お留守番のあとに。

正直ミン・ヒジンもパン・シヒョクも好きじゃないので、どうでもいい。

【Golden Child】アイドルとして完璧なデビュー!このまま突っ走ってくれることを祈る。

 

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Golden Childの話をさせてもらう。

はじめに断っておくが、今回は褒めオンリーだ。嫌だなあ面倒だなぁって奴は今すぐ帰ってくれていい。
いや、なに。もうデビューしてから随分たっとるんだがな。大体ワシの場合、デビューで大喜びしても3日くらい貪り食ってしまえばあら不思議、すっきり飽きてしまうのが普通なんだが、ゴルチャはすごいぞキミ。何週間たっても一向に飽きがこん。ぁあ?なに、これからだぁ?うむまぁな。たしかに明日には飽きとるかもしれん、そりゃ誰にもわからん。だがいいのだそれで。アイドルなんてそんなもの。しょせん水ものなのだ。かわいいうちに楽しんでおけばそれでいいのだ。ワシがこの7年で学んだ唯一のことなんだ。で、今日のうちにきみらに是非紹介させてもらいたい。と。話はそういうことだ。


あのな。何がいいって、きみ、まず名前が。ゴールデンときてチャイルドだ。ゴールデンだぜゴールデン。ゴールドじゃなくわざわざゴールデンを選んでくるセンス、いまどき我らが金爆くらいなもんだが、奇しくもこれが金爆と同じとこを狙ったセンスだと思えるところがまず嬉しいじゃないか、え?きみ。どう思う? そんでもって、既に自ら「ゴルチャ」を名乗ってるってのももう・・ううっ最高ぢゃないのこれ。。さいこう。。。日本人のコピーライターいるんじゃないの。ええ?いない?あ、いないの、あそう。100年に一度のアイドルっていう謳い文句はまあよく聞くフレーズだが、次がすごいの。100年むこうまでトレンドを作っていく子たちってそれ、、、本人はもちろん子も孫も死んでんじゃねえかっていう、まあ孫は生きてるだろうが生きてるだけじゃ何もできないっつうのにそういう総ツッコミが来るの待ってんじゃねえよ!そういうわかってて、自ら無茶苦茶な大風呂敷を広げるとこがいかにも韓国!まさに半島センス!ウリムはわざとこう、自ら大笑いしながら楽しんでコピー考えてるだろうなってとこがいい!いいぞ。

 

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そして、なんつってもデビュー曲がっ! 「DamDadDi」。
一度聞けば、誰もが絶対覚えてしまうサビのダンダディダンダディ。。。すん・・・・ばらしい!控えめにいってああ、もうほんと素晴らしい。毎日聞いても全然飽きない。いま、そんなのある? 一回で覚えるやつ。しかも、ずっと聞いてても飽きないやつ。いやーなかなかないぞぉ~~。これさ、韓国人の作曲家だってよ。天才か。やっぱさ、アイドルなんだからアイドルらしくいこうよ!オシャレなのも最先端なのもいいがなー、そればっかになるとワシらもう脳みそが疲れてしまうからのー。そこいくと、ダンダディはいいぞぉ。楽しいし明るいし元気だし覚えやすい。アイドルはこうでなくっちゃなー。いいか悪いかは別としてさー。


しかも、きみぃ。見てくれたぁ?あのダンス! 覚えやすくて踊りやすくて、楽しくて元気なダンス!あれなあ、何気ないように見えるかもしれんが、11人も板の上に乗って同じ振りこなすのって実は難しいんだぞ。動きの大きいのはぶつかるし激しいのも危ないし、かといってこじんまりした振りだとお遊戯みたいだし。それをうまくクリアしてよくまとまっとるぞあの人数あの振りで!!見事なもんじゃ!フォーメーションもよく考えられとる。そして! それをメンバー全員が笑顔満開で歌い踊ってんだぜ!ああ!いいなぁ!ほんともういいなぁ!初めて見た時は神様ありがとうって拝みたくなったぞいやほんまに。15年春seventeenのデビューステージ以来の衝撃といっていい。ほんと素晴らしい。そうだ。せぶちも全員笑ってたじゃん? 3分間ずっと喜怒哀楽の表情つけて踊ってた。ゴルチャあそこまでミュージカルになってないけど、同じく3分間ずっと笑顔。11人全員が笑顔。まずそれがさあ。しつこいけど、これまたアイドルの基本を思い起こさせてくれる。

 

あと、これも大事なんだけど、衣装。
「衣装が野球ユニフォーム」ってそんなんある? コントにしかみえん。思い聞いたことするよなぁ。かんしん。しかも衣装用じゃなくてふつーの市販のユニフォームぽい限りなく。コントか!コントか!しつこいけどコントか! この野球部設定のmvの爽やかなこと爽やかなこと。もう心が洗われるようだ。体育館では一転体操服姿もあるんだが、もう、なんつーか短パンが小さくてなー、こう細い脚があらわになっとってなー、いたいけで清純無垢なんだよぉ。そんな姿でとんだり跳ねたり笑ったり少年たちがきゃっきゃっしててもうこの世の天国。別に変なこと考えとるわけじゃないが(考えてる)こっちが恥ずかしいぞ。なんなんだ。ワシが何をしたってんだ、もう!

 

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あー、えーとえーと。要するにだな。曲だけでも十分破壊力あるのに「曲」「衣装」「振付」「笑顔」という要素が全部コンセプト遵守してるわけだ。そら最高&最強にならざるをえんわな。トータルにプロデユースしてる人きっと天才。これだけの仕事なかなか大手の事務所でもできんよ。今年でた新人の中では、断トツの出来。え?わなわん?あれはさー、皆で作ってる学園祭みたいな催しものだからなあ。そりゃ何倍も売れてらっしゃるけど一応就活中の身分で、弊社の意識はないわけじゃん。一応こっちはバリバリの正社員だからなあ。弊社って意識すごいあるわけだから。頑張れ!


つぎ。メンバーの話するぞ。
11人いるのは多分なりゆきだと思うぞ。ぷでゆの構想の方があとじゃないか?特に意味はないと思う。まあ意味があって13人とか10人とか15人とか目指してても、すぐ抜けたり逃げたりするしな。人数にこだわるだけ不毛だ。
11人中7人が未成年だ。99年生(18歳)4人もいるぞ。98年が2人、00年がマンネだ。最年長デヨルが24歳とずば抜けて年喰っとるが、まあ奴は仕方あるまい。マンネは17歳。それで平均年齢が19歳。結構若い。
あと、これもなにげに大切なんだが、中国人も日本人もタイ人も香港人もいなくて、いわゆるハーフって子もいない。ゼロ。つまり全員韓国人だ。いまどき、なんちゅうドメスティック! さすがウリム。なんかかっこいい。かっこいいよウリム!ワシは好きだなウリムのこういうとこ。まあなりゆきかもしれんがな。だが、K-POPアイドルなんだもん、曲も国産、メンバーも国産、パフォも国産てのがわかりやすいよなぁ。どう思う?

てことで、デビュー曲についてしか褒めとらんが、まあ歌の上手い子が何人もいるので、曲さえよければ今後もうまくいくはずなんだよなあ。頼むよもう。こういうグループなかなか少なくなってるんで、ぜひ、その線で、ぜひ、そのイメージで、長く活躍してほしい。頼む、そして祈る。


最後に、ちと真面目な話をする。ウリムのことはよく知らないが、ピニが初めて手掛けたアイドルグループらしいので、てことは、ゴルチャがまだ3組目だと。ピニもろぶずもゴルチャも、ワシが思うにほんとに「アイドルらしいアイドル」って感じがハンパない共通点。そして、バックステージやリアリティ番組、バラエティ番組などをのぞかせてもらうとだな。他事務所グループと違って、メンバー1人1人の、そして全体の雰囲気の「擦れてない感じ」が異常に高い。これはデビュー間もないからとかいうことではなく、例えば、デビュー7年のピニメンバーでさえいまだに擦れてなさを強く感じるので、人格の根っこの問題だ。K-POPもここまで産業的な構造になってくると、歌がうまいダンスがうまい顔がいい脚が長い対応がいいなど、皆が皆同じ方向にむかって命がけでブラッシュアップしてるわけで、結果として、年々そのレベルはあがる。しかし、アイドルとて、やってるのはロボットじゃなくて、生身の人間なので、事務所によって、そしてグループによってどこで差異が出てくるかといえば、とどのつまりは、こういう性根のとこじゃないのかと思うわけだ。曲だって振りつけだって自分たちが作るわけじゃなし、与えられたものを自分たちなりに「自分たちらしく」演じるつったってきみぃ、そんなに差がつくわけないだろ、そりゃ。ウリムがそんなことまで考えて、人材発掘したり人材育成したりしてんのかどうか、さっぱりわからんが、結果として、これまでの3組が擦れない子たちで構成されてて」そのままの形で世に出して、そして売れている。っていうのは、掛け値なしに素晴らしい実績だと考えざるをえない。これがまた売れてはいないとなると、話もかわってくるんだが、実際売れてるからなあ。よくやってるよなあ。こんなアイドル戦国時代に。
だから、やっぱり応援する。応援しちゃう。なんか知らんがぜひ頑張ってくれ。

 

 

【Red Velvet】ミスキャストでもここまで売ることができる。これがSMの底力。

 

この夏は、Red Velvetが遂にハネましたね。

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もともと、14年「Happiness」のデビュー時から、先輩f(x)とはまた違うガーリー路線だったのですが、翌年のイェリ加入をきっかけに、「Ice Cream Cake」そして「Dumb Dumb」と、一足飛びにポップアバンギャルド色を強め、グループとしてのイメージを固めたように思います。その後の「Russian Roulette」「Rookies」では、他の追随を許さないまでに極端なれっべるカラーをしつこくリリースし、遂にこの夏「Red Flavour」で第一段階の頂点にたったというところでしょうか。

このような、女子グループがやる非常にポップな、サブカルな、前衛的な、そういう思いきったコンセプトは、昔から欧米にも日本にもあって、それ自体は特に珍しくはないはず。いわゆる男子が好む「かわいい女子像」「彼女にしたい像」とはかけ離れたビジュアルなので、男子ファンは少なくなる傾向あるでしょうが。私は好きです!洋の東西を問わずこういうの昔から大好きです!曲はもちろん、その独特なビジュアル(衣装やメーク)も楽しめますからね~。見てて楽しいしかわいいし。

 

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ですが、このれっべるちゃんに関しては、ずっと違和感を感じてきました。

ミン・ヒジンさんがやりだしたビジュアルイメージ(今は誰がやっているのか知りません)は素敵だし正解だし全然おかしくないのですが、、、、が、、が、いかんせん、それを演じているあの5人の女子たちは、あれでいいのでしょうか。あの子たちは、あの強力なれっべるイメージに合ってるんですか? その違和感です。

随分前(前のブログで)、あの子たちは本当はかわいくて美しいお嬢さんなのに、わざわざ、サブカルコンセプトを表現すべく「ブスプレイ」をしているのだという記事を書いたことがあります。私は、今もまったく同じ考えです。なぜなら、ああいうちょっと前衛的なビジュアルイメージには、正統派な美人やかわいさというものが最も邪魔になるからであり、逆に「ちょっとブス」という顔が最も必要になるからです。

で、ここがすごい重要なんですけど、「本当は美人なのにあえてプスプレイをしている」という「あえて」のところがサブカルアバンの真髄だというのに、15年以降の彼女たちをみてると、あえて、を抜かして「単なるブス」「ただのブス」になってる気がするんです。そう、そこなんです。繰り返しますが、本当はブスじゃないのにわざわざ醜くしてる!っていうのがミソなのに、大衆に「普段あれだけ綺麗な人がね~」と思わせないと意味ないのに。ブスがブスプレイしてそれのどこがコンセプトなのっつう話ですよ。みんなまだ本当は美人って思ってるかなあ? 減ってるような気がする。それがここ3年間ずっと思ってる私の違和感の元です。

 

 

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デビュー時が一番きれいでかわいいお姉さんだった

 

よくわからないけど、ひどいときは、顔だけじゃなくて、スタイルまで現実より悪いバランスになっていて、メークや衣装が似合わなさすぎなんじゃないか?と思っていました。「いや、あれ本当にあの程度の顔なんだよ。背も低いし手足も短いし大体太りすぎだからスッキリみえないんだよあれが実力」という、まことにご辛辣なご意見をちらほら耳にしたので、そうだろうか?と考えた時期もありましたが、この夏のレッドフレーバーの為に、ガリッガリのカリッカリに痩せてきた5人の姿を見ると、やっぱりそうじゃないと思います。たしかにスーパーモデル並みの体格なのかと問われたらさほどでもないですが、あれだけ痩せこけてかわいそうな身体になっても、やっぱり衣装が似合わない。それ以前にスチールのポーズや表情さえ似合わない。ものすごく無理して作ってるのは予想できますが、何年やってもまったく似合うようにならない。これはもう致命的です。

つまり、彼女たちのフィジカルな問題ではなくて、この根本的な違和感は、キャラクターイメージからくるものだと思います。

 

あの5人は、もともと、ああいうガーリーポップ、しかも、サブカルでアバンギャルドプログレがやりたい類の少女ではなかったと思います。ふつ~のポップスをやりたかったんじゃないですかね? それとか時期的に考えて少女時代先輩みたいな歌手になりたい!!とか。よく知らないけど。(まあ聞いても多分本音はいわないだろうから無駄だけど)まだ、ベルベット部のしっとりとした女性らしい路線の方がよっぽどしっくりくると思われるそういうタイプです。どっちにしてもどんな曲がきても、歌とダンスはうまいっていうのは、さすがSMさんですよね。まあ、SMの練習生をしている子たちは、自分はどういう路線でやりたいか、などという明確なビジョンは持たない方が幸せ(その通りになることはまずないので)だし、そんなビジョンはなくてただ単に「アイドルになりたい!」男子なら「もてたい!」女子なら「ちやほやされたい!」といった思いで、ぎらぎらしてる子が一番向いてると思います、思いますがそれにしても、そのコンセプトに関しては全く素養がない子たちばかりを5人選んでしまったことよのぅと思います。

 

 

ここでひとつ、「でも、自分が何をやらされているのか、これはどういう意味のコンセプトなのか、わからない知らされない無垢な状態の方が、素材としてはいいのでは?」という考え方もあるかと思います。

たしかに、それはそうです。特にこういう、高等で複雑で練り上げられたカルチャーチックなコンセプトになればなるほど、それを演じるアイドルは何も知らされずに、思いきった衣装を着るだけ、思い切ったメークをされるだけ、思い切った表情で思い切ったポーズをとるだけ、という素材に徹した方が成功するでしょう。変に勉強したら、どんな表情も出てこなくなりますもんね。だがしかし、それは「素材の力」が内にあってのこそ。強力なコンセプトにまったく負けない手つかずの魅力やキャラがその人に備わっている場合の話です。あの子たちは、リーダーアイリンをはじめ、結構皆が大人になってしまって、わりといろんなことがわかってしまったマジメな子たちだし、やっぱり生まれ持った「普通の人」という感覚が邪魔してるような気がします。本人たちが、心の底から「今度の衣装も超かわいいっーーーー!!うれしいーーーっ!」って思ってるようには見えませんし、だからといって「ちっ、またこんなへんてこりんな髪型させられるのかよ」と切れてるようにも見えませんし(その方がまだよかったかも)、「あ、次これなんですね。。どどどういうイメージの、、どのモチーフなんですかね、私なりに家で勉強を・・」とかいってそう。。そんな人が、頑張って用意してきてどんなに純情無垢な演技をして、不思議の国のアリスになりきろうとしても、やればやるほど、下手な大人が下手な芝居をしてるようにしか見えない。向いてないんですよ。

 

アイリンはマジメすぎ(あと悲しいかな美人すぎ)。スルギは努力しすぎのいい人すぎ。ウエンディは要領よすぎのあわせすぎ。ジョイは脅かされすぎていうことききすぎ。イェリはしっかりしすぎの根性座りすぎ。(テキトーです)と、折角当初は天然のいい味だしてたジョイやウエンディまでが、すっかり大人の職業アイドルになった気がして残念といえば残念です。

 

すっかり、前置きが長くなってしまいましたが、

(えーーこれ全部前置きだったの?って感じですねすみません)今日は、これじゃなくて、そんな違和感満載のままでも3年もやってきて、ちゃんと1位もふつーーにとれるようになって、着実にファンも増えて、着実に売り上げも伸びて、そしてとうとう単独コンサート! 日本デビューー! っていう絵にかいたような「計画通り!」な、この実績を目の前に突きつけられて、私は「やっぱり・・・・SMってすげーーな」と思った。嫌味じゃないです、本当にすごいと思って感心した。ってそういう話です。

 

ぐうの音も出ないですよね。

あのf(x)も、3年以上ずっと「SMの失敗作」とボロカス言われ続けていたのに、今、ふと気が付けば、そんなこと一切なかったかのように、世間では今はかっこよくて魅力的な伝説的グループとして祀り上げる風潮になっており、そして、れっべるちゃんも然り。えぷもれっべるも、そのグループコンセプトには正直むいてないメンバーだらけだったのに、SMというところは、一度そうと決めてデビューさせたら、どんだけ向いてなかろうがイメージ違いであろうが、なんとかビッググループに仕立て上げてスターダムにちゃんと予定通りの年月でもってくところが、本当にすごいです!

 

こういうところこそが、SMエンターテイメントの底力かと思います。

体感的には、メンバーがそのグループコンセプトに寄せていくっていうよりかは、ファンや大衆の方こそが、グループコンセプトに寄せていって解釈を緩めてくれることにより、コンセプトとメンバー個性との大きな距離や違和感を縮めていってくれる。そして、遂には「彼女たちにこそぴったりのコンセプト!」と思えるくらいまでになってくれるっていう、強力な洗脳作戦といった方が近いかとと思います。だって、似合ってないもん。(しつこい)

よく考えたら、EXOだって、今思えば全然グループコンセプトに向いてないメンバーがいたような気が・・・しないでもないですね。やっぱり、グループを作る際は、歌やダンスの実力はもとより、年齢や身長体格や練習期間などいろいろ考慮して、さらにバランスとるのが相当大変でしょうから、「この子にあのグループコンセプトが向いてるか」なんて、わりと最後のチェックなのかも。

それに、SMの場合は、「そんなもん、あとでなんとでもなる」という自信があるのではないでしょうか。なんつっても、「なんでも教えられる」「教えられないものはない」「才能でさえ教えられる」と豪語してるそうですから。すごいです。結果、SMの練習生はよそと違って、やっぱりサラブレッド感があります。どんなグループに入れられてもちゃんとこなせる実力とセンスを叩きこまれているのをみると、あながち、そのトレーニングに対する自負も嘘ではないのかもしれません。

 

最近、SMはこれまでとは明らかに違った方向に進んでるようにいわれています。

稼ぎ頭のベテランが兵役に行ってた間、収入激減してたというのに、例のNCT戦略1つとってもみても、いまだに「?」という部分が大きいままですし、少女時代も適当な曲で1位を獲らずじまいのまま10周年カムバを早々と引き揚げましたし、EXOもかつての追い上げ(もう追いかけられる立場ですからねえ)はありませんし、わかりにくくなってるのは私もそう感じています。

しかし、こういう「やろうと思ったことはちゃんとやる」という実績をみていると、やっぱり、折込済みなんじゃないかと思います。例えば「1位を獲ること」「獲らせること」への執着はとりあえず捨てたように思います。これだけ群雄割拠といった熾烈な市場で、自社のアイドルグループを被らずに活動させるだけでも、スケジュール調整が大変なのに、いちいち、1位を獲らせることに苦慮するよりも、NCTならNCTのコンセプト、少女時代なら少女時代のコンセプト、れっべるなられっべるのコンセプト、というように、デビュー以来のグループコンセプトをひっくり返すことなく、全うさせることの方を100倍大事に考えているのでは。だって、その方が、中長期的に見た場合、絶対に儲かるじゃないですか。目の前の1位を獲ろうと思えばいくらでも獲れるんでしょうが、その1曲のために、大事に育ててきたグループコンセプトを崩すことの方を恐れてるように感じました。1曲ごとに、がらりとイメージを変えてくる中小事務所と比べると、ものすごく大きな違いです。

 

というわけで、私は今年、この苦しい中にあってこそのSMを見て、目の前の実利よりも、「中長期的な計画こそを大事にする」「グループコンセプトこそを大事にする」

っていう経営姿勢?みたいなものを強く感じました。

 

れっべるちゃんたちを予定通り、この夏とうとうハネさせたSMですが、この後は彼女たちは第二段階に入るので、活動曲とかも芯は変えずとも、少々大人むけ雰囲気にシフトするでしょうね。個人的には、べるべっとの部分ももっとリリースしてほしいです。そして、次はいよいよNCTなんでしょうか。今、これだけ見えにくいといわれているNCT127ですが、不評ではないにせよ、あのオシャレで先進的なゴリゴリグループコンセプトを一切崩さないまま、本当にハネさせることができるのかどうか、め・・っちゃくちゃ楽しみです。ていうか、あんな状態のままでもよく1位になれたなって方が既に偉業。あれもSMでないと絶対できなかったことであり、何が腹立つって、それを十分SM自身が知ってて確信犯的にやってる、ってとこです。

どうなるんでしょう。本当に楽しみです。

 

【高田健太】高い女子力と若手芸人力を備えた純日本製アイドル。

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タカダケンタは、K-POPアイドルとして既にデビューしている日本人たちとは、明らかにどこか違ってみえる。

それは、23歳という高めの年齢だとか、元ヲタクでおっかけしてたという趣向とか、カバーダンスグループで活動してたという経歴などはあまり関係ない。私は、その女子力とでもいうべき情報処理能力及び行動力を備えたキャラクターと、(日本の)若手芸人レベルの身を挺したアプローチによるものが大きいと思う。

高校生の頃K-POPにはまり、特にTEENTOPのファンになって、ライブやサイン会などに熱心に脚を運んでたという話は今やとても有名になった。が、好きなアイドルの歌やダンスを自分も真似してやってみる子はいても、そこまで現場を追っかけてアイドル本人(リキの大ファン)が強烈に覚えるまでアピールしまくる子は、そういない。男子ではとても珍しいと思う。そう、もともとの思考回路からして女子力が備わってるんだと思う。

男子の場合、好きなアイドルができた際「僕もあんなふうになりたい!」という方向に憧れるのが普通だろう。そのアイドルにプレゼントしたり自分を覚えてもらったり一緒に写真撮ってもらったり、と本人に愛されたい方向に考えるのって、それ女子の考え方じゃなかろうか? 女子は「リキを喜ばせてあげたい」とは願っても、自分が「リキみたいになりたい」とは思わないわけだから。そもそも彼の思考回路に女子的なものが備わっていたのだ。

渡韓後も、3畳間という狭いスペースに住んでいながらにして、一部でファッショニスタと騒がれるほど、着るもの飾るものにうるさいというのも、これまた女子力が高い証拠。カフェのバイトも、自撮りが好きとかお喋り好きとかそういうのも、要はおしゃれで要は女子力高しってことだ。あと、メークや髪型によって、ものすごく顔の印象が変わるところとか、それを誰かに強いられてやっている感じがしなくて、全部自分で演出してるように見えるところも含めて、私はいち能力として女子っぽさを感じる。

 

 

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当然、女子力だけではない。

ほんとかどうか知らないけど、渡航後一旦日本へ帰って大阪の居酒屋で働いてお金ためて再チャレンジしたとかいう話などきくと、すごく「男らしい!」と思うし、骨のある子だなあとも思う。

決断力と行動力はもちろん、いわゆる「度胸」も相当なものだ。常にヘラヘラしてみせているケンタだが、練習生を4年も5年もやって正式デビューした韓国人の子でさえ、初めてのテレビ出演ではガッチガチに緊張して、どもったりうわずったりするのが普通なのに、それを思うと、渡航一年余で何もかも未熟なケンタが、よくもあれだけ最初っからカメラの前で、へらへら愛嬌だしたり、ハキハキ笑顔出したりして、強力アピールできたよな!と感心しちゃうくらい、大した度胸なのである。

それを「性格でしょ」の一言ですますのは、なんか間違ってる気がするのでもうちょっと考えてみる。

 

大体、へらへらしてるっていうのも、人柄っていうよりは、彼なりに客観的に考えて計算して努めてそうしているところの「へらへら」だと思うのだ。ハキハキは、人前で仕事するひとの常識なので議論にもならないけど、へらへらちゃらちゃらってのは、わざとそうしてみせているのでは? 実は、すごい冷たくて厳しいだったらどうする?(そんなことないだろうけど)

私は、その辺りからは、まるで若手芸人の雰囲気を感じる。実は、個人的には、彼を最初に見た時から、こっちの雰囲気を強く感じていた私だ。

 

ちょっと話がそれるけど、いま、日本で暮らしている人って、総芸人化してるように思う。かつては、歌って踊っていただけの日本のアイドルが、今や歌よりバラエティ番組で「いかに気の利いた面白いコメントをだすか」「笑いがとれれば更によし」という基準で人気が出るように、我々素人の間にも、気の利いた面白いことをタイミングよく切り出せる能力、ひとを笑わせたりい和ませたりできる能力。こそが、何よりも尊ばれているような気がする。それは若い人だけ、おしゃれや流行に敏感な人だけ、じゃなくて、老若男女全部がそうだ。いやー大変な時代になったものだが、これを「一億総芸人化」と呼んでいる(私だけだけど)。

だって、一部の小学校とか一部の会社では「お笑いの時間」とかがあったりして、人とのコミュニケーション学習に芸人のお笑いスキルを採用したりしてるんだぜ。なんだろうこの国。そんなもん教えられるものなの?

 

とにかく、そんな時代のそんな国なので、ケンタが韓国でアイドルを目指そうっていう折も、ニッポンのお家芸である「芸人的コミュニケーション力および自己アピール力」を全力で発揮するのは、自然といえば自然なこと。むしろ、先輩であるサナミナモモとかタクヤユウタユウトユウトとかは、芸人力使わなかったのか?と思う。高田健太の場合は、練習生という身分でテレビ出演し有名になった為、事務所の指導も削除も是正もなく、ある意味野放しだったので、素の言動がそのまま伝わりラッキーだったといえる(例えば、足達佑人はそもそもテミン鬼ファンであり熱心にカバーダンスやってたなどの事実があるが、実際デビューすると他会社のアイドルなど御法度話になってしまうので、今は絶対に話されない等等)

にしても、彼の芸人力は異常な高いんじゃないだろうか。

芸人さんの知り合いがいるわけじゃないので、詳しくはわからないが、芸人さんって、身を挺してサービスする姿勢がまず尋常じゃない。そのサービスも、単に喜ばせるとか笑わせるといった積極的なもの以前に、まず徹底してお客さんを肯定するところから。どんなに嫌なことや間違っていることをいっても、にこにこ聞いてくれて全肯定してくれる。それがまあ「へらへらしている」っていうイメージに繋がっているんだろうけど、要するに全力で「お客さんを気持ちよくさせる」ことに徹しているわけだ。ケンタの場合のお客さんというのは、国民PDとか番組スタッフ、とかそういう狭義の人たちではなくて、もう韓国に行ってから出会う人出会った人全員がお客さんであり、全員にサービスしているということだ。だから、何を言われてもはい、笑顔ではいと言うこと聞くのはもちろんのこと、嫌なことでも絶対顔に出さなかっただろうし、号泣するにしても、どうもそこには客へのサービスという意味合いが相当含まれてるように私には見えた(ごめんね)。ここで、いかにも悔しそうに悲しそうに涙を流す姿は、番組の流れ的に必要だろうしおいしいだろう、きっと映してくれるんじゃないかなという望みも含めて、それらを自然にサービスできるという力である。それもいかにも若手芸人みたいだし、ここでこういう独り言を呟けば、ここでこういう表情をすれば、ここではこういう動きをすれば「使われやすい」という細に入り微に入りの計算も、まさに若手芸人の思考だ。

ケンタは、生まれつきそれができるのか、あるいは、相当考えてあえてそれを自分で狙ってしているのか、恐らくそのどちらも本当なんだと考えるが、それが表面上とても自然に見えていることを思うと、スキルは非常に高い。本物の若手芸人より自然だったかもしれない。

 

あと、しつこいけど、もう1個あって、

それは、取材時やインタビュー時に返す回答だ。これも「芸人かっ」といちいち私はつっこんでたのだが、彼は、必ず、聞く者に引っかかるエピソードを入れたり、ちょっと気になる言い方をしたりする。

ちょっと具体例が出せなくて恐縮だが、「へ~そんなことが?」「うわぁ意外」という話もちょいいれて、でも入れすぎて質問の意からそれて「そんなこと聞いてないんですけど」にならない程度に納める。っていうのがうまい。絶妙である。他の子だと聞かれたことを素直にまんま答えるような質問なのに。かっこよく答えよう! かわいく答えよう!っていう以外にもケンタにはいつも、心にちょっと残るような、角度を変えたことも差し込もう!みたいな考えがあるように思う。それこそサービス精神から来てるんだろうけど、根っこにはやっぱり、見る人の心に爪痕を残そうという芸人魂を感じる。日本の女子タレントなんかが熱心に身に着けているスキルだと思う。

 

というわけで、やっぱり、タカダケンタという人は、女子力と芸人力を駆使して、前に前にどんどん進んでいく人だと思った。余談だけど、先日たまたまケンタのお母さんという人のメールを見かけたのだが、これがまあ「さすがケンタの母」といった感じであった(全然伝わらない)。この親にしてこの子あり。である。多分、日本人練習生、日本人アイドルの中で、もっともつぉい。と確信した次第。ケンタもケンタだが、おかあさん最強かも。何歳なんでしょうか。

 

歌やダンスも上手なのに、終始メンタルとアプローチのことしかいわなくて申し訳なかった。デビュー決定おめでとう。きっとうまくいくと思うし応援する。このままもういくとこまでいってほしい。頑張れ。

(余計なお世話だろうが、何年か韓国でアイドルしたのち、帰国しても、彼ならきっと日本の芸能界も水にあうはず。そう思うと、タレントとしてずっと長いおつきあいになりそうな予感さえする)

 

 

 

 

 

【チョンハ】グループより、ソロやユニットアイドルが新鮮かも!

アイドルといえば、今は日本でも韓国でも、複数メンバーで構成されてるグループが主流。アイドルになるっていうとグループに入ること前提みたいになってるし。だけど、ソロ活動してるアイドルもいるし、2人組とか4人組とか、グループっていうよりユニットと呼びたくなるとこもあるわけで。どれくらいいるのかな。

私も、これまで何の疑問もなく、多人数アイドルグループだけを見続け、応援してきました。(BOA様は好きですがそれは日本活動時期なので例外として)なので好きなアイドルといえば、イコール多人数グループ。グループばかり好きになるので、おかげで、昔は顔と名前を覚えるのに何週間もかかったのに、今では7人までなら1日あれば覚えられるようになりました。

多人数グループのいいところは、嫌いな子がいても他にすごく好きな推しができれば気にせずに追いかけられる。というところ。一糸乱れぬ群舞がかっこよかったり、歌の掛け合いが感動的だったりするところ。あと、楽屋や宿舎でのわちゃわちゃ具合がめちゃ面白い&楽しいところ。1人くらい体調悪くて休んでも全く態勢に影響ないところ。転じて、1人や2人の脱退・解雇があってもグループは存続できるところ。等々。一方、多人数グループの悪いところは、当然だけど1人1人の顔や姿が見づらい。映らない。映る時間が少ない。すぐどこにいったかわからなくなる。いつも探さないといけない。すなわち疲れる。取材やバラエティ出演時も発言機会が少ないので、1人1人の話がまとまって聞けない等々。

 

そんな私ですが、この夏、プデュ出身のチョンハちゃんやサムエル君がグループではなく、ソロとしてデビューして活動してるのをみて、個人的に、すごく新鮮な感じを受けました!

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 正直、チョンハ嬢は「大柳社長(前ゴシップ編集長)そっくり!」という感想しか持てない、つまり、そんなに興味がなかったんですが、デビュー曲が良曲だったこともあって、活動中すごく好きになったし、何回も見てしまい応援してました。かわいいわぁ。サムエル君も同じく。なんといっても、2~3分ずっとその子だけ見れるのがいい!じっくりたっぷり堪能したという満足感でいっぱいになれます。10人以上のグループ(今は珍しくないものね)だとそういう多幸感は味わえません。全然違います。そこに、新たな楽しみを知りました。

 

ソロでなくても、KARDみたいな4人組もそう思いました。

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 KARDは、ただ4人組ユニットというだけじゃなく、男女混合というさらにハードルの高い構成な為、正式デビューの前に3曲もデジタルシングルを出して、石橋を叩いて叩いて遂にこの夏デビューしたんですが、こっちとしてはさらにさらに新鮮!めっちゃ新鮮に映りました! ここも、曲がどれもこれもツボ曲で気持ちいいから、ひょっとしたらメンバー構成あんま関係ないかもしんないけど、でも、同じ好きな曲を歌い踊ってくれるんなら、10人より4人の方が絶対見やすいって! 充足感違うと思います!

 

あと、LOONA。

LOONAというグループはさらに変則的で、「今月の少女」として毎月1人ずつ女子アイドルのMVが公開され、12か月たったところでやっと完全体としてグループでデビューする予定になっている。ところが、この毎月のMVがどれもこれもかなり出来がよくてかなりの話題と人気を誇っているみたいで。いろんな曲調があるので一概にはいえませんが、私も何人(曲)か大好きなMVがあってヒマだとついつい見てしまうほど。しかし、ここも仮にもし、最初12人でデビューしてたら、きっとここまで人気になることはなかったと思います! いわば、12人の少女たちが先に「ソロ活動」してくれたおかげでじっくりお顔が覚えられたし名前もわかったし、それぞれのイメージもキャラもしっかり踏まえられた気がしています。こんな戦略アリかナシかはよくわからないけど、「12人よりはソロ」の方が目立った、というプロモーション効果は確実にあったかな、と。思います。

 

まあ、いずれにしても、大人数ばかり見てきたから「揺れ戻し現象」が起きてる感じかなあ、私の中で。10人以上のところがこう次々出てくるので、なんちゅうか・・飽きてしまったのかもしれません。

世の中、なんでも「揺れ戻し」が起きます。政治だって料理だってなんだって同じものばかりに偏っていると、いくらそれがよくても、反対のが新鮮に映るのは当たり前。その繰り返しだ結局。

 

 プデユ2からは、久々にモンスター級新人グループWANNA ONEが出たわけですが、再来年?ですかね、WANNA ONEとしての活動をおえ、それぞれの元の事務所に戻っていくの。そこからの話をしたいと思います。

season1の女子版のことを思い出してみると、元事務所から、いろんな子と組まされて正式デビューしたグループが数多く出ましたが、結果としては、なんちゅうか今ひとつ、どっかーーんと売れたグループは作れなかった状況です。(いや、そこそこ全部売れてはいるが)その事務所にいる練習生だけでグループを作るわけですから、いかんせん、どうしてもI.O.I出身者である彼女たちに実力や経験値が追い付かなかったり、あるいは容貌や年齢などがあわなかったり、っていう「グループ編成の大変さ」があれでよく世間に知れ渡ったと思うんです。ソミに至っては、JYPの練習生で彼女と釣り合うメンバーを数人も調整できず結局グループは編成しないという決断に。(今思えば英断)I.O.I解散する時期はあらかじめ決まってたので、すぐデビューさせるのかと思いきや、どこの事務所もあれだけ時間がかかったんです。そして、それだけ時間をかけて苦労してやっと自前のグループとしてデビューさせたのに、すごく注目されてたわりには、どこのグループも、「どっかーんとは売れてない」という結果。例えば、ぐくだんもプリスティンも、普通に無名の新人たちのデビューだったら相当な成功といえるのに、あそこまで顔と名前が売れた子が数名いるというだけで、どうしても物足りないと思ってしまうし、他メンバーとの差が激しすぎて1つのグループとしては見れない。どのイメージを持ってきてもなんかこうどこか違うという違和感、統一感がないという違和感。違和感満載。

そして、最後に仕方なくソロでデビューすることになった(グループ組めなかったんでしょうね)チョンハ嬢なのに、そのソロ活動こそが、こんな私の目にまでとまって絶賛されるに至っている、と。いや、長くチャートに入ってたし、実はそこそこ売れてたような気がする。1位候補にもなってたし活動時期も伸びてたし実は評判よかったのでは?きっとそうだって! 

というわけで、「有名メンバーがいるグループ」というだけで、とてつもない違和感が生まれ、この先も違和感抜けなさそうなので、それなら、よっぽど、ソロ(2人いる事務所は2人組ユニット)デビューすればよかったのでは?と思った夏でした。

WANNA ONEも、再来年以降、元事務所で誰かわらかん男子たちに1人紛れて、違和感満載で再デビューするくらいなら、思い切ってソロデビューしてほしい。(もちろん、にゅいすとさんとはっしゃさんとこは、元の鞘に戻ってほしい)その方が絶対いい。そうでなければ、今からWANNA ONE解散するまで相当時間あるから、1分1秒時間を惜しんで練習生をしごいとく、とか、それも無理ならとんでもない魅力の練習生を今から必死こいて捜してくる、とか、それくらいのことしといてほしい。11人には入れなかった子も、続々とデビューしてるようですが、サムエル君やセウン君のように、やっぱり、そこもソロが正解だ。ほら、だからみんな、これからはソロがいいよ! 知らんけど。

 

話が大きくそれてしまった、

これまで、ソロといえば、どっちかというと、アイドルってよりはアーティストっていう感じが強かったと思うんです。人気の多人数グループでも、誰かがソロで歌うってことになると、一気にアーティストな雰囲気ですもんね、あれなんでしょう?みんなで歌い踊ってるときはれっきとしたアイドルなのに。最初っからソロでやってるアイドル、例えばIUとかも、年々そりゃアーティストぽくなっていくし、そうだな、3、4人のところも、最初アイドルっぽくデビューしてもやっぱり年々アーティストふうになっていく(落ち着いた芸風)のが現状かと。

そうじゃなくって、れっきとしたアイドルで、どこまでもアイドルなんだけど、ただ1人っていうソロのアイドルがさ! 1人で歌い踊る「ソロアイドル」が、もっともっと出てきて活躍してくれると、面白くなるのになーーー。と。

そう思いました。

【SNUPER】SWEETUNEが売れている世の中であってほしい。

Snuper.すぬぽ。2015年11月デビューの6人組。
ここがそろそろ、なんとか。。。なんとか、どっかーんと売れてくれないかなっ! 
と去年暮から祈るような気持ちで見守っています。
 
とはいえ、このグループのことメンバーのこと、そんなによく知らないのです。なんじゃそら。
この子たちがかわいいとか大好き、とかそういう話ではなくて(いや好きですけど)、それはそれとして、それとは別に、まず私のどストライク神こと、SWEETUNEの全面プロデユースを受けているから、です!
SWEETUNEさんとこが手掛けたグループに、いま、再びどっかーーんと売れて欲しい! 
そういう時代になってほしい、そういう世の中であってほしい。とまあ、そういうことなんです。
 
SWEETUNEは、ハン・ジェホ氏とキム・スンス氏が08年に立ち上げた音楽制作チーム。
もともとは会社名だった為、長い期間、作曲者クレジットも個人名義で、一般大衆が目にする名前ではなかったのですが(2015年くらいからSWEETUNE名義でクレジット出すようになりました)、いわずとしれたKARA,Infiniteなどに大ヒットナンバーをたくさんもたらし、ビッグネームにのしあげた人たちのことです! 彼らがいなければ、KARAとピニの大化けはなかった、とさえいわれてる方たちです!
もともとは、SMのA&RにピックされてSMお抱え作曲家だったので、昔から、SMの諸グループやソロに曲を提供することが多いし、単発の仕事をいれると、他にも幅広いグループに曲を書いています(日本のアイドルグループにも)。
 
私はですね、彼らが作る曲の傾向が、すごく好みなのです。ドンピシャです。
延々聞いていても飽きないくらい好きです。なんかもうDNAレベルで好きです。
しかし、更に気に入っているのは、彼らの場合、ただ曲を書くだけでなく(そういう仕事もあるでしょうが)、そのグループの全面的プロデユースをまるっと請け負うのが得意、というところです。
 
そう書くと、お察しのいい方におわかりでしょうが、そういう人たちとの仕事、よく言えば「全面プロデユース」ですが、悪く言おうと思えばいっくらでも悪くいえるんですよね。曲や詩にこだわるのはいいけれど、「もうそんなのどっちてもいいよっ」的な細かい音や言葉一個一個までこだわってて面倒臭いし、衣装から振付からMV演出から、なんでもかんでも「口を出さなくては気が済まない」というふうに捉えてみると確かに大変そうです。あ、ごめんなさい、これ全部想像で一般論をいってますから違ってたらごめんなさい。でも、日本でもそうだけど、こういうタイプの仕事人というのは、うまくいってる時、つまり、そのイメージが当たってて爆発的に売れてる時はいいけれど、ちょっとそれを外した時とか、売れ行きがよくなかった時とか、あるいは、何作も何年も続けすぎてマンネリしちゃった時とか、グループ事務所側も「ちょっともう先生とことはしばらく距離を・・・」という気持ちになりがち。
なぜなら、SWEETUNEは、経営者でなくクリエイター。視聴者のマーケティングに長けているわけでも(そもそもしてないと思う)イメチェンの必要性を感じる人たちでもなく、当初の「このグループには絶対こういうイメージが似合う!」という、いわば「ピンときた!」というクリエィティブ勘? だけを頼みに、ずっとそれを全うしようとするタイプだと思うので。イメチェンなしでは、とても長期的に王者でいることは難しいのに。
 
 
というわけで、黄金期には、
KARA,Infiniteをはじめ、Rainbow,NineMuses、Boyfriend,SPICA など多くのグループの全面プロデユースを担当、そりゃもうすごい勢いでヒットを飛ばしてたけれど、徐々に皆さん、違う作曲家にオファーしたり、活動しなくなってきたりして、ぐっと減りました。
折も折、14年末には、イ・ジュヒョン、ファン・ヒョン、G-Highの3人さんがSWEETUNEを脱退し、MonoTreeという新しい音楽制作チームを起ち上げちゃって。多分、ハン・ジェホさんとかより5~6歳年下なんじゃないかと思いますが、別に喧嘩別れしたわけじゃなくて、もっと海外からの仕事やスタッフと仕事しやすい会社を作りたかったみたいです。
MonoTreeは作ったけれど、SWEETUNE時代から一緒に仕事してて、仕事ぶりを見てきてるので、そりゃ曲調は似ています。傾向も似ています。なんというか、音の厚さとか、派手なブラスセクションの多用とか、大サビには必ず音引きを長くする特長とか、「キモ」の作り方や、ドラマティック、エモーショナルが大好きとか、イントロにはインパクトあるリフをまずのせがち、とか。ひとことでいうと、やっぱり歌謡曲なんですよね。80年代日本ではやってたような。ちょっと懐かしいJ-POP感。そして特に、バラードでもハイテンポでも、追い立てるような「疾走感」がそっくりです。煽り方のクセが双方すごい。しらんけど。
なので、当然、SWEETUNEが好きな人は、MonoTreeも好きなのです。当然、私も好きです。もう一人のゆうと君がいるON/OFFが遂にデビューしましたが、MonoTree担当らしくって、これまたいい曲ですごく嬉しいです。やっぱり好きですね両方。
 
 
でも。
でもしかし。どうやら、MonoTreeさんとこは、全面的にそのグループをプロデユースするということは、してないみたいなのです。(してたらごめんなさい)単純に、よい曲を作り、よいグループに提供し、よい成果を出し、それをよく循環させる、というビジネス発想に特化した会社を目指してるらしいので、「このグループのこの子たちは、かっこいいオッパより、隣のかわいい幼馴染が無理して大人ぷってるイメージの方が、絶対似合うってば!それで行かなきゃ!」みたいなことには、全然興味ないみたいなのです。(あったらごめんなさい)
設立以来、Stellar姐さんをはじめ、EXO(MyAnswer),SJ(Majic)とか、あちこちでいいアルバム曲をたくさん提供しているMonoTreeさんですが、単純に楽曲だけのオファーをうけて提供する姿勢、それはそれで結構なことなのですが、
 
やっぱり、私は、SWEETUNE全面プロデユースのグループ活動をみて、また興奮してみたいっ!!
という思いが捨てきれません。
 
そういうわけで、
2014年くらいから、ぐっとその仕事ぷりをお見かけしなくなったSWEETUNEさん(いややってはおられると思います)が、ここんとこ、ずっと請け負ってらっしゃるのが、ROMEO、そして、SNUPER です!!
が、ROMEOがこれまた、発足する当時から、日本のポニーキャニオンフジサンケイグループ)が一枚かんでて、それなのに、日本デビューはぐっと遅れてごく最近、とよくわからない戦略で、大体ここのグループコンセプト自体が微妙すぎて私の手に負えない(でも悪くないとは思う)ので、
ここは、ひとつ、SNUPER一本で、応援してみたい。 と思ったわけなんです。
 

 

 
ちなみに、参考までに、SWEETUNE(多分、グループコンセプト決めてるのはハンさん1人じゃないかと思っている)が絶世期に決めてたグループコンセプトを紹介させて下さい。
 
KARAは、「カリスマ性などない、ちょっとダメっぽい、かわいい女の子」です。秀逸だと思いませんか? ギュリさん本人が日本で売れた際いってたけど、彼女たちは、少女時代とかワンガとかと違って、圧倒的に実力も根性も足りてなくていつもどこかそれを気にしているという話とシンクロしてる、すごく印象深い話です。本人たちのそういう境地を見抜き(実際デビューした時は歌もダンスもすごく下手でプロっぽくない女子たちだったらしい)ハンさんの「思わず頭を撫でたくなるような、もうダメだなーーかわいいなーーこいつ」(私の解釈入ってます)というイメージで売るべき!」というコンセプトは大当たりだったな!!!と7年たった今でもぞくぞくします!
一方、Infiniteの方は、ズバリ「執着」でした。
すごくないですか!? 私は全く韓国語できないのですが、その私にも、彼らの曲が、そして恐ろしいことにその振付からも、その顔からも、総合で「この子達、ものすごい執着~~いつも粘ってる~~」というのが、当時からちゃんと伝わってましたから。狙いどおり。すごい。
そうなんです、KARAもピニも、曲も詞はもちろん、特に衣装と振付が全部一貫してるイメージでいいんです。スタッフは面倒臭いかもしれませんが、やっぱりこちら(てか私)は、最高でした。わかってもらえるか微妙ですけど、KARAもピニも素晴らしい!大好き!といいながら、どこか私は「大爆笑してる」んです! どうしても笑う。最低でもニヤニヤしちゃう、今でもたまに見ると絶対にやにやする。バカにしてるわけじゃないんです。なんていうかな。もう笑うしかないくらい、その創り上げた世界が完璧で、いうなれば、行き過ぎた箱庭感が完璧すぎて「もうここまでやられたら笑っちゃうよ~~もう勘弁してぇ」的なアレです。そこまでやってくれる人ほかにいませんから。そして、多分、私は、手を叩いて爆笑しちゃうSWEETUNEのセンスが、生きていくのに必須なんです(大げさか)。求ム。爆笑ハコニワアイドルグループ。
 
 
話戻りまして、SNUPERというグループもまた、SWEETUNE的な全面的なこだわり指南があちこちに表れてる気がします。
今回は、一体、どんなループコンセプトなんでしょう。言葉を教えてほしい。。。私も言葉を言い当てられないけれど、なんか。なにかわかるような気がします! うん、わかるよ!
 
今時すぬぽは、デビューからずっと「まったく同色同デザインのスーツ」とか「まったく同じ白シャツに黒皮パン」だったり、しかも昔のアイドル然とした古びた衣装が多いんです。新人演歌歌手かってくらいなんですが、それでこそSWEETUNE流。たまりません(新曲は初めて流行にのったワイドパンツ、そして皆別々)。顔も(初見は)特に変わった子がいないし、身長もほぼ180㎝前後で見分けがつかないんです。ついでにいうと、性格的にも行動的にも、極端な人が1人もいない。あまりに普通の人たちなので、そんなに身長が高いこともいわれてもわからないくらいです。
この「なんとも凡庸な感じ」「薬にも毒にもならない平凡性」加えて「ちょっとヘタレ?感なの?」というとこが! とてもいい!
ピニもずっとそうだったじゃないですか。今から思えば、あれだけクセの強いメンバーだらけなのに、当初なぜか凡庸な人たちというイメージだったし(あれ私だけかな)。あれだな、目立つ個性を嫌うんですねハン先生。制服みたいなの大好きだし。逆に、そういう見せ方で舞台あげてくるところに、すごい可能性を感じている私です。
そういえば、ボーカルの声の出し方から、、フォーメーション(必ず全員よく見えるようにしてる)振付(言葉の長さにあわせてフリの長さ短さをあわせる)というのも、ピニの時と何かと似てる。それくらい、ハンさんが(もうハンさん決め打ち!)すぬぽのプロデユースにのりにのってると理解しておきたいところです。
当然、楽曲も粒ぞろい。久々の気合の強さを感じざるをえないんですけど、なぜ、もっとどっかーーんといかないのか。
デビューからよかったけど、去年秋のIt's rainingから始まって、今年はずっといい曲揃い。このたびのStars,なんて、SweetuneのSweetuneらしさが信じられないくらい炸裂してるので、ぜひ、振り付けと共に、みんなに見て頂きたいなあ。絶対いいから。別に、第二のピニにならなくてもいいし、なる必要もないけれど、とにかく、もっともっともっと売れて欲しいんですよね。みんなのために。
 
 
あのね。なんか、ですね。余計な思惑でしょうが、
外国曲ばかり買い付けて、それがそこそこヒットしたって、なんかこう面白くないじゃないですか。それでいいですかっちゅう話ですよ。世界的な音楽的流行もあるでしょうし、コストとか時間とかいろいろアイドル事業も大変なんでしょうが、(韓国)国産の作曲家チームのことも、もっともっと盛り上げていきましょうよ。それこそ、K-POPじゃないですか。
って、私がよその国のことをとやかくいう資格はありませんが、でも、私自身は、SWEETUNEやMonoTreeだけじゃなくて、某兄弟とか、某横蹴りとかKnzieオンニまで、いろいろ、韓国人作曲家さんが作る楽曲やそれを歌い踊るアイドルたちが、とても好きです。そういうのに特にK-POPを感じます。
どうなんでしょう。
 
 
すぬぽ。もっともっと売れますように。まずはそこからだ。
※現在、SWEETUNEは、作曲家作詞家エンジニアなどが所属し、全員で11人いるということです。