売れ方だったんですよね?

つまり、韓国内で韓国人スタッフ(とメンバー)によって制作された韓国語によるCD(とか音源)が、韓国でも売れたし、同時に全世界でも売れて話題になって、当然アメリカでも同じように売れて話題になって、仕事や賞にまでたどり着く。というコース。ま、今作までに全米にはBTSのファンが少なからずいたわけでその方たちの応援も熱かったんでしょうが。でも、こっちから土下座して頼んだわけではなくて、あっちから「来てくれ」と請われて訪米したんですよね? 改めて考えたらすごいことです。PSY先輩の時も、MV&YOU TUBEというツールが爆発的に機能して大流行しちゃって、あれも向こうから請われて出演してたわけですが、それに近いってことですよね。すごい!


私は、逐一その授賞式とかテレビ番組とか見てないのですが、ざっと見たものの感想だけ述べても、防弾改めBTSの皆さんは、全然ペコペコしておらず、あまり緊張してるようにも見えず、英語でぺらぺら喋ってるのはたしかにラップモンスター改めRMさんだけでしたが、他メンバーも別に無口ってわけじゃなく、へたでも英語で挨拶したり愛嬌出したりしようとしてたし、かなり自然体でリラックスしたムード。JIN先輩にいたっては、全米番組に出ても「ワールドワイドハンサム、JINです!」と自己紹介してて、その本国と寸分も変わらぬ明るさと楽しさと失笑ムードが、国宝レベル。すごいです!ちょっと、ほかのグループであれだけのムードを維持したまま全米番組出れるとこ、ないんじゃないですか? お見事。拍手してしまいました。なんか、服装やメークなども、非常にカジュアルで逆によかった。狙ったのか偶然なのかわからないけど、何もかも「いつも通りの僕たち」を、そのまま、アメリカに持ち込めたのが、さらに成功をかさまししたように思います。仲良しなのもいいし。


東洋人であること韓国人であることを、大したマイノリティだと思ってない(思ってるのかもしんないけど)、感じさせないとこ、とか、英語だってまあ1人喋れるんだからあとはいいじゃん、くらいのノリで(やばいと思ってんのかもしんないけど)、とにかくカジュアル&リラックス&堂々としてる&にやにやしてる。ってところに大感動しました。楽しんでるなぁって感じ。もう変に英語とか喋れなくても、てか、逆に喋れない方が格好いいかも。カッコよかった。おめでとう。音楽的なことがからきしわからないので、曲について何もいえないのが情けないけど、あとは本当にすごかったです!

 

それはいいんですけどね。

今日、私がいいたいのは、アメリカの話題ではなく、授賞式などのスピーチのことです。

必ずではないのですが、ラップモンスター改めRMさん(他メンバーの時もある)は、結構な確率で、第一声を「あ~みぃ~~!」の掛け声?からスピーチを始めるのです。いわずとしれた世界一(知らんけど)のファンダムを誇るBTS。その呼称がArmyであるということを知っている人が、この世に何人いるのか、会場に知らない人はいないのか、MCのお姉さんや俳優さんは知っているのか、ネットやテレビの向こうはどうなのか。そんなことは全くお構いなしに、メンバーは、とにかく、アミたちを大事に大事に思っていて、自分たちをここまでのし上げてくれたアミたちにまず感謝の言葉を述べたい!という気持ちでそういうのです。もちろん、呼びかけだけではなく、その後にたっぷり感謝の言葉を述べ、今後の抱負につなげます。


これまでもずっとそういってたのを私は聞いてきたし、よく考えたら、ファンに感謝の意を述べるアイドルグループは、BTSだけじゃなく、ほぼどこのグループでも同じ。これまで何度も聞いてきたはずなのに、最近、RMさんの、この第一声「あ~~みぃ~~」(大きめ)がどうもひっかかる。のです。そして、たまたま虫の居所が悪かったのか、先日の第一声あ~み~を聞いたとき、私はついに「アーミー以外には礼をいうつもりはないのか」と悪態をついてしまいました。


ほんと、こんなこといってると、私がアミたちに殺されそうですが、でも、BTSを応援してくれてる人はアミ以外にもたくさんいると思います。みんな、アミたちがここまでのしあげてくれたっていうけど、仮に真正ファンたちが24時間死に物狂いでサポートして、あるいは私財を投げうって売り上げに貢献してくれても、そんなことだけじゃ、ここまで売れるのは無理だと思うのです。

当たり前ですけど、すべて「ブーム」と名の付くものは、コアになるファンダム以外の、一般の「普段そんなことに興味のないおじいさんおばあさん乳幼児まで」が「あらちょっといいわね」と思うことで、できあがるのです。その数はとてつもなく巨大で、いちファンクラブに収まるようなそんな数じゃないんです。2ケタ3ケタ違う。だから「ブーム」というのです。それゆえ、あとから思い起こすと、ブームとはちょっとへんてこりんな「なんであんなもん流行ったんだろう」的な、プっと吹きだすレベルの事象が多いのです。古くは「およげたいやきくん」からピコ太郎まで、なんであんなものレベルで全部どっか変じゃないですか。


日本で、韓流ドラマやK-POP自体もブームだといわれ始めた頃も、プっと笑われるような奇異な感じをまとってたじゃないですか。今はブーム通り越して定着しちゃったんで皆なんとも思わなくなったけど、オカマレベルで化粧した男子がバキバキに揃ってダンスしたり朗々と歌い上げたかと思ったら、やたら、ペコペコしてお辞儀してくる姿は、やっぱり最初は奇異なものと映ってました。ほんと、定着してくれて、てかちゃんとした1ジャンルになってくれてよかったけど。

先ほどのアメリカで売れてるって話も、音楽そのものの評価もあるけど、一般のアメリカ人にとっては、「恋人はarmy」と真顔でいってのけるへんてこりん(白人にとっては奇々怪々)な「BTSとarmyのセット」がウケてるって部分、ありますよね?やっぱり、プっと笑われてる感じがそこにあるんだと思うんです。

 

あれ、なんの話でしたっけ。

えっと、だから、そういうわけなのでね、名前のついたファン(アミとかエクセルとかカラットとか)に感謝するのは当たり前だし当然の礼儀だと思いますが、その下に、その後ろに、何十倍何百倍もの名もなきファンたちが控えていて、売れる時っていうのは、そういう層がここぞとばかりに援護射撃してくれてるからなんだ。ってことを、すこーーーーし汲んでほしいな。
っと思ったのであります。別に他意はありません。

 

RMさんスピーチの何がひっかかるって、結局、第一声に呼びかけるところです。ほかのメンバーやほかのグループのリーダーみたいに、話の途中で、あるいは話の最後の方で、「そして、いつもいつも応援してくれる〇〇、本当に有難うございます」などというのは、全然ひっかからないし、むしろ「ええ話や~~」と思いますから。

 

第一声が、「あ~~み~~」になると、結局「BTSとアミ」だけで、世界が完結しちゃう空気になるんですよ。

その両者だけで世界が完結しちゃって、聞いてる方としては「あとは何もいらない」といわれてる気になって、疎外感ハンパないです。えっと、専門用語を忘れてしまったのですが、サブカルやオタクなど、かなりマニアックな趣味嗜好の世界の中だけで構築されている関係性を、そのまま、太陽の光のもとに晒すとき、世間一般層からその特殊な閉じられた関係性を見ると、カッコイイどころか、非常に陳腐にそして矮小にみえるものです。その地下世界でのルール(身内ネタ)を知らないからにほかならないからなんですが、まさに、その現象が起こるのだと思います。


BTSさんは、特にアミたちとの間に「掛け声のお約束ごと」があるわけではありませんが、例えば、アイドルがこういえば、それにこたえてファンがこういう!こういうしぐさをする!などの約束事があって、それを授賞式の舞台などで披露されたら、多分、一般層のお客さま(軽いファン)は、少なからずとまどうし、しらける。孤独感や嫌悪感もあると思います。軽いファンはそれくらいですみますが、本当の一般層(ただの視聴者とか)の人からすると、「なに自分たちだけ盛り上がってんの」「こういう場で身内ネタはふさわしくないなぁ」あるいは「し~~ん」「ぽかぁん」となるのかと。それがいわゆるなんとかっていう(だから用語を忘れた)、閉じられた世界で起こることは外に晒すと、陳腐で矮小に見えるってやつかと思います。

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別に、私は、ファンダム文化を否定したり嫌いなわけじゃなく、それどころか、あそこまでリッパに機能しているシステムはもう、ある種、クールジャパン並みに大きくて素晴らしい文化だと思っています。それだけで売れたわけじゃないと書きましたが、そもそも売れるというスタート時点に立たせてくれるのが、そういうファンダムのおかげだということは私も理解しています。大きな力には違いありません。
ただ、大舞台でのスピーチにおける第一声(中盤ならいい)をやめていただけるといいな、というそれだけです。昨年の人気大爆発から丸一年、まさかその勢いそのままで、あの勢い以上のことが起こって、今アメリカで売れて人気!だなんて、誰も予想できなかった、それだけに勿体ないじゃないですか。

あれ、喜んでるのアミたちだけで、軽いファンはいい気がしないこと、一般層には陳腐で矮小にみえてしまうということ、あと、エクセルなどの違うグループのファンたちにとっては、もっとも腹立たしい呼びかけなんじゃないかと思います。それでなくてもし烈な戦いを繰り広げてるのに、結構頭にくるんじゃないかなぁと。


まさかとは思いますが、こんなことで「けっ、いつもいつも感謝するのはアミたちだけかよ!もう応援するのやめる!」という人がライトなファンから出てこないとも限らない。ですしね。

 

ということで、虫の居所が悪くて、余計なことばかり書いてすみませんでした。この度は、本当におめでとうございました。これからも、ぜひ、どこへ行っても、その自然体でのびのびとした態度で活躍してほしいと思います。

【WANNA ONE】ひとは、アイドルにドラマを見たがる生き物である。

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♪なんで~こんなにぃ可愛いのかよぉ~~(1999年大泉逸郎「孫」)
と思わず歌ってしまいそうになるのが今のWANNA ONE。かわいいの権化、かわいいの発光体、かわいいの無尽蔵製造機。何をしててもかわいいし、何もしてなくてもかわいいし、とにかく本当にかわいい。んもう、どうしてくれよう。このかわいさを的確に表現する言葉を考えるけど全然見当たらない。かわいいよ~と思い始めるといつも最後は♪なんでこんなにぃ~の歌が流れてしまう私だ。まさに。あの歌の真髄ってこういう心理だったんだと実感。演歌って奥深いんですね。っていうか、孫の威力ってそんなにすごいんですね。


しかし、当然だが、WANNA ONEは、かわいいから売れたわけではない。曲が素晴らしくて、売れたわけでもない。
こんなこといったら怒られるだろうけど、あの11人は必要不可欠な絶対的メンバーってわけじゃなく、仮にだ、誰かと誰かの代わりにセウンとサムエル、あるいは他の子が残ってたとしても、今と変わらぬ感じで売れただろう。そして、なんでこんなに可愛いのかよの答えは人それぞれでも、なんでWANNA ONE爆発的に売れたのかっていうことについては、わりと客観的に考えることができる。

 

なぜ、あんなにモンスター級メガヒットを叩き出せたのか!っていう今年最大のテーマについては、いろんな人がいろんな立場でいろいろいってるだろうが、私が最近よく思うのは、やっぱり「ぷでゅ2という番組が非常によく出来たコンテンツだったから」だと思う。まあ当然といえば当然なんだがな。
WANNA ONEができる前から番組は人気で、今回は、普段アイドルなんか見たことない層も一般層もオタクも含めて、大勢の視聴者が毎週まるでドラマを見るように、3か月間、泣いたり笑ったりしながら若者たちの悲喜こもごもを濃厚に見守ったのである。投票した人もただ見てた人も、視聴者全員を「国民の叔母」気分にさせ、まるで身内を見るかのごとく親密感親近感をもたせることに大成功したのだ。
サバイバル番組オーディション番組はこれまでもたくさんあれど、ぷでゆ2という番組自体が、その中で、ずば抜けて面白かったということだ。番組そのものが極めてよくできていたから、番組が終了しても、まだ、あの11人が、あたかも番組の続きをリアル芸能界という現実で毎日やってくれてるような気になって、そう、まだ番組の続きを見てる気分で応援してるんじゃなかろうか。だから、WANNA ONEのことが好きな人は、いわゆる脱落デビュー組のことも好きなはず。WANNA ONEだけを応援してるんじゃなくて、正確には、あの番組が好きゆえにあの番組から出たグループやユニットは全員応援してるって構図なのだ。まだデビューしてない子たちも含めて。


それでは、あの番組の一体どういう点が、そんなにウケたのか。っていうと、ひとことでいうと「人間ドラマ」?


私はつくづく「ひとは、気になる人物の中にドラマを見たがる生き物なんだなあ」と思うんだけど(年々実感していくので加齢によってその傾向が強くなるのかも)
例えば、アイドルの場合、どうやってアイドルになったんですか?の話を聞く時、ただ淡々と「オーディションを受けたら普通に一発で受かりまして、僕ダンスはかなり上手いんですぐデビューが決まりまして」などというドラマがない話は、別に聞きたくないのである。そんな話より「不器用で背も低いので、40回オーディション落ちまくって田舎へ帰ろうとしてた時、病弱の母親が内職で稼いだお金を持って上京してくれて云々」みたいなドラマティックな身の上話が大好きなのだ。不幸話に限らずなんでもいい。兄弟の話でも小学校のあだなの話でも詳しく「その子の背景を知る」ってのもそうだし、その子とこの子の間で起きた喧嘩とか励まし合い、普段のいちゃいちゃ、ふざけあい、その時のその子の気持ち。全部まとめて「ドラマ」が見たいのである。ひとにおけるドラマを見れば、ひとはその子を好きになってしまう、そういう生き物なのだ。

 

例えばだなーー。個人的に、私がもっとも大好きなドラマは、プレディス物語でなー。
そもそもにゅいすとがあの番組に出る時点でもう壮大なドラマが始まってて色々思わざるを得ないのに、その後、いろいろあって(詳しくまだ見てない)、最終回などは考えられうるもっともエグいドラマティック結末でかなり濃密濃厚だし、が、なんといっても、今回のプレディス物語最高峰は、最終回のあの会場にスンチョルがスタッフともみくちゃになりながら深夜の仕事終わりに駆けつけてるその姿だ。不肖にゅいのことはよく知らない私だが、にゅいに加入しかかってたすんちょるが当時どんだけ落胆させられてどんだけ涙して、その後せぶちで陽の目を見るまでの苦労は知ってたので、そんな人らに「せぶちになりたい」とまでいわしめ、しかしてやはり、同期といえなくもない彼らの顔を「死んでも最終回は見に行く」といった話を思い起こすだに、もう泣ける。一睡もせず次の仕事に行くまで含めて。それどんな気持ち?見る方も見られる方もどんな気持ち? やっぱり最高峰のドラマだと思う。


これ綺麗な画があるわけでもなく、すべてこちらの想像力と感動力をフル回転させて、ドラマを自分で勝手に読まないといけないのだが、いろんな立場からいろんな見方ができる、ほんと~に味わい深い壮大なドラマなのだ。このプレディス物語、数あるぷでゅ2内のドラマでも最高なんだが、こういうドラマがあって初めて、WANNA ONEのミニョンさんも気になるのである。にゅいすとミニョン君としては、ま・・・たく興味のない私だが(こら)、このドラマを見ているからこそ、ずうっとその後の彼が気になるし目で追ってしまう。今度戻ったらまた気になるだろう。ミニョンさんはそういう理由だけど、ほかの子にもそれぞれ私なりにドラマを見てきてて、それぞれ気になる。これまでのことがあって、そのドラマが好きで見てきてるからこそ、「続きが見たい!」のである。いっちや悪いが、初見だったら、ヒョンビンとかあれだけ皆が見たいみたい出てこい出てこい思わなかっただろう。皆デビュー前のアドバンテージがハンパない。

 

そして、ドラマがなければ「こちらの脳内で勝手にドラマを作り上げてでも、その子のことを見ていきたい」くらいの勢いがあるのが、いわゆるオタク。

まだ、なんの情報も与えてもらえず、なんのドラマも始まりそうにないアイドルに対して、勝手に話を作ってでも勝手に自分で盛り上がることができるのがオタクの特長だとしたら、オタクというのは本当に人間臭い生き物だなあと思う。「この子で感動したい」「この子で泣きたい」という正直な思いをぎゅぎゅっと詰めた人間感情の縮図のようだ。嫌いじゃないわー。
オタク以外の一般の人にも、この喜び、この楽しみ、この面白さを一般人に教えてくれた番組、それが今回のぷでゅ2とWANNA ONEなんじゃないのかな、と、大袈裟だけどそんなこと思ったりしている。

 

これまでは、番組が大好きだった人がこぞってそのまま彼らを応援してきたわけだけど、今後、どれくらいその生ドラマの面白さレベルが維持できるのか。我々はいつまでも大泉逸郎を歌いたくなる感情を維持できるのか。ってのが課題だろう。本人たちのセンスやキャラによるところが大きいだろうけど、頑張ってほしいなあ。若くて素人まるだし(コラコラ)の子が多い分、ポテンシャル高いので、まだまだいける気がするし、伏線を回収してないドラマがまだいくつか残ってるので、全然私的には大丈夫っ。最後まで歌うわ! 逸郎を。

 

いよいよカムバだ。リパケである。活動がはじまる。

もう楽しみすぎてハゲる。音楽が優れててデビューアルバム売れたわけじゃないっていったけど、実は結構デビューアルバム好きだった(なんだよ)。なんかこう、時代の最先端の音楽を作ろう!とかそういうんじゃなく、どういうかな、こういう普通の汎用性のあるアルバムが爆発的に売れたっていうのなんか、いいよなー(なにがだ)。

 

18年末の解散コンサートが終われば、11人はそれぞれの事務所に戻り(ジェファンはそこからCJE&M所属)、そこからの新しい出発になるわけだけど、あの、はっきり申し上げてしまうが、今以上に売れることは多分ない。

今から、各事務所必死で帰還後の計画を練りに練りまくって準備してると思うが(IOI解散後の各グループがさほど振るわなかったので)、それでも、今のWANNA ONEがこれだけ記録的に売り上げてしまったのだから、到底及ばないだろう。まあ、半分の半分でも売れたら万々歳かな。


というわけで、「俺は今が華」ってことを11人も既に自覚してると思う。若いのに、夢のないことを想像してかわいそうだが、「期間限定」なんて、それだからこそいいのだ。出口がそこに見えていて、そこに向かって俺は走ってるんだということがちゃんと視覚化てか数値化できた方が、実力以上のパフォができるし、2倍3倍といい結果が出るんじゃなかろうか。この祭、いつまで続くの?てより力出せる気がする。

巷ではしょっちゅう「期間延長」の声が出ていて、それはどうなるかわからないけれど、無期限固定グループではないからこそ「火事場の馬鹿力」が出るわけで。かわいさだって、今が華!と思うからこそ体内で製造オファーがかかるんだと思う。なので、私は、期間延長とかやんない方がいいと思う。キリがないしな。
今から解散コンサートの内容を想像して、自分なりのドラマのあらすじを立てて、泣く準備しとくわ。

 

 (申し遅れましたが、私はリアルタイムで一回も番組を見ないまま、彼らのデビューを迎えてしまい、そこで初めて「誰ですかこのカズレーサーみたいな大型犬は」とか本気で言ってたくらい何も知らなかった人です。それでも後からいくらでも、気になることも知りたいことも探して見ることができたので、これだけ偉そうなことを言うまでになったし、そういう人も大量に生まれたからこその、この人気なのだと思う。ちなみに推しはジェファンとウジンてい普通の嗜好です)

【NCT127】テヨン「理想の女性は、強くて引っ張っていってくれるひと。料理や掃除はしなくていい。全部僕がやりますから」

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NCT127が、とうとう日本デビュー決定だそうだ。いつだっけ(来春かな)。
随分前からその話は出てたので、ファンにとっては別に驚かない発表だったのでは。ほんと、遂にっていうか、いよいよっていう感じ。

悠太というSM初の日本人メンバーがいることで、何かこれまでの「SMの日活」とは違うものになるのか、特に変えるつもりはなくとも、悠太個人の力とセンスで、おのずと変わってしまうのか。TWICEには日本人が3人もいるので、日本デビューしたら、きっとすげー違うんだろうな!と期待してたわりには、実際には(今んとこ)さほど変わった感じがなかったので、なんとも予想がつかない。
 

さて。そんな折、NCT127のリーダーであり、NCTグループの総リーダーをも務める絶対的センター・テヨンが、なかなか興味深い発言をしたというので話題になっている。
それは、「理想の女性のタイプは?」という質問に対して、「強くて自分を引っ張っていってくれる女性がいい。家事とか料理とかしなくていいです、僕が全部やりますから」というものらしい。


なんという今どきなお答え。そして、正直すぎるほど正直なお答え。なにげにすごい。
アイドルなので、これまでにも理想の女性のタイプなんて百万回聞かれてるはずなんだけど、そんなこといってたっけ? でもいいそう、こういうこと。テヨンだけにいかにも彼らしいなぁと思って、ちょっと笑ってしまった。(苦笑の類ですが)


これ、男子トップアイドルグループの総リーダーの発言としては、決してよくない発言だろう。どれくらいオフィシャルな場でのやりとりだったのか知らないけど、あとでスタッフ側から怒られたりしてないかなあ。
家事を全部やるってのはいいけど、「僕より強くて」「自分を引っ張っていってほしい」ってのはさすがにまずい。圧倒的に(男として)カッコイイ顔面を持ち、圧倒的に男らしい恰好をして、圧倒的にハードでカッコイイ音楽で売ってるグループの、君は総リーダーなんやで。そんなバリバリ男臭い役割をしょってる人が、まるで「僕は弱い人間なので女の人を引っ張るなんてとてもできません」的なこといっちゃダメだろう。その辺の美人よりずっと綺麗な顔に生まれてきたのは君のせいではないけれど(すごいフレーズ!)君の仕事は、中高生女子相手に「かっこいいオッパ感」を売る事なんやで。さすがに「僕を引っ張ってほしい」はまずいやろ。普通に考えたら、「それはアウト」ってことだと思う。
(日本より女性の社会進出率が高い先進国都市ソウルにおける夫婦の形としては大変すばらしい答えです)


しかしだ。そこが、テヨンのいいところといえば、いいところなのかもな。と思ってしまったことも、また事実。
女子に対してだけじゃなくて、もともと、人に強く出たり俺についてこいとかは苦手な性質で、きれい好きの片づけ好き。家のこと大好き。っていう人なのだ。
勝手な憶測だけど、多分あれだ。
テヨンは、人に対して「支配欲」(俺の思うようにしたい)より、「承認欲求」(認められたい)が強く、「愛したい」より「愛されたい」気持ちがとても大きく、「所有欲」より「所属欲」のとても強いそういう性格なんだと思う。

そういうのって、多分、生まれつきとか幼少時にできあがって、大人になっても、いい歳になってもかわらないと思うので、それが彼のいいところか悪いところかはさておき、それが事実なのだとしたら、いくらアイドル商売だとはいえ、隠したり胡麻化したりするより、こうやって、身もふたもなくズバっと正直に答えていくことは、案外いいことかもしれない。

アイドルなんて、すべての芸事(歌やダンス、ラップ)から、曲や衣装、容姿(顔やスタイル)、性格、言動、考え方にいたるまで、結局はいい悪いで売れるわけじゃない。正しいか間違ってるかで決まるわけでもない。すべては、消費者側(視聴者やオタク、ファン)の好き嫌いで決まるのである。そう。好きか嫌いか。
そこが難しくも面白いところであり、予測のつかないところであり、「人気は水もの」「化学反応」とかいわれる所以でもあるわけだ。


そんな人がいてもいい。もうこれからの時代、いろんな人をいろんな形で提示してくれないと!
もし、「私はそういうの嫌いです!」というならファンを辞めればいいのだし、「私は、そういう人を待ってました!」っていう人が新しくファンになればいいのだ。案外、「意外にそういうのもいいかも」っていう人がいるかもしれないし。
テヨンが、そういう承認欲求とか愛されたい欲の強い人物であることは、随分前からファンの間ではわかっていたことなのだし、アイドルとしてはよろしくない言動、とのことで会社から注意されたとしても、彼はまたやると思う。同じようなことを。これから何度も。だって、それが彼の変わらない性格なのだから。ついつい出てしまう。それはもう止められないことかも。
それを考えると、別に、これからの時代、隠さずにそれくらいのことはアナウンスしていってもいいかなと思ったのだ。かさねがさね、そんなテヨンが、そんな男子アイドルが「好きか、嫌いか」でバッサリ判断していけばいいだけのことだ。


今更、あまりいいたくない話だが、
テヨンは、デビュー前、過去のオンライン詐欺が暴露され、それが事実であったことから、デビュー自体がかなり危ぶまれていた人だ。清純爽快さを大事にしているSMの注目新人としては、大いに懸念される事案であったろうが、それでも、テヨンのずば抜けた容姿と技術がその懸念を上回ったのかなんなのか、とにかく、どセンターの総リーダーを任されて、デビューしたのだ。
ということは、今後ずっとその贖罪を背負ってのアイドル人生となるわけだ。何年たっても、「過去に詐欺をしてしまいましたが、猛省して、今後は心を入れ替えて、死ぬ気で頑張ります」(といったかどうか知らないけどとにかくしょっちゅう謝罪)といって、やっていかなければならぬいうことであり、これも「私そんなの許せない」という人は応援しないだろうし、「謝罪したのだし過去は過去」と思える人は応援すればいい。そういうことだ。ついつい、他人にも自分の意見に同調してほしくて、熱く運動してしまうけれど、好き嫌いなんて、ほんとに個人の問題だから、押し付けてはいけないなぁと思う。


多分、日本よりも、韓国の人の方がなにかと「好き嫌い」より「正しい正しくない」をはっきりさせたい国民性があるようだし、一旦そうだと思えば、口に出してはっきりいいたい、公にアピールしたくなるみたいだし。アイドルみたいな人気商売だと、事務所もメンバーもなんだかんだ強くいわれることが多いと思う。
しかし、ここは日本。
仮に同じようなことを強く思ったとて、韓国ほど、思ったことを表情にも言動にも出さないという、昔からの国民性が有名なんです、SMさん。とりあえず、やりたいことやってもらって、いいたいこといっていただければ、こちらで黙って判断いたしまして、しかるべき時期に、しかるべき決意をもって、そっと静かに離れるなり、かわらず厚い支持を表明するなり、こちらのいいように致しますので、日本活動においては、本国でできないような活動を実験的にやっていただくのが、うってつけかと思います。

相当嫌なことでも座り込みのようなこととか日本のファンはやりませんから大丈夫です。あっ。でも、嫌なことされたら、反応がないまま「あとがなくなってしまう」という一番怖い事態は起きますけどね。あっはっは。

 

昨日は、テヨンのちょっとした発言、ぼーーっとこんなことを考えてしまった私。
とりあえず、テヨンのことは、ここ日本においては、好きなように喋らせ、好きなように振舞わせてやったらどうだ。多分、少々のことでは日本のファンは怒らないし逃げないと思うから。
てことで、実りあるいりちるの日本活動を願う。